「女帝のパーティにて②」の巻
さて先日話した女帝の続編を・・・。
前にこの女帝がプロデュースした、あるミニコンサートがあった。
その数日前に、
「あんた、今度のコンサートの手伝いばしんしゃい(手伝いをしなさい)」(博多弁)
との命令、いやお誘いが来た・・・。
私:「分かりました。その日の夜は空いてるので大丈夫です。ちなみにどなたのコンサートですか?」
女帝:「あんたも知っとる菅原洋一さんたい(菅原洋一さんです)」
私:「あっ、そうなんですね・・・。分かりました・・・」
と、一応返答・・・。
私としては、
「菅原洋一さんなんて、かなり昔の小学校時代にテレビで見てたよ~な人だからなぁ・・・。今更なぁ・・・」
などと思い、正直なところお手伝いに乗り気ではなかった・・・。
そして迎えた当日。
リハーサルもあるので、早めに会場へ行くことに。
到着してすぐに菅原洋一さんの付き人?を含めた、私のような現地スタッフとの簡単な打ち合わせ。
その後、各自の持ち場へ・・・。
ちなみに私の担当は、当日券の販売とチケットの「もぎり」(かなり古い表現だが・・・)。
私の役割からすると、開始30分前くらいからの仕事となるので、時間には余裕があった。
そこで菅原洋一さんのリハーサルを見てみることに。
先程も言ったが、あまり気乗りせずに参加している私。
「まあ歌い終わるまでガマンしてればいいかぁ・・・」
などと不埒なことを考えてノンビリ構えていた(菅原さん、すいません・・・)。
そしてリハーサルが始まった・・・。
その1曲目を聞いた瞬間、全身に鳥肌が立った!!(驚)
「なっ、なんて上手いんだ・・・。いやっ、上手いなんてもんじゃない!!こっ、これが本物のプロというものか・・・!!」
と、ただただぼ~ぜんとその場に立ち尽くしている自分がいた・・・。
もう言葉ではとても表せない・・・。
長年歌手と言う職業を続けてきた重みと言うか、何というか。
その空間だけ異彩を放っている・・・。
そして会場に響き渡る圧倒的な歌唱力・・・。
何もかもが圧巻。
これが本物のプロなんですねぇ・・・(驚愕)。
先程までのやる気の無さはどこへやら・・・。
心の中で菅原洋一さんに速攻土下座・・・。
そしてこの瞬間に新たな菅原洋一ファンが増えたのであった・・・(苦笑)。
コンサートが終わって、
女帝:「あんた、菅原さんばナメとったろう・・・」
私:「・・・・・・、はぁ・・・、すいません・・・。」
女帝:「あんたも今回で本物がどげんものかよ~分かったろう(本物がどういうものかよく分かったでしょう)」
私:「・・・はい・・・、勉強になりました・・・」
女帝:「これが長年第一線を張ってきた人たい。あんたも今回少しは分かったみたいやけん良しとしといちゃ~ろう(少しは分かったみたいだから良しとしときましょう)」
今回私が気乗りしていないのをさっさと見抜き、私の偏見?というか不勉強な点を身を持って体験させてくれた・・・。
本物に触れることで見る目を養い、そしていろいろ吸収して自らも本物になって行きなさいという女帝なりの教育である。
女帝は意外とこうやって人も育ててくれるのだ・・・。
そういう意味では女帝には非常に感謝している。
ここからは余談。
前回、パーティにはいろんな方々が来ると書いた。
昨年のパーティには、「博多見番」の芸妓さん達が来て大いに会場を盛り上げてくれた。
やはり芸妓さんはいい!!
日本の伝統と文化を感じられるなぁ~、本当に・・・(笑)。
そこで今年も大いに期待していた。
そして今年も来てくれた~~~~!!
のだが・・・。
その時の写真がこちら。
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芸妓さんは芸妓さんでも、ゲイ子さんの方だった・・・。
女帝・・・、ちなみにこげな教育はいらんとですばってんが・・・。
おあとがよろしいようで。
次回は
「何だかなぁ・・・、ハローワーク」の巻