「震災の支援について考えてみる」の巻

熊本地震でお亡くなりになられた方々にお悔やみ申し上げますと共に、被災された方々が1日でも早くいつもの暮らしに戻る事が出来ますよう心より深くお祈り申し上げます・・・。

 

さて、多少落ち着いてきたとはいえまだまだ余震が続発している熊本・・・。

「東日本大震災の教訓は生かされたのだろうか?」

という疑問が湧いてきた・・・。

 

そのきっかけはTVで流れていた「大量の廃棄おにぎり」。

まあ極論すればそれだけ物資が届いていた証にもなる訳だが・・・。

「何故そんな賞味期限の短いものを選んだんだ?」

という思いが止まらない・・・。

 

あれだけの大地震。

それだけ交通網も分断されているのは言うまでも無い。

となると、物資の輸送に時間がかかるのは当然の理である。

しかも支援場所は1ケ所だけではない。

その支援場所を拠点として、他の避難所へ送られる場合もあるだろう。

そこから考えると、最初に送るべきなのは「日持ちする食べ物」だと思うのだが・・・。

 

別におにぎりが悪いと言いたい訳ではない・・・。

また、捨てるのが悪いとは思ってもいない。

何故なら、期限切れの食べ物を食べて起こる食中毒の方が余程恐いから・・・。

まあ何というか・・・。

極端な話、賞味期限が短いものはある程度交通インフラが整ってからなのではないだろうか・・・。

今の日本の実力からすれば、どんな災害に対しても約1週間あれば交通網は使えるようになる(ここが日本の凄い所)。

という事は、最低1週間日持ちする食べ物が最初に必要だという事。

その後は、熊本イオンで見られたように大量の食べ物や生活物資が揃うことになる。

事実、福岡市が救援物資の受け入れをしていたのだが、途中から「カロリーメイト」や「ウィダーインゼリー」に限って受け入れをするようにした。

やはり日持ちがするという点が重要視されたのだろう。

 

多分、東北大震災の時にも同じような廃棄はあったと思う。

ただTVに写さなかっただけかも知れないけれど・・・。

だから今回の「大量のおにぎり廃棄」の映像が、今後支援物資を送る際の1つの指針になるのではないだろうか。

 

また、至急で必要だったのが「水」。

これはどこで震災が起ころうが同じだろうとは思う。

ただ、熊本の悲劇は水道水のほとんどが「地下水」で賄われていたという点。

水が資源である熊本だからこそ、水が無くて苦しむという皮肉な結果に・・・。

知人の話によると、当初水の配給が少なくて大変だったそうだ・・・。

今日現在では多少落ち着いてきたとも言ってはいたが・・・。

まだ地域差は出ているようだ。

 

それからボランティアであるが・・・。

これも中々難しい問題なのではあるけれども・・・。

震災直後は行かない方が良いのかも知れないと思う(あくまで直後に限って!!)。

現地の受け入れ態勢もすぐには整わないだろうし、何よりボランティアが車で行く事で渋滞が起こり、支援物資の到着が遅くなる(事実今回そのような事態になった)。

すぐに助けに行きたい気持ちは非常に良く分かる。

ただ、本当に現地への支援等を考えた際、自衛隊などの救援部隊や家族・親戚が現地に居る方を優先するという形でも良いのではないだろうか・・・。

そして、現地の受入れ体制が整えばすぐにボランティアの方達が行くという流れ。

とは言っても、そう簡単なもんじゃ~ないんでしょうけれどもね・・・。

やっぱり難しいよなぁ・・・、この問題は・・・。

 

今回の熊本地震で学んだ事。

それは、自分を含めた家族が最低1週間過ごせる程度の水や物資を用意しておく必要があるという点。

またSNS等でアップされている「このような物があれば役立つシリーズ」も参考になる。

 

話は変わるが、弊社ドラッグストアーでも震災直後は「大量買い」が多かった。

と言っても、これは個人的な買占め要素は無く支援物資としての大量買い。

多分ではあるが、熊本に支店がある企業がほとんどのように思えた。

顔見知りの方もいたので聞いてみたところ、

「これから熊本まで行って、会社が通常業務ができるようにする!!」

と仰ってました。

 

ちなみにその方のお勤め先は「銀行」。

確かに銀行が営業してないと困るけれども・・・。

余震が続発する中、それでも銀行を開けようというその姿勢には本当に頭が下がる。

東北の震災時と同じように、カードや通帳が無くても免許証のような身分証明書等で身元が確認出来ればお金を渡してくれるそうだ。

この点は、東北震災の教訓が生かされているのだと素直に思った次第。

 

とりあえずこれを書いている時点で、九州新幹線は全面復旧したし、高速道路もGW明けくらいには全線開通する見込み。

それに湯布院温泉や黒川温泉といった全国的に有名な温泉地も営業を再開。

着実に復興に向かって前進しているという実感が湧いてくるのは嬉しい事だ。

 

そして地震もこれ以上はご勘弁!!

といっても大自然相手だからど~にもなりませんけどね・・・(う~ん)。

 

おあとがよろしいようで。

 

 

次回は

「落語と三味線プラスお酒」の巻

 

 

 

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