「お寺で寄席しました」の巻

さてお題の通り、先日お寺で寄席をしてきた。

まあ私も過去いろいろなところで落語を披露したが、お寺で演るのは初めての事・・・。

ちなみにこの話が決まったのは7月初めの頃。

いろいろバタバタしていた事もあり、下見に行けなかった私。

 

今回の話は、私が属している「素人落語会」という会でご披露する事に。

まあこの会で寄席をやるのは、去年の11月以来となる。

結構期間はあいたものの、全員それなりに腕はある?ので練習会は行わなかった。

それに、いつもは中々来れない東京在住メンバー2人も参加するというので、仲間内としても非常に楽しみにしていた。

 

さてさて気になる演目なのだが・・・。

お寺で演るということもあり、時期も時期なので全員が「怪談噺」をしようということに・・・。

お寺で怪談噺と言えば、何と言っても稲川淳二だろうけど・・・(笑)。

流石に落語となると、そこまでシビアな怪談噺はない。

全部で五つの噺があったが、ガチに怪談噺というのは1つで、残りはどちらかというとユーモア溢れる楽しい怪談噺?なのであった・・・(苦笑)。

 

さて当日、私たちの集合は13時(14時半開場、15時開演)。

私は仕事の都合もあり、到着したのは14時前くらい。

「さてゆっくり着替えて、軽く練習でもするかぁ・・・」

と思っていた私。

会場に入ると、先に到着していたメンバーが高座で練習している風景が目に入って来た・・・。

「お~流石皆さん熱心だなぁ・・・」

と感心していたのだが、何か違和感が・・・。

 

そう、よくよく見てみたら高座にかかっているはずの緋毛氈(ひもうせん)が無い!!(高座にかけてある赤い布のこと)

同時に、

「あれっ、緋毛氈は持ってきてないの?」

と全員から聞かれた・・・(汗)。

 

私は下見に行っていなかったのだが、行ったメンバーで「緋毛氈が必要だ」という事になったらしい。

当然メンバーは保管している私のところに連絡をしてくるハズだったのだが・・・。

どこでどう間違えたのやら、その大事な情報が私に伝わっていなかったのだ・・・(大汗)。

 

高座は机を並べて拵えてあるが、当然足の部分がスカスカで見た目が悪い!!

その部分を隠すというのか覆うというのか・・・。

その役割を果たすのが緋毛氈なのである。

 

「これじゃ~出来ん!!」

と焦ってみても仕方がない・・・。

幸いなことにメンバーの1人が車で来ており、ギリギリ緋毛氈を取りに行ける時間があったので、私と2人で速攻で取りに行った・・・。

 

何とかお寺に戻って来て、高座を緋毛氈で覆う。

この時すでにお客様は入っている状況(う~ん、段取りの悪さを露呈してしまった・・・)。

開演まであと10分少々・・・。

焦りが募ってくる・・・。

 

何で焦ってるのかって?

だって私の出番が最初だから・・・(泣)

 

ともかく楽屋?(控室)で速攻で浴衣に着替える!!

結局、ゆっくり練習する間もなく、寄席がスタートしたのであった・・・。

 

先ずはお約束通り、お寺のご住職様のご挨拶から・・・。

そして来ました、私の番が!!

 

会場に流れる出囃子(落語家が登場するときに流れる三味線の音楽です)。

頃合いを見計らってから、いざ高座に上る。

そしてお客様に向かってお辞儀をして頭を上げたその瞬間・・・。

 

「な、何でテレビカメラがこっちを向いてるんだ?」(驚)

「それにすぐ側に音声のマイクまであるぞ・・・」

この瞬間に頭はパニック・・・。

そりゃそ~だろぉ~・・・。

だってテレビの取材の件は全く聞いてなかったんだから・・・。

マジに泣きたくなった・・・。

 

実はこれ、メンバーの中にTV局の人間がいたので、そのツテで何故か取材される事に・・・。

ちなみにその日の深夜、ローカルニュースで15秒程流されましたけどね。

 

話を戻そう。

とは言え、始まってしまった以上は演じきらなければならない・・・。

下っ腹に力を込めて、気を取り直し・・・。

さ~て、いっちょう頑張るかぁ~!!

と気合一発!!

 

って、そんなにうまき行くわけないやろぉ~~~~~(爆)。

 

とにかく間違えないようにとだけ心がけ、何とかストーリーが伝わる程度には演じようと決めた私・・・(ちっちぇ~なぁ~・・・)。

それでも途中で少し我を取り戻して、お客さんの表情も落ち着いてみる事が出来るようになった。

その時、お客さんが全員一生懸命こちらを見て耳を傾けてくれているではないか(喜)。

「お~っ、何か嬉しい!!」

と益々張り切る私。

そして噺が終わり、大きな拍手を頂いた・・・。

 

のであったが、ざわつく客席・・・。

「何だろうなぁ?」

と不審に思いつつも、楽屋へと戻る。

そしてメンバーの一人が一言!!

「おいっ、マイクが入ってなかったぞ・・・。」

 

ガ~~~~~ン・・・(滝汗)。

 

もともと声は大きい方なので、マイク無しでも聞こえるには聞こえたそうなのだが・・・。

しかしやっぱり聞き取りにくいところもあったのだろう・・・。

ど~りで皆さん一生懸命こちらを見ていた訳だ・・・(反省)。

まあもちろん私の次の人からマイクのスイッチは入りましたけどね・・・(苦笑)。

 

そんなハプニング?はあったものの、何とか寄席は無事終了。

 

この日は、お寺の檀家さんを含めた大勢の方々が来られており、宴会も予約されていたので私たちもお邪魔させて頂く事に・・・。

立派なホテルでステーキ食べ放題!!

流石に一流処のステーキは美味かった!!

でも流石に2枚が限界・・・。

もう若くはないからなぁ・・・、これ以上食べると腹を壊す・・・(笑)。

 

食事も一段落ついた頃。

落語を聞いてくれた方々が私たちに近づいて来られて、様々な感想を述べて下さった。

おおむね好意的な感想が多く、何とか胸を撫でおろした次第・・・。

あ~良かった良かった・・・(苦笑)。

 

その中のお一人が、

「今度是非うちの町内会で披露して欲しい!!」

とのご要望・・・、まあハッキリ言って出演依頼ですな。

まあ日時によっては人数が揃わない時もあるので、

「出来ましたら予備日を含めて打診して頂けますと助かります」

と返答。

これは落語会の会長が取りまとめてくれるので、後は日程が合う人が出ることになる。

 

それとはまた別に、本日寄席を行ったお寺さんから

「毎年恒例でやってはくれないだろうか!!」

との嬉しい打診も(喜)。

 

これは全員で即了承!!

これで落語会の会場を安定して確保できる!!(意外と場所の確保が大変なんですよ・・・)。

私たちにとっても、「毎年ここでやります!!」と案内出来ることがどれだけ有難いことか!!

 

いやぁ~、今回はこのお寺さんで寄席が出来て本当に良かった!!

まあここまで書いたので、正式なお寺のお名前と住所を記しておきます。

 

塵即山 浄満寺 (じんそくざん じょうまんじ)

〒810-0064

福岡市中央区地行2-3-2(地下鉄西新駅7番出口より徒歩6~7分)

 

このお寺では落語だけでなく、JAZZ会も行っているというモダン?なお寺でございます(笑)。

来年からは毎年ここで寄席を行いますので、お暇な方もそうでない方もお待ちしとります!!

 

うわ~っ、何か宣伝で終わってしもうたなぁ~・・・。

いつもはもっと小心者の私なのに・・・。

まっ、「お寺さんだけに読経(度胸)が付きもん」ということにしときましょ!!(苦笑)

 

おあとがよろしいようで

 

次回は

「台風一過」の巻

 

 

 

 

 

 

 

 

日向当帰のご購入はここをクリック

コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ