「30年前の中国・・・。」の巻
タイトルが30年前の中国となっているが・・・。
実は今から丁度30年前、大学の卒業旅行として中国へ行ったのである・・・。
当時はバブル時代ということもあり、友人のほとんどが欧米を卒業旅行先として選択・・・。
そんな中、中国を選んだのは私達ぐらいだったよ~な気がする・・・(要は変わり者なんだな・・・苦笑)。
では何故、中国を旅行先に選んだのか???
たまたまメンバーが男6人となってしまった?ので、ある意味「恐いものなし」の状態・・・。
未知の世界?である中国も面白いのじゃないだろうかという意見が多数を占める・・・。
それに、今後社会人になったら欧米に行く機会(新婚旅行等)もあるだろうから今行かなくても良いという適当な予想。
プラス、中国は逆に今しか行けないという訳の分からない思い込み・・・(苦笑)。
このような様々な判断の末、行き先が中国に決まったという次第であった・・・(い~加減だよなぁ~~~)。
まあもう1つ大きな要因もあった・・・。
丁度その頃、「ラストエンペラー」という映画が上映されていたのである・・・。
これを見て、中国への興味が一段と増したのも事実・・・(単純なんです私たち・・・)。
まあこのような流れで中国へと行く事にした私たち6名・・・。
当時は今のようにネット等で情報が取れる訳ではなかった・・・。
だから参考書?として「地球の歩き方」を片手にある程度下調べを行ったのだが・・・。
まあ実際よく分からないというのが事実。
そこで全員面倒くさくなり、
「え~い、面倒だから行きと帰りの宿だけ決めて、後は現地で適当に過ごそう!!」
という結論に・・・(爆)。
まあ無謀といえば無謀なのだが、
「下手に考えてもしゃ~ない!!」
という事でそうする事にした・・・(はい、バカな私たちです)。
ということで早速旅行会社へ行き、上海と福岡の往復航空券と初日と最終日のホテル予約を!!
ホテルに関しては、
「最初と最後くらいはキレイな所に泊まりましょ~かね!!」
ということで、ヒルトンホテルを予約(1泊約1万円くらいだった)。
ところで、
「じゃ~中国での滞在日数はどれだけなんだ?」
という疑問が出てくるだろう・・・。
そしてこれもいろいろ話し合った結果、
「約1ケ月弱!!」
となったのである・・・(ちょいと長いかな・・・笑)。
しかも現地に着いてからの事は完全ノープラン・・・(これもど~だかねぇ・・・)。
と、そうこうしているうちに出発の日がやって来た・・・。
初めての海外旅行で、初めての国際便!!
胸ときめかせて、機体を見たところ・・・。
「・・・古っ・・・!!」
「・・・これ・・・、飛ぶのか・・・???」
「これは・・・、乗っては・・・、いけないやつなん・・・じゃねっ・・・???」
等々の不安?と不満?が続々と仲間たちから出て来る・・・(笑えん・・・)。
私たちは、国内線の比較的キレイな機体しか経験してなかったので、あまりの汚ならし・・・いや失礼、古ぼけた外観に驚愕。
それでもまあ中はキレイになっているだろうと淡い、本当に淡い期待を込めて搭乗・・・。
はい・・・。
期待した・・・、私たちが・・・、バカでした・・・。
私の席は窓側・・・。
まあそれはよいのだが・・・。
窓を見た瞬間に目がテンに・・・。
「おいおい、中〇航空さんよ・・・。」
「何をど~すれば、窓の間にホコリがたまるんでしょ~かねぇ~???」
「逆にホコリをためる方が難しいよ~な気もするんですが・・・。」
そう、二重窓の間?に約2cm程の高さでまんべんなく綿ホコリが詰まっているのである!!(誇張でも何でもなくマジで!!)
思わず心の中で、
「アホッ、ボケェ~~~、カスゥ~~~、いったい何さらしとんじゃ~~~!!」
「こんな飛行機乗れるかぁ~~~、ボケェ~~~!!」
と叫べども、どうしようもない・・・。
仲間たちの顔もちょっと青ざめている・・・(マジに)。
いやいや・・・、普通に顔も青ざめますって!!
こんな飛行機に乗ったら・・・。
そして飛行機が離陸!!
これは意外と普通であったのに安心・・・(ってどんな安心やねん)。
そして少し落ち着いた私たち・・・(やれやれ)。
暫くすると機内食が提供される・・・。
はい、お察しの通り・・・。
流石の中国でございましたよ・・・(泣)。
CAさんが食事をカートで運んでくる・・・。
まあここまではどの航空会社でも同じだろう・・・。
そして食事を提供する瞬間・・・。
能面のごとく無表情な顔で、一言も発せずテーブルに「ドンッ」と置かれた・・・。
いや、置かれたというより投げ出されたといった方がより近いかな・・・。
マジに食器のフタ?カバー?が無ければ、確実に中身が飛び出すくらいの衝撃であった・・・。
日本のCAさんしか知らない私たち・・・。
それがこんなところでいきなり、異国の洗礼を浴びるとは・・・(苦笑)。
仲間全員、心に衝撃を受けながらただひたすら黙々と食事を済ませたのであった・・・(悲)。
そして空港に到着・・・。
無事着陸出来た瞬間、神に感謝の祈りを捧げたことは言うまでも無い・・・(一応キリスト教系大学なので・・・笑)。
ただここでも衝撃の光景を目の当たりに・・・。
何と、通路の所々に兵士がおり全員が銃(ライフル)を携帯しているのである!!
いやいや流石にこれにはビビりましたよ・・・。
1mと離れていない所に兵士が銃持って立ってるんだから・・・。
たった2時間弱のフライトと空港内の移動で心身ともに消耗しきってしまった私たち・・・(笑えん・・・)。
こうして、ここから波乱の中国紀行が始まったのである・・・。
このシリーズは結構長くなるので、皆様覚悟して読んで下さいね・・・、マジで・・・(爆)
おあとがよろしいようで。
次回は
「30年前の中国②(上海編)・・・。」の巻