「図書館での文庫本の貸し出し中止要請ってさぁ・・・」の巻

先日、こんなニュースが流れていた・・・。

 

*「都内で行われる全国図書館大会で、文芸春秋の松井社長はパネリストの1人として参加し、公共の図書館での文庫本の貸し出し中止を求める意見を表明するということです。」

*「ここ数年、文庫本の売り上げは減少していて、松井社長は公共の図書館での文庫本の貸し出しについても「少なからず影響があるのでは」としています。」

 

これを見た瞬間に、

 

「(えっ、えぇ~~~~???)」

 

と、絶句してしまった・・・。

 

いやいや、図書館って基本的に本を貸出すところだよなぁ・・・。

それを貸出すなって、ど~ゆ~こと???

流石にこれは変じゃないか???

 

そ~思いつつ、その先まで見ていたらこのように補足してあった。

 

*「文芸春秋では文庫が収益の30%強を占めていて、松井社長は「文庫市場の低迷は、版元にとっても作家にとっても命取りになりかねない重大事」と訴えるとしています。」

 

これを見た私・・・。

思わず、「う~ん・・・。」と唸ってしまった・・・。

 

一見出版社側の一方的な主張にも思えるのだが・・・。

昨今の「出版不況時代」という事実を鑑みると、死活問題なのもよ~く理解出来る・・・。

もちろん作家も守ってあげなければいけないとも思ってはいる・・・。

 

とは言えだ・・・。

この考え方は、金の卵を産むニワトリを殺すよ~なもんだと思うんですけどねぇ・・・。

そりゃ~図書館で文庫本が借りられなければ、一時的に文庫本の売上も上がるだろう・・・。

でもそれがずっと続くのであろうか・・・???

 

基本的に図書館は「タダで本を借りれる」というメリットがある・・・。

当然本の好きな人達は喜んで借りに行くだろう・・・。

ここで忘れてはいけないのは、

 

「タダだから、本をそこまで好きではない人達も借りる事がある!!」

 

という点。

これは読書をする人達の「すそ野を広げる」という意味でも、重要な事なのではないだろうか。

少子化の影響もあり、今後益々読者が減ると予想される昨今。

逆に、

 

「どんどん借りて下さいね!!」

 

と、積極的に協力し、すそ野を広げる努力をするのが出版社の役割のよ~な気もするんだけどなぁ・・・。

 

ちなみに、私も子供が小さい頃にはよく図書館へ行った・・・。

そこでたくさんの絵本を借り、子供に読み聞かせていたのを憶えている。

それに、子供にも好みの本があるので、何度も読み聞かせをせがまれるような本は結局購入・・・(苦笑)。

まあ文庫本とはジャンルや使い方が違うけど、これと同じよ~なことだと思うんですけどねぇ・・・。

 

文庫本をいくつも借りて、その中から好みの作家を見つける・・・。

大体そうなると、その作家の新作文庫は買おうと思う・・・(はず・・・苦笑)。

まあ一種のコレクション?とでも言うのかな・・・(ファン心理?)。

 

ただ、そこにたどり着くまでには相当本を読まなければいけないのも事実。

だからこそ、図書館で文庫本を「タダで貸出す」のは理に適っていると思うんだけどなぁ・・・(すそ野を広げるという意味で)。

 

まあ文春の言い分も分からないではないが、

 

「読書の連鎖」

 

をストップするような「文庫本貸出し禁止提案」はいかがなもんなんでしょうね?

 

ただ、読書量が減った要因として1つ言うとすれば、

 

「スマホの出現」

 

も、大きな要因なのではないだろうか・・・。

 

スマホがここまで普及する以前の話だけれど。

通勤・通学の電車の中で

 

「文庫本を読む」

 

というのは普通の光景であった・・・。

まあ今も一部そうであるものの、ほとんどがスマホを使用!!

しかもSNSやゲームが大半を占める。

 

まあ別にこれを非難しようとは思わない。

嗜好の多様性と、提供される情報をそれぞれが選択しているだけに過ぎないし、それこそ個人の自由・・・(笑)。

 

ただ、このような結果「文庫本」自体が読まれる機会が減ってきたのだという事実を出版社は本当に理解しているのだろうか?

もし分かっているのなら、

 

「図書館での文庫本貸出し禁止」

 

なんてことは言えないと思うんですけどねぇ~・・・(ほんと)。

 

それに加えて「ブックオフ」かな・・・。

これも確実に文庫本の新書を買う機会を減らしたとは思う。

ただ、ブックオフが増えたから極端に文庫本が売れなくなったというのは少々違うような気はしますがね・・・。

 

今後益々面白いゲームや情報(雑誌・ニュースその他)が増えて来るだろう・・・。

それに伴い、益々「文庫本」が読まれる機会は減るだろうと思う・・・(残念ながら)。

そう考えると、出版不況というのは当分解消されることも無いんだろうなぁ・・・。

 

ちなみに言い忘れていたが、私は、

 

「文庫本購入、電車内通勤時間読書派」

 

である・・・(苦笑)。

 

この時代に逆行?して、昔と変わらぬスタイルを貫いている・・・。

 

こういう私が、出版不況に少しだけ貢献できているのは少々嬉しいものが・・・(笑)。

 

そんなに本が好きなのかって???

 

そう・・・、、私自身本を読むのは本当に大好きなんです!!(ちょい自慢)

 

だから電車通勤の30分は、私の貴重な読書の時間なんです!!

 

と、言えば聞こえは良いのだが・・・。

 

実際のところ、

 

 

「スマホを長時間見てると、目が痛くなるから見ない・・・(悲)」

 

 

と、いうのが本当のところかな・・・。

 

 

って、選択肢が読書しかないじゃん・・・。

 

 

と、言われそうですが・・・。

 

 

 

実際そうなんだから仕方がないという事で・・・(爆)。

 

 

おあとがよろしいようで。

 

次回は

「まあ・・・、いろんなお客さんがいますから・・・。」の巻

 

 

 

 

 

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