「個人的によく行く焼き鳥屋」の巻

私がいるドラッグストアーから徒歩2分のところに、お気に入り?の焼き鳥屋がある。

ここへはもう10年以上通っている・・・。

今ではもう「常連さん」と呼ばれるよ~な立場となってしまったのだけれど・・・(苦笑)。

 

実はここの大将、高校の先輩でもあるのだ(と言っても8歳程上だが・・・)。

まあ行き出したきっかけを書くと、かなり長くなるのでそこは省略!!

という訳で、だいたい週に1ペースくらいで顔を出している。

 

店舗はどちらかと言うと狭く、カウンターが9名。

それにテーブルには8名も座れば一杯になってしまうよ~なところ。

そのせいか、2~3名くらいで来店されるお客様が多い。

こう言っては失礼だが、この狭さなのに本格炭火焼で食べ物を提供している。

そういう努力もあるのだろう。

食べ物(焼き鳥)が凄く美味しいのだ!!

(こういった所は凄いなぁと素直に脱帽)。

 

因みに私の場合は、10回に9回くらいは1人で行っている。

念のため言っておくが、決して1人が好きな寂しい男じゃ~ありませんから・・・(苦笑)。

では何故1人が多いかと言うと・・・。

単に私と同じよ~に1人で来られる常連さんが多いから・・・。

 

この店の特徴というか何というか・・・、面白いところなのだが・・・。

一人で来ても

「誰か知り合いがおるやろぉ~・・・」

といった考え?が常連さんに染みついている点・・・(笑)。

事実来れば誰かしらいる展開がほとんど・・・。

 

そうこうしているうちに、カウンターは満杯に。

店の大将は鬼瓦のような形相で焼き鳥を焼いている。

そして常連さんたちのたわいもない会話が続いている・・・。

 

 

そこへ新たなお客さんがやってくると、常連さんたちはサッと席を立ちお勘定。

新規のお客さんから

「申し訳ございません、追い出してしまったようですね」

と声がかかると、

「丁度出るところだったので気にしないでください」

といった気の利いた会話が普通に交わされている・・・。

 

こういった雰囲気が大好きなんだよなぁ~(笑)。

本当にね!!

しかしこういう良いお店でも事件はあった。

 

もうあれから何年になるだろうか・・・。

これはこの店だけの問題ではなかった・・・。

そう、九州全体の飲食業界が困った出来事があったのだ。

 

皆さんは「モツ鍋」をご存知だろうか?

福岡は博多の名物として有名なご当地食!!

まあ今更説明する程のものではないのだけれど・・・。

 

これが何故か爆発的に東京で流行った事があったのだ。

東京ではどこもかしこも「モツ鍋」ブーム。

関東の人達からすると珍しかったのだろうけど、私たちからすると、

「な、何でモツ鍋みたいな庶民の食いもんが東京で流行るのかわからんバイ」

と、いったところ。

 

そしてある日の事。

いつものようにその焼き鳥屋に出勤、いや出動・・・。

すると大将が深刻な顔をしている・・・。

どうしたんですかと聞こうと思ったが、そこは向こうが先輩なので聞き出しにくい。

すると先輩が、

「く、黒キリが当分入らん・・・・」

と、一言・・・!!

「えっ、えぇ~~~~、マジ勘弁して下さいよぉ~~~~」

とその場で絶叫した私・・・。

 

一応解説しておくと、「黒キリ」というのは「黒霧島」という鹿児島のイモ焼酎の事。

我らが庶民の味方であり、当時どこへ行っても1杯350円くらいで飲めた!!

それが入らないなんて・・・。

いったいど~いうこっちゃ!!(怒)

 

たまたま早い時間だったこともあり、配達の酒屋さんが来ていたので事情を聴いてみた。

すると、

「実は東京から大量の買い注文が入って、ほとんどの黒キリが東京に買い占められてしまっているんですよ・・・」

との事・・・(まあ確かにモツ鍋とイモ焼酎は合うんですけどね)。

 

「おいおい、大間の本マグロじゃ~あるまいし焼酎買い占めてどうするんじゃ~~~~」

とまたもその場で絶叫。

 

そこでふと思い出した・・・。

そういえば最近のニュースで

「東京に焼酎専門の焼酎バーが出来ました」

という映像を。

しかもかなりオシャレな作りで・・・。

 

あのさぁ~、焼酎ってそんなに畏まって飲まなきゃいかんよ~な飲みもんなのかよ!!

全く・・・、話にならん・・・!!(怒)

 

たまたまその時期に東京へ仕事で出かける用事があったのだが・・・。

何とか無事に仕事も終え、当然のごとくその方達と夜の街へ・・・。

最初に行ったところは、ちょっと高級っぽい居酒屋さん。

先ずは乾杯のビール。

そして次に彼らが頼んだのは焼酎!!

しかもイモ焼酎。

 

まあそれはそれで良いのだが、彼らが私にしきりに焼酎を勧めてくる・・・。

「(何が嬉しゅ~て、東京まで来て焼酎飲まなきゃいかんのだ?)」

とは思ったものの、そこはお付き合い・・・。

どんな種類の焼酎が置かれているのかを確認するため、とりあえずメニューを拝見。

 

その瞬間に目がテン・・・。

 

「えっ、え~~~~~、黒キリがグラス一杯1300円~~~~?????」

 

あ、ありえん・・・・。

いくら東京で買い占められて品切れとは言え・・・。

1300円とはあんまりだろぉ~~~~~(怒)。

メニューを見る限り、普通に高級な日本酒の方が安い・・・。

それでも彼らはイモ焼酎を有難そうに飲んでいる・・・。

 

そこで分かった事がある・・・。

彼らはお酒を飲んでいるのではない・・・。

希少性と言う価値を飲んでいるのである・・・。

まあ人それぞれとは言え、ど~なんだろうねぇ~・・・。

こういうのって・・・。

 

それから暫くすると、東京であれだけ流行っていたモツ鍋屋も下火に・・・。

かくして、黒キリは我らの元に戻って来たのであった・・・。

 

それにしても・・・。

流行り廃りとかではなくて、もう少し自分の舌で判断したいもんだ・・・。

 

えっ?

そ~言うお前はどうなんだって?

 

私はねぇ・・・、お酒であれば何でもいいんですよ・・・(笑)。

 

おあとがよろしいようで。

 

次回は

「あるカード会社の対応について」の巻

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