「中国展示会に行ってきました(山東省編)⑤」の巻

さてさてまたまた続きから・・・。

展示会の2日目は土曜日ということもあり、大勢の人で賑わった!!

休日ということもあり、家族連れの割合が高かったように思う。

 

しかしまあ展示会も2日目となると多少慣れて来る。

初日はバタバタした分と、緊張?のせいかあっと言う間に時間は過ぎた。

しかし少し慣れてきて落ち着いた分、足腰に疲れが溜まっているのを感じた次第(そりゃ~前日10時間近くも立ってたらそ~なるわ!!)。

これが今日を含めてあと2日続くと思うと・・・。

結構、展示会仲間の心は折れていたのであった・・・(苦笑)。

 

この日の展示会では、特に変わったこともなく無事に1日終了!!

まあ特筆すべき事が無かったというのは、逆に珍しい事である!!

ただ、本当に無かったのか単に私の感覚がマヒ?していたのでそう感じなかったかは不明だけれど・・・(苦笑)。

ただ翌朝、ちょっとした事件が起きた(流石は中国。何かが必ず起こりますねぇ~、笑)。

 

展示会に出展している企業の中の1社が、展示会最終日に日本へ帰る事になっていた。

これは最初から聞いていたので特に問題は無い。

とりあえず同じホテルということもあり、朝彼らを見送ってから会場へ移動しようと考えていた。

 

そしてその日の朝。

少々早めに起きた私は、ベッドの上からテレビを付けた。

何とはなしに見ていると、一面雪の光景が映し出されていた・・・。

画面の所々に「北京」という漢字が出てきたので、

「あ~、今日北京は大雪なんだなぁ~・・・。」

「まっ、ここは山東省で南だし関係ないや・・・。」

と完全に他人事モード。

 

それから彼らを見送るためにホテルのロビーに。

もちろんそこには通訳?として「王くん」が同席。

彼は他のホテルに宿泊しているのにも関わらず来てくれた(というより無理やり呼んだという方が正しいか・・・笑)。

その場の全員が中国語を喋れないので、彼がいないと細かな点が分からない(伝わらない)ので困る!!

とりあえずチェックアウトを始めた・・・。

のだが・・・。

 

まあこのフロントが捌けないと言うか何というか・・・。

「何故こんな奴をフロントに置く!!」(怒)

というくらい、ノロノロしている・・・。

皆イライラしながら待っているが、如何せんチェックアウトしないと出られない・・・。

結局、約20分もかかってしまった・・・。

いやいや・・・、いくら3人とは言え普通チェックアウトに20分もかからんだろう・・・。

 

それでも何とか終わったので、空港までのタクシーを手配してもらった。

タクシーはものの5分程度でホテルに到着!!

そして空港まで行くということと、空港までの料金を王くんが交渉。

ところが、これまた時間がかかっている・・・。

人数は3人で大きなスーツケースが2つ。

普通はタクシー1台で何の問題もないはずだ・・・。

と、思っていたのだが・・・。

 

実はここのタクシー、「LPガス使用」がほとんどのため、後部トランクに荷物が積めない仕組みになっているのだ・・・(驚)。

そこで急きょ、大型のタクシーを手配!!

それを王くんがフロントとやりとりしてくれてはいるのだが、何せ急な話なのでタクシーが捕まらない・・・。

「これはマジにやばい!!」

全員に湧く焦燥感・・・

 

すると、幸運と言うのか何というのか・・・。

ホテルが持っているマイクロバス(空港行)がやって来た。

「何だ、それならそうと最初から言ってくれればいいのに!!」

と全員が思っていると、ホテル側から

「これは長期滞在されるお客様に対するサービスですので、皆様は対象外となります」

との話(王くん訳)。

でもそこは中国。

王くんを交え、全員で文句(日本語)をいったら、しぶしぶ乗せてくれることに!!

 

確かに長期滞在していたであろうロシア人らしき人が3名程乗り込んでいたが、全体の席数が20席もあるようなマイクロバスなら、

「あと3名くらい気持ちよく乗せんかい!!」

と言いたくもなったが、言っても無駄なのは分かっているので黙ってましたけど・・・。

こういう点が気が利かないと言うんだろうなぁ・・・。

 

ちなみに翌日は私を含めて3名が空港へ行くようになっていたので、この事例を参考に「大型タクシー」をその場で予約したのは言うまでもない・・・(苦笑)。

 

どうにかこの場も収まって、バタバタと会場へ・・・。

そして暫くしてから、私の携帯電話が鳴った!!

例の空港へ向かったメンバーの1人から・・・。

私はてっきり、

「無事空港へ着きました。後は頑張って下さい!!」

といった内容だろうと思っていたのだが・・・。

 

開口一番、

「飛行機が飛ばないと説明されたが、中国語でよく分からないから王くんに替わって説明を聞いてくれ!!」

と切羽詰まった口調で言うではないか!!

「えっえぇ~~~~~、マジですか。ちょっと待って下さい!!」

即座に近くにいた王くんに電話を渡し、状況を把握させることに!!

それから5~6回くらい電話のやりとりがあった・・・。

 

そして置かれている状況が分かったのであった。

北京空港から仁川空港(韓国)に飛ぶ予定の飛行機が、今朝からの大雪のため飛ばない若しくは大幅に遅れるとの事(この3名は韓国経由で中国に来ていた)。

ちなみに彼らは、煙台空港から仁川空港へ行きそこからトランジットで福岡空港まで行く行程。

つまり、北京からの飛行機が飛ばなければ単純に福岡に帰れないこととなる。

とは言え、幸い?な事に煙台から仁川までは飛ぶとの事・・・。

しかしその先はどうなるか分からないので、仁川で聞いてくれと言う対応・・・。

そこで彼ら3人は、仁川まで行く事を決断!!

あとは現地で交渉するということで何とかひと段落ついた次第・・・。

 

朝、ボ~っとしてテレビを見ていた時に、言われてみれば空港の大雪も映っていたよ~な気もするが・・・。

それがまさかこういうトラブルに繋がろうとは・・・。

国土が広いと、こんな事も起きるんだと変に納得・・・。

 

とりあえず王くんに、

「お疲れさんでした。しかしこんなトラブルは少ないんだろう?」

と聞いてみたところ、

「いやぁ~、こんなことはしょっちゅうですよ!!」

と笑顔で返事が帰って来た・・・。

 

「(おいおい、笑顔で答えるレベルの問題かよ)」

と心の中でツッコミつつも、他の中国人にも聞いてみた。

すると帰って来た答えは皆同じ・・・。

「いやぁ~、よくあることですよぉ~。はっはっは・・・。」

 

まあところ変わればではないが、こうのんびり構えられるとねぇ~・・・。

何か、それが当たり前のように思えてくるから不思議だ・・・(笑)。

こうやって私の怒りの閾値の幅が広がっていくのである・・・(爆)。

 

いかん、いかん・・・。

これが中国マジックだった・・・。

 

あっ、そうそう。

例の3人ですが、仁川空港に着いて交渉したらきちんと代替機に乗れたそうです。

時間は遅くなったものの、無事福岡空港へ帰還したとの事。

う~ん・・・、何というか・・・。

終わり良ければすべて良しってところか?

 

でも何か違うよ~な気も・・・(苦笑)。

 

 

おあとがよろしいようで。

 

 

次回は、

「中国展示会に行ってきました(山東省編)最終編」の巻

 

 

 

 

 

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