「30年前の中国②(上海編)・・・。」の巻

さて前回は空港に着いたところまで書いた。

今回はその続きを・・・。

 

空港に到着したのはすでに夜・・・。

初めての土地で、しかも夜に到着するというのは何とも不安なものである・・・。

でもまあそこは男6人。

ここにちょっかい出す奴はそうそういないだろうから、その点では心強いものはあった・・・(苦笑)。

 

とりあえずホテルに向かわなければならないが、そのためには現地通貨に両替する必要がある・・・。

30年前は、「兌換券(だかんけん)」という外国人専用通過が発行されていた。

最近ではこのことを知らない人達も多いが、私たちは中国現地通貨を使用出来ない・・・。

すべてこの「兌換券」を使わなければならなかったのである・・・(少額硬貨は使えたような記憶が・・・多分)。

しかし、今では全く考えられないことだよなぁ・・・。

 

とりあえず皆所持金の一部を兌換券に両替。

そして空港の外へ出た!!

 

 

のだが・・・。

 

 

タクシーらしきものが1台も見当たらない・・・。

ど~見ても白タクのおっちゃんばかり・・・。

地球の歩き方にも「白タクには気を付けろ!!」と書いてあったので、当然乗りたくはない!!

しかし他に方法もないので背に腹は代えられない・・・。

 

とりあえずそのおっちゃん達にヒルトンホテルの名前と地図を示して、

「ここへ行ってくれ!!」

と頼んだ。

 

すると意外にすんなり「OK!!」との返事。

この安請け合いが逆に何だか怪しい・・・。

ともかくまあ半信半疑タクシーに乗り込む・・・(マジ不安)。

2台で移動して、暫く走ったあとで

 

「ここだ!!着いたぞ!!」

 

という・・・。

で、着いたところがとてもヒルトンホテルとは比べ物にならない小さな安ホテル!!(怒)

 

「(おいおい、マジかよ・・・。)」

 

と、呆れながらも「ここじゃない!!」と再度交渉!!

多分、この白タクが契約?している安ホテルなのだろう・・・(そこからバックマージンもらうというパターン)。

ただ、こういう時に男6人の威力が発揮されるというものだ・・・(笑)。

タクシー2台は渋々また走り始め、何とかヒルトンホテルに到着したのであった・・・(あ~やれやれ・・・)。

 

到着した時、全員の疲労とストレスはピーク状態!!(そりゃそ~だ)

とにもかくにも早々にチェックインしてその日は爆睡・・・。

 

そして翌朝・・・。

朝食を取りながら、全員で反省会・・・(って、もう初日から反省会かよ・・・)。

とにかくこのまま無計画ではいけないという結論にたどり着いたのであった!!(当たり前だよな・・・)

そしてホテルの旅行案内所?みたいなところで話を聞き、ある程度のザックリとした行程を計画。

とりあえず、これをベースに旅をしようというところに落ち着いた次第・・・。

 

さてとりあえず落ち着いたこともあり、市内観光でもしますかとの話に・・・。

何せ30年前の中国。

現在のような高い建物なんざ1つもない状況!!(笑)。

街自体はやはり大きいのであるが、雑然としている感じ。

例えるなら、三丁目の夕日?といったところか・・・(苦笑)。

 

実は私たち・・・。

上海に来たら是非行きたいところがあった!!

そう、そこは・・・。

 

 

 

「上海雑技団」

 

 

 

いわゆる「上海サーカス」ですね。

これは日本でも結構有名だから、皆さんもご存知だろう・・・。

 

まあここまでは意外と簡単に行けたような気がする・・・。

ただ、「ダフ屋」が異常に多くて、すぐに私たちに声をかけてくるのが邪魔で邪魔で・・・(面倒くさっ・・・)。

というより、中国にもダフ屋がいることが不思議だった・・・(爆)。

いやいや、このシステム?は世界共通なんでしょうね・・・(苦笑)。

 

とりあえず彼らを無視して、正規窓口で購入。

すると、ダフ屋の値段の10分の1くらいの価格で買えた!!(なめとんかい)。

 

こうして無事会場に入る事が出来たのだが・・・。

安かったせいなのか・・・?

席は結構上の方であり、間近な迫力とまでは行かなかったのが少々残念・・・。

もしダフ屋の券買ってたら・・・、前のほうだったのかな???

まあどちらにせよ買ってないだろうけど・・・(爆)

 

さて、サーカスの内容というと・・・。

「流石の上海雑技団」!!

華麗なアクロバット演技が観衆を魅了する!!

それに、あの身体の柔らかさもアンビリーバボー・・・(苦笑)。

日本とはまた全く違うサーカスをひたすら楽しんでいた・・・。

 

そして途中にさしかかったころ・・・。

1頭のクマが出て来て玉乗りを始めた・・・。

 

まあクマの玉乗りはサーカスの定番なので、特に気にもせず見ていたのだが・・・。

何か違和感が・・・。

そう・・・。

クマにしては・・・、ちょっと白っぽいのだ・・・。

 

すると、いきなり隣に座っている仲間が、

 

「ちょっ、ちょっと待てぇ~~~。」

「あれ・・・、あの玉乗りしてる動物って・・・。」

 

 

 

 

「パ・・・、パンダじゃねぇ~???」

 

 

 

 

一同凝視!!

 

そう・・・、そうだったのです・・・。

この玉乗りしている動物は・・・。

本当に、

 

 

 

「パンダ」

 

 

 

だったのです・・・!!(驚愕)

 

当時日本では上野動物園にしかいない「パンダ」。

しかも動物の中でも国賓級?の扱いを受けているといっても良い・・・。

そのパンダ様が・・・。

 

 

 

「玉乗りをして・・・、いや、させられている・・・(-_-;)。」

 

 

 

流石の中国というべきなのだろうか・・・。

空港の兵士よりもショックを受けた私たち・・・。

う~ん・・・、恐るべし中国!!(笑えん)。

 

その日見たどの演技よりも、パンダの玉乗りが一番衝撃的だった・・・(他の演技が完全に吹き飛んだ!!)。

しかも、普通のクマと間違うくらい薄汚れてるし・・・(ちゃんと洗ってやれっつ~~~の!!)。

「パンダ」だよ、「パンダ」・・・。

そんじょそこらの動物とは違うんだから!!

 

いやはや何と言いますか・・・。

 

中国って国はいろんな意味でとんでもない所だ・・・(苦笑)。

 

とりあえず・・・。

雑技団を見た後は、この日の宿探し・・・。

もちろん「地球の歩き方」を参考に探索・・・。

 

で、意外とすぐに見つかった!!

しかも、宿の値段が日本円にして約800円・・・(安っ)

これで、トイレとシャワーは付いているのだから私たちからすれば十分!!

ただ、トイレは例のごとく「丸見えトイレ」でしたが・・・。

お湯もちゃんと出たし、特に不満はない・・・。

 

こうして上海を楽しんだ私たちは、翌日次の目的地へと向かうのであった・・・。

 

実際まだ書き足りない事はあるのだが・・・。

マジこれ以上書くと倍くらいになりそうなので、ここらで止めときます・・・(苦笑)。

 

と、いうことでまた次回をお楽しみに・・・(笑)。

 

おあとがよろしいようで。

 

 

次回は

「30年前の中国③(桂林編)・・・。」の巻

 

 

 

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