「国の補助金・助成金について」の巻
自分で事業を行ってない方々(サラリーマンの皆様等)にはピンと来ないと思うが、国や県が出している補助金・助成金は非常に多い(個人事業主・法人向け)。
まあ補助金と一口で言っても、対象となる事業が様々なので自社に合う?補助金を探す必要はあるのだが・・・。
また補助される金額もまちまちであり、最低50万円から最高は2千万円くらいまでと幅広い。
これで事業にかかる費用の半分から3分の2を補助してくれるというのだから、事業者としては助かる事この上ない。
かく言う私も、この補助金の恩恵を受けた企業の1つなのだが・・・。
まあ書類提出や申請内容それに経費の使途内容の報告等もろもろ、正直かなり面倒であるのは間違いない!!(マジで)
1度でも補助金申請をしたことがある方なら分かって頂けると思うが、申請の段階であきらめる企業が出て来るのもうなずける話である・・・。
それでも補助金を受けるためには書類と格闘しなければならない!!
それに、実際に補助金申請をするためには、最低限必要な条件が1つある。
それは個人事業主でも法人でも同じなのだが、「税金を滞納していない」という点。
補助金自体が税金で賄われている訳だから、税金を納めていない方には使わせませんよという事のようだが・・・(まあ当たり前か)。
それを最低限クリアして初めて、次の申請段階に進む事が出来る。
しかもこの補助金の募集要項は、親切丁寧に情報が送られてくる訳ではない・・・。
国や県等のHPにいきなり掲載されることがほとんど!!
それに公募期間が1ケ月程度という短さ・・・!!(補助する気持ちはあるんかい・・・、まったく)。
つまり自分が気を付けて見ていなければ、情報を見落としてしまう事となる。
まあ国としては、
「補助金が本当に必要な企業ならそれだけ情報収集もするはずだ。いや、それくらいやれ!!」
というスタンスなのであろう(ある意味正しいとは思うけど・・・)。
そしてここから自社に会う条件?を満たした補助金の申請を行う事となるのだが・・・。
この補助金、ものによっては倍率の高いものから低いものまで様々。
それにしても、
「これって何?どんだけいきなり出してるんだ!!」
と思えるようなものも・・・(呆)。
特に今月いきなり出た農林水産事業関連の補助金が凄かった・・・(苦笑)。
わずか1ケ月の公募期間という限られた間に出るわ出るわ!!(爆)。
言っちゃ~悪いが、ど~考えても
「補助金申請数が少なかったから、予定の予算に達してない!!だから予算達成するためのバラまきやん!!」
としか言いようがない(まあ間違ってないと思うが)。
しかも、公募する部署が違うだけで内容自体は殆ど似通っている・・・。
これって、補助金の意味があるんかい・・・(不思議・・・)。
実は私の周りにも農業関係者がいるのだが、彼らは
「補助金は欲しいんだけど、書類をどう書いたら良いか分からないんだよ・・・。」
と、一様にのたまう。
確かに彼らが格闘しているのは野菜であって書類ではない・・・(苦笑)。
と、いうことは彼らから上がる補助金申請の数は必然的に少なくなると言える・・・。
普通、誰だって面倒な書類作りなんて嫌ですよね・・・(笑)。
それなのに
「予算を使いきれないから・・・」
と言う理由から補助金対象案件を増やしたところで、国は申請数が増えるとでも思っているのだろうか・・・。
「予算は消化するものであって、持ち越すことは出来ない」
という国の制度もい~かげん見直せばいいのにと、心の底からそう思う私がいる・・・。
ただ、せっかく補助金が出ているのだから申請しない手はない。
そこで知人農家からの依頼もあり、私が書類を書くこととなった(以前補助金採択された経験から)。
この場合の補助金の内容を簡単に説明すると、
・海外向けに商品を試作して、それを海外向けに製品化して行きましょう
・展示会費用やそれに伴う費用も出します
といった内容。
これで試作品の3分の2の費用は補助されるし、海外の展示会の費用やそれに伴う旅費・宿泊費の半分も補助。
真剣に海外向けに販路を拡大したいと考えている農家にとっては願ってもないチャンス!!
ちなみにこれは県が出す補助金。
普通これだけの事業を自費でやろうとしたら、とてもじゃないが手を付けることすら不可能といえる。
理由は、「これだけの費用をかけても成功するかどうか分からない」から・・・。
しかし補助金を使えばほぼ3分の1強の費用(実費)で実行可能。
これならやる気のある農家はチャレンジしようという気持ちにもなる訳だ!!
そういう意味からも、この補助金制度は大変ありがたいものと言えるのである。
まあそれはそれで良いのだが・・・。
先程も書いたように、私が知人の申請書類を書いてあげる事になった。
そして申請書類が7割方完成!!(あ~疲れた・・・)。
すると知人が一言・・・。
「あのさぁ・・・、こんな補助金も募集されてるけど・・・」
と、別の種類のものを提示してきた・・・。
それを見てビックリ!!
その補助金募集要項は国が出している分なのだが、圧倒的に県より条件が良い!!
「いやいやお国さんよ、県より後に補助金出して県より条件良くしたら全員そっちに行くでしょうよ!!」
「しかも締め切りも県より後になってるし!!」(内容がほぼ同じなら、締切が後の方が提出する方は助かる)
と心の中で突っ込んでみてもど~しよ~もない。
ではどういう点が県と比べて条件が良いのか。
試作品作成に3分の2の補助が出る点は一緒。
しかし、海外での展示会費用や旅費・宿泊費は半分補助でなくて3分の2出るという好待遇!!
もうこれだけで国の勝でしょう・・・。
それにもう1点。
これは書かなかったのだが、展示会の際の縛りについて。
・県 → テスト販売も含めて販売は一切不可。もし販売したらその時点で補助事業終了(厳)
・国 → テスト販売可能(但しその売上金は補助金から差し引く)
さて皆さま、あなたならどちらを選びますか・・・?(苦笑)
まあ私は今回書類を書くにあたって、いろんな部分を精査したから分かる部分も多いけれど・・・。
最初誰もが普通に見たとしたら・・・。
それはそれは難解なものであることに違いないでしょう・・・。
それにしても・・・。
似たような補助制度が出たおかげで、2つ作成しなきゃいけなくなった・・・(泣)。
理由は単純。
出してみないと採択されるかどうか分からないから!!(だよな)
ちなみに県の方の倍率が低そうなのは予想が付く(条件が良い分だけ、国の方が倍率が高くなるだろう)。
かくして私は現在2部の書類と格闘している真っ最中なのである・・・(泣)。
あのさぁ~、国さん県さんよぉ~・・・。
今回みたいにギリギリに、似たよ~な補助金を出すのは止めにしましょうやぁ~・・・。
じゃないと、私が苦労するんじゃ~~~~~~、ボケェ~~~~!!
あ~、ちょっとスッキリした・・・!!(爆)
と言っても、書類作りはしなきゃいけないんですけどね・・・(- – ;)。
おあとがよろしいようで。
次回は
「まだまだ続く補助金の話 by 自社用」の巻