「福岡県産農林水産物輸出等応援農商工連携ファンド事業でプレゼン&質問の嵐」②の巻
前回は前置きが長すぎて、申し訳ない・・・(反省)。
と、いうことで実際にプレゼンした時の話をしてみよう。
先ずは、バタバタして何とか締切日に県庁へ書類を提出!!
ほんと、ギリでした・・・(苦笑)。
その後、「書類を受け付けました」というメールが流れて来てホッと一息・・・。
そして暫しの休息?を楽しんでいたところ、数日後にメールが・・・。
「発表の順番を決めますので、添付書類にある3ケタの空欄に数字を書き込んで返信して下さい」
といった内容(だったと思う・・・)。
まあ若干不思議な気持ちで記入して返信はしたが・・・。
「きっと発表の順番に不正はしておりませんということのアピールかな?」
と思いつつ笑いつつ・・・。
って、そこまでしなくてもねぇ~・・・。
大きな公共工事を落札するわけでもないんだし・・・(苦笑)。
それからまた暫くして封書が届いた。
そこに、プレゼンの時間が書いてある。
午前10時45分開始 11時10分終了
発表時間が10分と、質疑応答が15分といった内容。
そしてプレゼンの際、「プロジェクター使用」か「資料配布で説明」のどちらかを選ぶ必要が。
まあどちらにせよ、資料はPowerPointで作成するからそこは一緒なのだけれど・・・。
今回は「農業者」も発表しなければならない・・・。
そ~なるとプロジェクター使いながらの説明なんて多分慣れてるはずはない・・・(事実そうだった)。
それにパニックになりそうな気もしたため、資料配布で説明を選ぶ事に。
プレゼンをする場合のあるあるなのだが・・・。
皆、PowerPoint資料の枚数を増やそう増やそうとする。
そして細かく書こう書こうとして、ほとんど説明文状態に・・・(そんな細かい字は読めんっつ~の!!)。
結果、聞き手側からするとポイントがぼんやりした説明となってしまい、印象に残らないことに。
私の例で恐縮だが、私のPowerPoint資料作成の持論は、
「小学生が見ても内容が分かる」
というもの。
そもそも、知らない相手に理解してもらうことが重要なので、いろんな事柄を並べ立てても混乱するだけ。
だから、
「専門用語は極力使わない」「言葉の説明より図での説明」「文字は極力大きく」
の3点を心がけるようにしている。
で、結局この時のプレゼン用に作成した資料の枚数は「6枚」!!
10分間のプレゼンに使用する枚数がたったの6枚とは・・・(苦笑)。
我ながら大したもんだと思う。はっはっはっ。
でも決して手を抜いた訳じゃ~ないんですよ。
究極にシンプルにした資料です(自信あり)!!
と、いうのも農業者も発表するということは、当然いろいろ質問されるという事。
そこで彼が内容を理解してないとなると、どう考えても採用される確率が低くなってしまう・・・(まあ当然だ)。
こういうこともあって、彼が理解出来てしかも質問された内容に答えられるだけの情報を入れ込んだ資料が6枚!!
まあどんだけ苦労して作ったか分かりますかぁ~~~~、皆さん・・・(泣)。
とにかく愚痴は置いといて・・・。
資料を選んだのはよいが、何部用意するのかが書いてない・・・。
そこで直接電話で聞いてみたところ・・・。
「25部用意して下さい。配布は当日で結構です!!」
と言われた・・・。
のだが・・・。
「(え~~~~~~っ、25部????)」
「(そ、そんなにプレゼン会場に審査員がいるのかぁ~~~~?????)」
と、心の中で絶叫。
それでも用意しろと言われればしない訳にもいかないので、25部用意。
そして当日を迎えた・・・。
会場へは、発表の15分程度前に到着。
そして資料を受付の方に渡す・・・。
それから簡単な説明があり、私たちの順番となった・・・。
会場は結構広い・・・(っつ~か広すぎだろ)。
まだ冷静でいられたので、審査員の数を数えてみた・・・。
すると、な、何と13名もいた!!
「(おいおい、これっていったい何の審査だぁ~???)」
「(普通は3~4人。どんなに多くても5~6名が普通なのに、何で13名も?????)」
と、心の中で悪態、いや疑問を叫ぶ・・・(苦笑)。
とにかくプレゼンが始まった!!
そして農業者の説明からということで説明してもらったら、ものの1分で終わってしまった・・・。
「(おいおい、もうちょっと話してくれないと時間配分が・・・)」
と思っても、ど~しよ~もない・・・。
まあある程度こうなる事も覚悟してたし・・・。
大体、雄弁な農業者なんて聞いたことないわ!!
まったくね!!(苦笑)
そしてそのまま私の出番に。
元々6枚にまとめられたシンプルな資料。
下手に時間一杯使ったら、かえって要領を得なくなると思い私の発表も5~6分程度で終了。
そう、ここからが怒涛の質問タ~イム(爆)。
まあ内容に関して詳しくは書けないものの、よくぞまあこれだけ質問することがあるもんだと感心しきり!!
流石に農業に携わっているであろう審査員?の方々の質問は的を得ている。
今回のプレゼン内容で、私たちの一番の売りは「中国に販売出来るルートがある」という点。
日本国内で作っても、競合が多くて売ることが大変だという現状がある以上、海外に向けて販路拡大が可能というのは大変魅力的なハズ。
私が審査する側なら間違いなく補助金対象団体に認定するだろう。
この点に関しては、審査員側も興味を持ってくれたようである。
しかしねぇ・・・。
あまり言いたくはないのだけれど・・・。
実は、このブログを書いている最中に、「不採択」の紙が送られてきた・・・。
まあ決めるのは向こうさんだけれども・・・。
この農業の新たな方向を拓ける私たちの提案よりも、良い提案があったということなのだろうか・・・?
ちなみに、採択事業は内容が公開されるので、後で確認したいとは思う・・・。
以前採択された事業の内容を見た時に、
「これをやって、本当に売上に繋がるの???」
という疑問符がね・・・(苦笑)。
ど~も今回も同じニオイがする・・・。
今の農業に必要なのは、販路を拡げる事!!
それに沿わないような事業が採択されているようなら、選考自体いかがなものかと・・・。
今回の補助金事業で分かったことがある・・・。
農業自体は大変であるが、その分「国からの手厚い保護」も受けているという点。
確かに農業自体を保護する事は最重要事項ではあると思う。
でもそれが「過保護」になってしまっては本末転倒。
事実そのような流れで来ているから、急な方向転換は出来ないだろう・・・。
その結果、TPPの件で大騒ぎすることにもね・・・(苦笑)。
実際に海外(特に中国)からしたら、日本の農作物は欲しくて欲しくてたまらない対象。
当社はそれを可能にする術を提供している。
何故その事業が認められないのだろうか・・・。
まあ今回の補助金採択事業からは外れてしまったが、提案した事業はそのまま続行しますけどね・・・。
結局、国や県は海外への販路を確保出来ないから苦労しているという点を認めたくないんでしょう・・・。
もうそろそろ過保護は止めて、本当に農業が立ち行くような政策をとって欲しいもんです(エラそ~にすいません)。
でも、本当に国が海外販路を確保するような政策をとったら、私の事業がオシャカになるので困るんですけど・・・(苦笑)。
まっ、当分ないと思いますが・・・(爆)。
おあとがよろしいようで。
次回は
「中国の税制が変わった!!(by輸入品について)」の巻