「ネコと母ちゃんと私、プラス犬」の巻
随分昔の話になるのだが、ある話をしていたら思い出したので今回はこの話。
昔から犬(ミックスの中型犬)は飼っていたのだが、ある日突然母ちゃんの独断で子猫が我が家にやってきた。
チンチラという種類で、父猫は6kgと母猫は4、5kgと共にビッグサイズ。
「こりゃ~かなりデカくなるだろうなぁ」と思っていたら、案の定4、5kgへと成長(ちなみにメス)。
まあここまではいい。
子猫が来たその日から母ちゃんの「ネコ可愛がり」が始まった・・・。
猫用の「缶詰」をわざわざ買ってくる(ちなみに犬は家族の残飯・・・)。
この頃(30年くらい前)は猫用缶詰などは珍しいほうで、また結構な値段もしたように思う。
ちなみに猫用の缶詰には結構外れも多かった(中身が詰まっていなくて、ドロドロ状態等)。
それにまた猫が憎らしいくらい外れのやつを食べない。
いわゆる「ネコ跨ぎ」というやつ(本当にするんだね)。
当然その缶詰(エサ)は犬へ。
また悲しいくらいに犬がそのエサを喜んで食べている・・・。
シッポをブンブン振りながら・・・。
そこに何とも言えない悲哀を感じるのは私だけだろうか・・・(泣)。
とまあそのような日々が続いたある日の事。
大学のサークル活動や飲み会?が忙しく、3日ぶりに我が家へ帰宅。
夕方5時くらいだったので、夕食にはまだ時間が。
そこで、
私:「母ちゃん、腹減った。何かない?」
母:「夕飯まで時間があるからリンゴでも食べときなさい」
私:「へ~い」
冷蔵庫からリンゴを取り出し、丸かじりする私。
暫くしてふと見てみると、猫も何かを食べている。
よ~く見てみると、何と食べていたのは・・・・。
・・・・・・・・・「マスクメロン」。
それを見て驚愕とともに、湧き上がる怒り!!
私:「あっ、ありえん」
私:「母ちゃん、何で猫がメロンで俺がリンゴなん!!!!!!」
母:「え~っ、だって猫は言う事きくもん」。
私:「・・・・・・・・・」
何故だろう、この一瞬に我が家の飼い犬と同化したような気分になったのは・・・。
結局、我が家での私の順位は、
とりあえず犬以上、確実に猫以下という事が判明した秋の夕暮れでした・・・。
皆さんお疑いになるかも知れませんが、本当に猫はメロンを食べます。
あのザラザラした舌でこそぎ取るように・・・。
しかも涙を流しながら(これも本当)。
その日の夕食を涙しながら食べた私でございました。
おあとがよろしいようで・・・。
次回は、
「パパの悲哀物語with娘」の巻
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