「30年前の中国⑨(北京編)・・・。」の巻
さてさて、36時間かけて極暑の杭州から極寒の北京へ・・・。
まあこのために人民コートを買ったよ~なもんなのだが・・・。
快適?な列車の旅も終わり、いよいよ北京駅に到着!!
流石は中国の首都!!
北京駅はかなり立派でデカかった!!
それに人の多さも桁違い・・・。
加えて、無茶苦茶寒い・・・(苦笑)。
そこで人民服と人民コートに着替えた私たち・・・。
滞在中剃っていない無精ヒゲと、ボサボサの髪で人民服を着たのだが・・・。
完全に現地の方々と見分けがつかなくなってしまった・・・(失礼)。
この格好で歩くようになってから、ジロジロ見られることはほとんど無くなった・・・(爆)。
そんだけ溶け込んで?いたんでしょう・・・(苦笑)。
で、先ずはいつもの飯店(宿)探しから・・・。
地球の歩き方に載っていた飯店を選び、いざタクシーにそれを見せたところ・・・。
いきなりの乗車拒否・・・(何でやねん???)。
普段なら、向こうから喧しいくらい言い寄って来るのにだ・・・。
中国で乗車拒否にあったのはこれが初めて!!
ちなみに人民服を着ているのが原因でもないようだ・・・。
そこで、
「まあこのタクシーがたまたまそうだったんだろう・・・。」
と、皆で話し次のタクシーと交渉。
するとこのタクシーも物凄く嫌そうな顔をして乗車拒否するではないか・・・。
この時点でまったく意味が分からない私たち・・・。
この時、何台のタクシーと交渉しただろうか・・・???
そしてようやく2台のタクシーがOKしてくれた・・・(6名いるので)。
それも渋々といった感じで・・・。
とりあえずこれ幸いと、宿へ行ってもらう。
そしてタクシーが到着するのだが・・・。
支払いもそこそこに、逃げるように出発したタクシー・・・。
実はこれには深い理由があったのだが・・・。
それはまた後で説明しますね!!
そしてここを拠点に北京を観光する事に・・・。
先ずは何といっても「故宮博物館!!(紫禁城)」でしょ!!
そのためにわざわざ行く前に「ラスト・エンペラー」を見て来た訳だし・・・(苦笑)。
そして実際に現地に到着!!
その感動たるや、言葉で表せるようなもんではない・・・。
ただなぁ・・・。
あえて言わせてもらうならだ・・・。
「広過ぎ!!」
実際の感想がコレ・・・(苦笑)。
だってマジに広過ぎなんですもん・・・(呆れるくらい)。
玉座のあるところ以外は結構似たような作りだし・・・。
で、そこかしこに美術品が展示してある・・・。
それがまた似たような壺だったりするもんだから、
「あれっ、さっきここ通ったんじゃない???」
みたいに混乱してしまうのであった・・・。
つまり、いろんな部屋を見てもちゃんと先に進んでいるように思えない・・・(苦笑)。
といってもちゃんと進んでいるのだが・・・。
いやいや・・・。
故宮博物館を本気で楽しもうと思えば、2~3日は必要だな・・・(苦笑)。
確かに美術品は私たち素人目にみても素晴らしいものばかり・・・。
何でも鑑定団に出て来そう・・・(笑)。
まあ、それを少量見るのであれば感動も湧いてくるのだろうけど・・・。
こんだけ、
「ど~ですかお客さん!!」
みたいにあるとだねぇ・・・。
感動より先に疲れが来てしまう・・・。
まあ実際そうだったんですが・・・、何か・・・?(苦笑)
それにしてもだ・・・。
初「故宮博物館」はいろんな意味で衝撃だった!!
スケールのデカさといい、いろんな歴史的背景が詰め込まれている点といい・・・。
中国文化の粋が全てここにあった・・・。
日本とは全く違う文化だが、どこかルーツ的な懐かしさを感じる・・・。
これも遣唐使時代にもたらされた文化が、そのエトスを生かして日本独自の文化に発展したことを現しているのだろうか・・・。
こんなところで古(いにしえ)の日中文化の接点を感じられるとは・・・。
遥かなる悠久の時代に想いは飛んでいくのであった・・・。
ちなみに、故宮博物館の中に定番のお土産屋さんもあったのだけれど・・・。
あまりのクオリティーの低さに買う気にすらなれず・・・。
ここでは何も買わなかったよ~な記憶がある・・・(苦笑)。
おいおい中国さんよ・・・。
こんなことで人の感動の邪魔をしないでくれるかな!!
せっかくこちとら素敵な感傷に浸っているというのにだ・・・。
まったくこれだからなぁ~・・・、中国は・・・(爆)。
とりあえず一通り見学した私たち・・・。
故宮博物館のすぐ裏に山があるのだが・・・。
そこに上ると故宮博物館が一望出来るというので登ってみた。
で、これが結構時間がかかったよ~な記憶が・・・(苦笑)。
それに実際キツかったのだけは鮮明に憶えている・・・。
そして故宮博物館展望場所?に到着。
上から俯瞰して見ると、やはりその凄さというのが良く分かる・・・。
よくもまあこんなどデカイ建造物を作ったもんだ!!
建設当時の建築技術も相当なもんだったのだろう・・・(感心感心)。
いやいや・・・。
実は私、このようなスケールのデカい中国が大好きなのである!!
ただなぁ・・・。
クオリティーの低い土産物屋だけはいりませんがね・・・(爆)。
こうして故宮博物館(紫禁城)を堪能(=疲労)した私たち・・・。
そこから市内のスーパー?みたいなところでいろいろ買い物をして、一路宿へ・・・。
もちろんタクシーを使う訳なのだが・・・。
そうです・・・。
ここでもまた、
「乗車拒否!!」
ドライバーは一様に、
「あんなとことんでもない!!」
といわんばかりの風情で、激しく乗車を拒否・・・。
それは嫌と言うより、むしろ「怯え」に近いといった方が正しいか・・・。
とりあえず拙い中国語と筆談で分かったのだが・・・。
私たちの泊まっている飯店(宿)は、地元でも有名な
「幽霊屋敷」
だそうな・・・(笑えるようで笑えん)。
そりゃ~運転手も嫌がるわなぁ・・・(中国人は日本人よりも幽霊を怖がる傾向がある)。
でもまあ言われてみると、多少の心当たりも・・・(苦笑)。
この前日の夜中、金縛りにあった・・・。
それに、何者かに手を掴まれて壁に引っ張られたりしたよ~な気もした・・・。
のだが、てっきり
「疲れが溜まって、寝ぼけてたのかな???」
くらいで済ませていた私・・・(爆)。
まあ事の真実は分からないにせよ・・・。
やはり気持ち良いものではない。
それに毎回タクシーに乗車拒否されるのも面倒だし・・・。
そこで皆と話し合った結果、新たな宿を探す事にしたのである・・・。
さてさて・・・。
そろそろ旅も終盤に差し掛かってきた・・・。
これを読んで頂いている皆さま・・・。
もう本当に大変でしょう!!
もう暫くのご辛抱を宜しくお願い致しますね・・・(苦笑)。
おあとがよろしいようで。
次回は
「30年前の中国⑩(北京編②)・・・。」の巻