「製薬企業からMRがいなくなる日・・・。」の巻
表題を見て、「???」と思われた方がほとんどだと思う・・・。
これを見て、すぐ分かったという方は先ず間違いなく医療・薬関係者・・・(苦笑)。
「MR」はいわゆるミスターではない・・・。
ここで言う「MR」とは「医薬情報担当者」のこと。
まあ平たく言えば、製薬会社の営業担当を示す言葉?となる・・・。
実は私・・・。
大学を卒業して最初に就職したのが「外資系製薬会社」。
もちろん担当は営業であり、表題のように「MR」として働いていた・・・(当時はプロパーと呼ばれていた)。
この仕事、「医薬情報担当者」というだけあって、自社商品情報等をお医者様にきちんと届ける(知ってもらう)事が仕事。
とは言え、営業である以上売り上げを上げなければいけないので、そうそう真面目に医薬品情報ばかりを届けていた訳でもない・・・(苦笑)。
私がこの仕事に就いた頃がバブル期ということもあってか、夜の飲み会やゴルフの接待等が結構多かった・・・。
これで人間関係を作って、薬の使用量を増やしてもらうという流れが普通だったように思う・・・。
まっ、営業ですからねぇ~・・・。
こんなもんでしょう・・・(苦笑)。
今考えれば少々違うよ~な気もするが・・・。
当時はそれが当たり前の時代であった・・・。
と、いうのも当時はインターネットなぞという便利?なものは無い・・・。
従って、お医者様が薬に関する情報を集めようと思ったら、MRに頼むしかなかった。
そして、頼まれた資料(データ・文献等)をコピーしてお医者様の所に届けるといった流れ・・・。
ほんと・・・、牧歌的な仕事の仕方だったなぁ~・・・(苦笑)。
それから私は紆余曲折あって、現在のドラッグストアー経営をするようになったのだが・・・。
当時の同期の奴らが結構その外資系製薬会社に残っている・・・。
まあそれは良いのだが・・・。
時代が変わって、今はネットでほぼ検索出来る環境・・・。
つまり、私たちが昔やっていたよ~な医薬情報を届ける仕事?というのは当然減る・・・(大概ネットで事足りますからね)。
そうなると、
「何のためにMRは存在するの???」
と、いった事に・・・。
インターネットが結構普及してきた時、
「いつか俺らの仕事が無くなっちゃうよなぁ~~~(笑)」
程度に、同期の奴が冗談交じりに話したものだったが・・・。
それがどうやら本当になってしまいそうだ・・・(汗)。
実際に知人のお医者様とも話したのだが・・・。
その方からすると
「特にMRさんが居なくても特に困る事は無い・・・」
との事。
ちなみにこのお医者様は開業医。
つまり、開業医側からするとこれが現実の認識・・・。
現場から必要とされてないってことですからねぇ・・・。
これじゃ~ど~しよ~もない・・・(だよな・・・)。
それに、これも同期のMRである友人に聞いたのだが、
「大きな病院(大学病院等)では、MRの入場制限をしているところもある!!」
との話・・・。
って、これじゃ~益々MRの存在価値がねぇ~・・・。
「10年、20年後に無くなる仕事シリーズ」みたいなのが週刊誌やネットで話題になる・・・。
これから行くと、MRという仕事もそうそう長くないのかも・・・。
これも時代の流れというものであろうか・・・。
昔、自分が就いていた仕事だけにそこはかとない寂しさを感じてしまうのは気のせいだけでもあるまい・・・。
しかしこのような場面でいつも思い出す言葉がある・・・。
それは・・・、
「強い者が生き残るのではない。変化に対応出来る者だけが生き残るのだ!!」
という言葉・・・。
けだし名言である・・・。
今後、MRはどういうふうに変化に対応して行くのだろう・・・。
そもそも変化すら出来ない間に、終焉を迎えてしまうのではないだろうか・・・。
以前にも書いたが、アマゾン等のネットショップが肥大して行く中、実店舗(ドラッグストアー)の売上が確実に減少している・・・。
これからは、
「実店舗の強味・利点!!」
という点を前面に出して戦わねば、いずれ淘汰されてしまうことだろう・・・(現にそういう傾向が)。
でもまあエラそ~に言うだけなら簡単なんですけど・・・(苦笑)。
さてさて、どう変化して行かなくちゃいけないんでしょうかね・・・、ほんと・・・。
う~ん・・・。
まっ、それが分かりゃ~苦労しないってか!!(爆)
おあとがよろしいようで。
次回は
「ミュージカル in 博多座」の巻