「中国の税制が変わった!!(by輸入品について)」の巻

さて今回は少々真面目なお話をば・・・。

4月8日付けで、中国の輸入品に対する税金のかけ方が変わった!!

内容は、「すべての輸入品に税金をかける」というもの・・・。

まあこういう所が中国らしいと言えば中国らしいのだが・・・(苦笑)。

国民の意向?なぞ何のその・・・。

政府の都合ですぐ?に税制を変えられるなんてねぇ・・・。

まったくもってあきれ・・・、いやいや・・・感心してしまう・・・(笑)。

 

中国の税制が変わろうがどうしようが、別に関係ないとお思いの方も多いかと・・・。

実際に税制が変わることで何が変わるのか?

皆さんにはピンと来ないかもしれませんが、意外に身近なところに影響が出て来る。

 

それは何か?

「日本国内における爆買いの減少!!」

なのですね、これが・・・。

もちろん今日明日そうなるとは言わないものの、ここ1年くらいで購入量はかなり減る!!

 

ここ最近、福岡ではデパート内に免税店が相次いで出来ている・・・。

これは当然、外国人観光客を目当てにしたものである(海外へ出る日本人も利用できるようだが)。

それはそれで良いのだが、

「爆買いが減ったらどうするつもりなのだろう・・・???」

と、常々疑問に思っていた。

現に、以前ほどの購買力は無くなってきている。

これは当社に商品を卸している問屋さん連中が全員言っている事なので、間違いない・・・。

悲しい現実ではあるのだけれど・・・(泣)。

 

では外国人観光客、特に中国人観光客は何が目的で日本の商品を買うのだろうか?

 

①商品の品質が高いから

これはもう言うまでも無いだろう。

②本国で買うより安いから

元高で円安という状況であり、しかも税金が無いから日本で購入した方が安いのは当然。

③転売するため

結論はここ!!

ここなんです!!

彼らは日本で大量に購入して、帰国後ネットで販売している。

旅費はかかるが、無税で仕入れた商品を売る事で旅費を差し引いても儲けが出る。

 

というのがつい1~2ケ月前までの話し。

③のパターンだと、自分で持って帰れば税金を支払わずに済むし、安く仕入れて高く売るので利益が大きかったのだが・・・。

今度の税制改革では、輸入品の他に「自分たちが購入した商品(持ち帰り)にまで税金をかける」ようになってしまった!!

つまり、③のパターンが通用しなくなる事に・・・。

 

大量に安く仕入れても、必ず税金を支払わなければならないので利益幅は減る。

旅費を賄えればまだ良いが、それを差し引いたらあまり利益が無いという事態になったら・・・。

そう・・・。

日本で大量に商品を買う意味が薄れるという事に・・・。

非常にシンプルな事なのだが、中国人は儲からない事はやらない!!

イコール、爆買いが減るという流れに繋がるのである・・・。

 

そこで前述したように、最近になって免税店を出したデパート等はまともに影響を受けるだろう。

 

これに関連して、日本在住の中国人留学生が行っていた個人輸入代行も終わりを告げる。

今までは、通関で税金を取られる確率は半々であった。

運よくすり抜けられたら、税金分丸々儲けられるような場合もあったのだが、今後は100%税金がかかる。

そうなると、輸入代行を行っている彼らの旨味はほとんど消滅すると言ってよい。

((解説))定価1000円のAという商品を、日本からの越境ECで販売すると税金がかかって最低販売価格が1300円くらいになる。輸入代行者が無税で通関出来た場合、同じ1300円で売ってもその税金分300円が丸儲けとなっていた(かなり簡略化した説明だが・・・苦笑)。

その旨味が無くなるのだから、彼らも商品を買わなくなるのは当然の流れだと言えよう・・・。

 

中国の税制が変わる事で、日本にもこれだけの影響が出て来るのだ・・・。

そこで「爆買いが減るということは、中国からの観光客も減るの?」という疑問が聞こえて来そうだが・・・。

私は微減になる程度だと思っている。

確かに仕入れ目的で来ていた人たちも多いだろうが、最近では純粋に「旅行を楽しむ」といった趣向に風向きも変わってきつつあるようだし・・・。

まあ何れは、私たち日本人が海外へ行って買う程度のお土産量に落ち着くのではなかろうか・・・(そう言いつつも相当先だと思いますが・・・爆)。

 

ただこうなると、今まで増産に次ぐ増産を重ねていた日本のメーカーが大変なことに!!

当然、日本国内での消費量なんて爆買いに比べればタカが知れている。

だからといって、単純に生産量を落とせば良いという問題でも無い!!

一時的にではあるだろうが、大量に商品がダブつく時が来る(それも突然に)。

理由として、メーカーは殆ど予定生産であるため余程の事が無い限りスケジュール通りに作る。

故に、需要が減ったからといって急には止められないのである・・・(ある意味当たり前)。

多分、すでに一部のメーカーの方々は恐々としているハズ。

 

ではどうしたら良いのか?

爆買いされたメーカーの方々に言いたい・・・。

「あなた方の商品は、どなたがどなたに売っていましたか?」

と・・・。

 

中国人が中国人に国内向けに売っていたということは、それだけ商品認知度が上がっていることになる。

つまり、日本から越境ECで売るか、現地にパートナー企業を作って販売をすれば、販路は広がることとなる。

しかも、日本製の高品質の商品を使った中国人は、必ずやまた同じものを使いたいと思うハズだから!!

 

通常、自社商品の中国での認知度UPに苦労するのに、お金もかけず苦労もせずに中国全土に知れ渡っている訳だから、これ程確実なものもないだろう(そりゃそ~だ!!)。

それに加えて、今まで中国人が転売の為に購入していた商品量がスッポリ抜ける訳だから、逆にネット販売で販路を拡げるチャンスともなる!!

 

ただなぁ~・・・。

今まで国内で恩恵を受けてタップリ稼いだメーカーは、急な方向転換が効かないんだよなぁ~・・・(苦笑)。

だって、デパートですら今頃になって免税店を作っているくらいだから・・・。

 

例えば店舗を出すスピードで比べてみよう・・・。

中国は、出来るだけ早い段階で見極めて店舗を出すという先行パターンであり、ダメならさっさと切り上げる。

日本は、じっくり見極めてから店舗を出すので、どちらかと言うと後追いパターンとなる(それだけ競合も多く利益も少ない)。

まあどちらが良いとは一概に言えないにせよ、中国人のスピードを見習う必要はあると痛感している・・・(こちらが世界標準パターンです)。

 

まあここまで勝手に言いたい放題言ってますが、これはあくまで私見ですけれどもね・・・(苦笑)。

 

もし詳しくお聞きしたい方は、下記アドレスまでお問合せ下さい。

shop@hyugatohki.shop-pro.jp

 

きちんとご説明させて頂きますので!!

 

う~ん・・・、今回は結構真面目でしたね・・・(苦笑)。

まっ、たまにはいいんじゃないでしょ~か・・・、ってか!!(爆)。

 

 

おあとがよろしいようで。

 

 

次回は

「日清カップヌードルCMの打ち切りについて考える」の巻

 

 

 

 

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