「今更ながらサブプライムローンについて」の巻

この間、結構大きな不動産屋さんと外資系証券会社でディーラーをやっていた方と飲む機会があった。

その中で、皆様もご存知のサブプライムローンの話題となったのだが・・・。

プロの目を通じて解説して頂いた内容には、思わず目が点になってしまった。

実はあまりにも酷く、とんでもないものであったのだ・・・。

 

当初マスコミやニュースで、

「サブプライムローンが払えなくなり、家を追われた人々」

みたいなテーマでよく特集が組まれていた。

最初は確かに同情的な目で見ていた私・・・。

しかし内情が分かれば分かる程、

「なんじゃそりゃぁ~???????」

と叫びたくなるくらい内容が酷かった・・・。

何度も言うが、これは本当に酷すぎるとしか言いようがない・・・。

 

まあ一から解説するのも大変なので、要約すると以下のようになる。

そもそもサブプライムローンは低所得者向けに出された商品である。

ではどのような基準の人に貸し出されたのか。

それは以下の様な基準を満たす人である。

つまり貸し出しの対象となる要件がこれ・・・。

 

① 借り入れが所得の50パーセント以上ある。
② 過去1年間に30日間の延滞を2回以上している。
③ 過去5年以内に破産したことがある。

 

「・・・、え~こんな人に貸し出したのか・・・・?????」

日本では絶対に貸出対象にならない条件ばかり・・・。

よくもまあこのような人達に無秩序に貸し出したものだ・・・。

しかも物凄く高い金利を付けて・・・。

 

そこで1つの疑問が・・・。

「何でそんな高い金利なのに皆借りたのか?」という点。

そこで元ディーラーの人(以下元デ)に聞いてみた。

 

私:「そもそも何でそんな高い金利なのに皆借りたんですか?」

元デ:「それはある一定条件が満たされれば、支払いを長くしなくてもいいし場合によっては利益さえ出る場合があるからです」

私:「一定条件って?」

元デ:「それは不動産価格が上昇している場合という条件」

元デ:「つまりローンで家を買って、不動産価値が高いうちに売り出せば元値より高くなる場合があります」

元デ:「事実そのように売り抜けて多額の資金を集めたという話は多いのです」

私:「それは理論上は分かるけど、逆に下がったらどうなるの?」

元デ:「それは目も当てられませんね。家を追い出されるだけです・・・」

 

まあここまでは理解できた。

確かに高値のうちに転売して利ザヤを稼ぐ。

昔のバブル期によくあった「土地ころがし」と一緒だ・・・。

しかしそれでも納得出来ない・・・。

そもそも土地ころがしを出来る人は、資金があってこそ初めて成立する・・・。

それなのに、資金が無いのにやれるのかぁ・・・?

 

続けて聞いてみた・・・。

 

私:「下がると確実に損をするという事が分かっていながら、何故あれだけ多くの人がよってたかって借りたんですか?」

私:「普通に考えたらあんな高い金利払える訳ないでしょう・・・」

元デ:「いい質問ですね。実は借りたくなるカラクリというのがありまして・・・。」

私:「カラクリ?」

元デ「そうです、サブプライムローンにはとんでもないカラクリがあったのです・・・」

 

その内容を聞いた瞬間にぶっ飛んだ・・・・。

「あ、ありえぇ~~~~ん・・・。そりゃ~あんまりというもんでしょ・・・」

 

これ以上書くとまだまだ長くなりそうなので、次回へ続きます・・・。

まあ続編を見るくらいの価値はあるかと・・・(苦笑)。

中途半端ですいません・・・。

 

 

おあとがよろしいようで。

 

次回は

 

「今更ながらサブプライムローンについて②」の巻

 

 

 

 

 

 

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