「中国の展示会に出展してきました④」の巻
さて前回の続き・・・。
初日の展示会が終わり、後はホテルに帰るだけ。
というところまで書いた・・・。
そこで起きた事件とは・・・。
会場とホテルの行き来は専用のバスで移動することになっている。
行きは、朝8時くらいにホテルを出発。
帰りは夕方は5時半くらいに会場の専用バス停留所?みたいな所から乗車。
初日が終了した際、我々は勘違いして昨夜降ろされた場所でバスを待っていた。
途中で誰かが、「バスを待つ場所が違うようだ」と気付く。
そして、中国語が分かる人に中国語で書いてある連絡内容を見てもらったところ、確かに違っているとの事。
集合時間は5時半となっている。
今いる場所からちょっと離れていたので、待ち合わせ場所に5時半過ぎくらいに到着。
まあ時間にルーズな中国の事。
全員が、「ど~せバスは遅れてくるだろう」と高をくくっていた。
そして5時45分に。
それでも全員、「まっ、こんなもんだろう」と余裕で待っていた・・・。
そして6時に・・・。
流石に全員が、「これはおかしいぞ!!」と慌てだした・・・。
それでまあ「とりあえずホテルに電話すれば大丈夫だろう」との判断から、中国語の出来る人がホテルに電話を・・・。
すると、バスの管理は会場側の管理であってホテルの管理ではないと言うではないか・・・(驚)。
つまり我々は取り残されてしまったという訳である・・・。
「てめぇ~中国、こんな時だけ時間通りに帰ってんじゃ~ねぇ~よっ!!!!!」
と全員で絶叫!!!
バスがないとなると、タクシーを拾うしかない・・・。
ちなみに中国ミニ知識として、中国の田舎の方では正規のタクシーはほとんどおらず、白タクがその替わりとなる。
その場に残された16人。
マジに全員が殺気立っている・・・(そりゃそ~だ!!)。
仕方がないので、その場で白タクと交渉が始まる・・・。
16人が4台の白タクに分乗・・・。
ちなみに私が乗ったその白タクがまた酷かった・・・(マジに!!)。
急発進、急ブレーキは当たり前。
クラクションは鳴りっぱなし・・・。
車線が混んでいると、平気で対向車線を走って1台でも前に出ようとする・・・。
赤信号?対向車が来なければ走るに決まってるだろう!!
渋滞だなぁ・・・。
じゃ~対向車線を走ろう!!(これマジ)。
どんだけ対向車線を走ってるんや!!
人生初の対向車線逆走・・・。
たまりませぇ~~~~ん・・・。
ところで、私は助手席に座っていたのだが、よく見るとフロントガラスにヒビが入っている・・・。
それもクモの巣のように丸く輪になった状態で・・・。
「このヒビはどうやって出来たんだろう・・・?」
ちょっと考えてみた・・・。
どう見ても外側から付いたヒビではない・・・。
と、言うことは・・・。
「これって、急ブレーキかなんかで助手席の人間が頭からぶつかった跡じゃねぇ~のかぁ!!」
この推理は絶対に間違ってなかったと思う!!
そして速攻でシートベルトを締めた・・・。
私もそこそこ長い人生を生きてはいるが・・・。
タクシーで命の危険を感じたことは初めてであった・・・(笑えん・・・)。
それでも何とかホテルに到着。
16人全員がもうグッタリ・・・。
そしてもちろん湧き上がる怒り!!
全員がホテルのロビーの待合スペースに陣取り、今回の手配責任者?を呼び出した。
来るのに暫く時間がかかるとの事だったので、先ずは全員でミーティング。
とにかくあまりにも段取りが悪い!!
計画性なんてゼロに等しく、ほとんど行き当たりバッタリ・・・。
全員で厳しく追及してやろうとしていたのだが、1人が
「あまり厳しく追及し過ぎると、逆に彼らは放棄してしまう可能性が高い。ここは我慢して、きちんと段取りさせる事を優先しよう」
と言った。
まあ確かに喧しく怒ればその場はスッキリするだろうが、根本的な解決になる訳ではない・・・。
怒り心頭だった全員も、この一言で多少冷静になり明日からのスケジュール調整のために何をしなければならないかを検討。
そして手配責任者が来た。
その頃には皆も完全に冷静になっており、バスの集合時間や集合場所、朝晩の食事の会場や時間等をきっちり確認させて、全員に通知させることに・・・。
これが日本なら、普通に最初の段階でインフォメーションされているはずなのだがここは中国。
それにしても、こんな基本から教えなきゃダメなのかぁ・・・。
マジ頼むぜぇ~~~~~~、中国・・・。
とりあえず何とかその場は収まった。
のだが・・・。
別の1人が
「そういえば帰りの手配はどうなっているんだ?最初は一緒だったけど、帰りはバラバラだよなぁ・・・」
とつぶやいた・・・。
そしてまた事件は起こったのだ!!!
もうええ加減にせぇ~~~やぁ~~~~、中国!!!!!!!!
おあとがよろしいようで。
次回は
「「中国の展示会に出展してきました⑤」の巻