「恐るべし、オッサンパワー!!」の巻

私の知人にS氏というオッサンがいる(60歳くらい)。

あえて尊敬の意を込めて「オッサン」と呼ばせて頂きたいと思う。

これが中々の剛の者で、いろいろなエピソードに事欠かない・・・(笑)。

 

このオッサンとは、私がよく行く焼き鳥屋で出会った(約10年前くらい)。

お互い常連のよ~なものなので、いつしか自然と話をするように・・・。

少し補足すると、九州では大企業と言われているところのサラリーマン。

現在は役職定年を迎え、再雇用という形で働いているという、まあ普通に見たら真っ当な方なのだが・・・。

その中で何故か「離婚」の話になった・・・。

 

S氏曰く。

「ある日家に帰ったら、家財道具ごとカミさんが消えていたんだよね・・・・」

 

いやいや・・・、消えていたっておかしいだろう・・・。

普通それなりの前兆があったはずなのだが・・・。

まあこうなってしまっては修復も無理だろうし、結局は離婚したそうな・・・。

 

それから暫く話をしていたら、それは2番目の奥さんの話だと言うではないか・・・。

「えっ、このオッサンってバツ2だったの・・・?・・・すげぇ~・・・」

と心の中で独り言。

はっきり言って申し訳ないが、そんなにダンディなオッサンではない・・・。

どちらかと言うと「オヤヂ」といった方がしっくりくるよ~な・・・(笑)。

まあそこいらに紛れてしまいそうなオッサンなのだが・・・。

そんなオッサンがバツ2であるという事実に正直驚いてしまった・・・。

 

それから暫くして・・・。

 

ある日、友人と飲みに出かけた・・・。

その店は友人が知っている店なので、もちろん私は初めて・・・。

結構広めの店内であり、席も8割がた埋まっていた。

そして席に座ったのと同時に友人が、

「あっ、あれS氏じゃないか?」

と言ったので私も振り返って見てみた。

すると確かに離れたところにS氏が座っていた・・・。

しかも女性と二人で・・・。

 

友人:「おい、どうする。声かけてみようか?」

私:「う~ん、女性と二人だしなぁ・・・。ここはとりあえずスルーしときますかぁ・・・」

友人:「だな・・・。」

という会話を交わし、とりあえずその場ではそっとしておく事に・・・。

 

こんな事があった後日のこと・・・。

いつもの焼き鳥屋でS氏に会ったので、ここぞとばかりに聞いてみた。

「Sさん、この間Zという店に女性と二人でいましたねぇ・・・。あれは彼女ですか?」

もちろん、「彼女ではないよ」という答えが返ってくることが前提のような質問(笑)。

 

そこからのやり取り・・・。

A氏:「あちゃ~、見られてたのか・・・。実は彼女なんだよ・・・(照)」

私:「えっ・・・(絶句)」

私:「(気を取り直して)えっ、えっ、かっ、彼女ですかぁ~・・・」

A氏:「恥ずかしながら、そうなんだよ・・・」

って、この時も心の底から驚いた・・・。

 

ただただ単純に、

「スゲェ~、このオッサン」

という感想しか出てこなかった・・・。

 

それから1ケ月後くらいに、籍を入れたと聞いた・・・(驚)。

「なんっちゅ~オッサンやねん・・・、3回目の結婚かい・・・。」

と、感心したのもつかの間・・・。

半年後には離婚・・・。

 

まあこれでも凄いと思うのだが、まだ続きがあった・・・。

そう。

4人目の彼女が出来たのだ・・・(何しとんねん、このオッサン)。

そしてまた結婚・・・。

 

ここまで来ると、もう見事としか言いようがない・・・。

とりあえず今のところ、まだ続いてはいるようなのだが・・・。

 

草食系男子が多いと言われている昨今。

今どきの若い男共に言いたい・・・。

「このオッサンの爪の垢でも煎じて飲め!!」

と・・・。

 

まあ全員がこうなってもらっても困るのだが、多少の少子化対策にはなるのかな・・・(苦笑)。

 

おあとがよろしいようで。

 

次回は

「女帝のパーティにて」の巻

 

 

 

 

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