「学生と企業のコラボについて」の巻
以前、私が大学のプロジェクトのサポートをしている話を書いた。
故に、私が留学生をサポートするプロジェクトに携わっている事をご存知の方もいるだろう・・・。
このように、留学生との交流機会が多いプロジェクトのせいなのか・・・。
いろんな企業からお声がかかることが多いのだ。
つい先日も、某大手企業から学生達の意見を聞きたいとの要望があった。
この企業、広瀬すずのCMで有名!!
内容はと言うと、わざわざ先輩の家の近くをうろうろするという青春?CM・・・。
って、企業バレバレやん・・・(爆)。
学生達との意見交換ということで、私もオブザーバーとして参加した・・・。
場所は、その企業がお持ちのホテルの立派な会議室・・・。
まあ立食なら100名くらい余裕でパーティー出来そうな広さ・・・。
そこに長テーブルを組合せて、全部で約30名弱くらい・・・(贅沢な使い方・・・苦笑)。
それに軽食のサンドイッチ等までご用意して頂いている・・・。
まあそれだけその企業さんの本気度?みたいなのを見せてもらった訳だが・・・。
実はこの企業、学生(特に留学生)に対してのサポート体制がとにかく凄かったのだ!!
正直なところ、住まいやホテルの提供が主業務と思っていた私・・・。
今更ながら、自分の見識の狭さに情けなくなってしまったけれども・・・。
この企業、全国の大学とコラボして様々なイベントを行っている。
その中でも特に驚いたのは、留学生に対する就職情報の提供!!
「(え~っ・・・、住まい提供中心の企業が就職情報提供までやってんの・・・???)」
人材派遣会社でもないのに、求人情報まで提供しているとは・・・。
しかも留学生を中心とした・・・(驚)。
留学生をサポートしていて、いつも感じる事なのだが・・・。
彼らが最も必要とし、サポートしてもらいたいものの1つが「留学生に対する求人情報」なのである。
以前も書いたが、東京・大阪・名古屋に比べると、福岡の留学生求人数は極端に落ちる。
これも「支店経済」であるが故、ある程度は仕方の無いところか・・・。
またこの内容について書くと長くなるので、以前のブログから探して頂けるとありがたい・・・(え~加減やなぁ・・・苦笑)。
とにかく、留学生に対する求人情報を提供するという事には、正直感心してしまった・・・。
これって、完全な留学生(住人)の囲い込みに繋がる。
もちろん、双方にメリットがある事は言うまでもない。
そりゃ~大した企業努力だと言えますよね・・・。
ほんとに・・・。
と、ここまでは企業礼賛調子で書いてきたのであるが・・・。
ただね・・・。
「これだけ仕上がっている企業のシステムに、学生はどう携わって行くの???」
という疑問が・・・。
確かに企業がやっている事は素晴らしい・・・。
そして今回のように、学生達の意見や考えを聞いてみたいという場も必要だとは思う・・・。
でもね、企業さん・・・。
今回その学生達から聞いた意見なんてのは、今までさんざん他の大学生たちから聞いてきた話しですよねぇ・・・。
実際に今回、目新しい画期的な意見でも出ましたでしょうか?
同席していた私の感想として、全くそのようなもの(意見等)は出ませんでしたがね・・・(苦笑)。
そもそも私たちのプロジェクトは「留学生をサポートする」という点が大前提。
そこからすると確かに目的は一致している・・・。
ですけどねぇ~・・・。
失礼ながら、私から見ると
「学生たちを人(留学生)集めの手段として使いたいという本音が見え見えなんですけれど・・・。」
といったところか・・・。
しかし学生達は全くといってよい程、その点に気付いていない・・・。
まあメンバーのほとんどが1・2年生・・・。
つい1~2年前まで高校で詰め込み教育しかされていない頭に、いきなり考えろという方が酷なのか・・・。
まっ、酷なんでしょうね・・・(苦笑)。
そこでメンバーの中心的役割をしている学生に、
「その企業と組むメリットとデメリットを書きだして、全員で検討しなさい」
と、アドバイス。
そして検討し、話し合った結果がどうであれ、それで進めて行けば良いと私は考えている。
実際のところ、本来私たちプロジェクトがやろうとしている事を、この企業がすべて網羅している。
網羅しているどころか、すでにその活動自体が機能している(全てではないものの)。
正直、この活動を手伝うことでプロジェクト活動は飛躍的にやり易くなるだろう・・・。
そして、留学生に対しても具体的なサポートを提供出来るのは間違いない・・・。
のだけれどもねぇ・・・。
な~んかしっくり来ない訳なんですよ・・・(苦笑)。
理由・・・?
だって・・・、このままじゃ~「単なる下部組織」でしょ・・・。
そこに学生側の主体性というものが全く見えて来ないわけで・・・。
まあ簡単な問題では無い事は事実だし・・・。
実際、ある人材派遣会社からも
「留学生を集めるイベントを開きましょう!!」
「費用はこちらが出しますので」
といった提案もあるくらい・・・。
それくらい、企業側からすると「留学生」がビジネスになるわけだ・・・。
純粋な気持ちで「留学生をサポートしたい」と考えている学生達・・・。
それに対し、ビジネスの対象として「留学生」を見ている企業・・・。
まあどちらも正しいんでしょうけれどもね・・・(苦笑)。
とにかく今は学生側のアドバイザーである以上、学生主体の方向性で行きたいと考えてはいる。
企業のシステムに乗るのは簡単だが、自分たちで作り上げるという「経験」の方が大事だと思うので。
いずれにせよ、すぐに答えが出せるようなものでもなし・・・。
もう暫くは様子見ってところかな・・・(苦笑)。
おあとがよろしいようで。
次回は
「どういう新人を採用したいか議論してみた・・・。」の巻