「お客様に一言申し上げたいのですが・・・」の巻
私鉄駅という恵まれた立地でドラッグストアーを営ませて頂いております私・・・。
お陰様でそこそこ大勢のお客様がご来店して下さっている・・・(感謝)。
しかしご多分にもれず、大勢のお客様が来店されるということは変な・・・、いや一風変わったお客様が多いのも事実。
まあご本人による「思い込み」という部分があっての事なのだろうけれど・・・。
「いやいやそ~きますか!!」
といったようなクレームを言われる方がいらっしゃるのには、本当に閉口してしまうことがある・・・。
*コピー機事件(軽度)
当店にはコピー機を置いていない・・・。
周りにコンビニが多い事もあるが、コピー機を置くスペースがないと言った方が早いか・・・。
それで「コピー出来ますか?」と聞かれた際には、周囲のコンビニを紹介しているのだが・・・。
中にはそれでも納得されないお客様がいて、
「何でここはコピー機を置いてないんだ!!」
と、キレられることがある・・・。
「そんなこと言われても困ります!!」
とまあ言いたいところだが、そこはおとなしく
「申し訳ございません。」
と受け応えするようにしている・・・(苦笑)。
まあお客様にとって、コピー機がないという残念さはあるだろう・・・。
しかし、「そこまで怒る必要ある?」と正直に思っている私がいる。
本当に、未だコピー機が無い事で怒る心理?がよく理解出来ない・・・。
この方達の地雷はどこにあるのだろう・・・(苦笑)。
*ポイント事件(中度)
福岡でメジャーな交通系カードとして「nimocaカード」というものがある(東京のsuicaカードみたいなもの)。
買い物やバス・電車に乗る度にポイントが付くようになっている。
ただ、ポイントを付けるか付けないかはその店の判断で決めることが可能。
当店は別にポイントカードを発行しているため、nimocaにポイントを付与していないのだが・・・。
お客様からすると、
「買い物出来るならポイントが付くはず!!」
と思い込んでいるようで・・・。
当然のことながら「何故ポイントが付かない」というクレームが出て来るのだ・・・(困)。
まあ人によっては「ポイント命」という方もいらっしゃるようなので、気持ちは分からないでもない・・・。
こちらもきちんと当社のポイントカードの説明もしてるんですけれど、nimocaの方が汎用性がありますからねぇ・・・。
こちらだってポイントを付けたい気持ちはありますよ!!
ただね・・・、付かないものは付かないし、何よりポイントを付ける機能が無いのだからしょうがない・・・(苦笑)。
実際に、あるお客様は、
「nimocaカード会社にクレームを入れてやる!!」
と言ってましたけど・・・。
まあ結局、その後カード会社からは何の連絡もございませんでした・・・(笑)。
しかし・・・、何というか・・・、そこまでの捨てゼリフを吐いていくような事なのだろうか・・・???
これも理解に苦しみます・・・(う~ん)。
*商品価格事件(高度)
最初の方で書いたように、当店は駅立地という環境に出展している。
まあ普通に考えたら、恵まれた立地だと言えるのだが・・・。
通常商売をするにあたって、「良い立地」=「家賃が高い」という計算式が成り立つ(当たり前ですがね)。
単純に同じ商品を売るとした場合、家賃が高いとどうしても商品価格に転嫁することになる。
事実、そうしないと商売自体が成り立たない(固定費が高いので)。
ただ最近は少しでも安く出そうと企業努力しているところも多い・・・(ただ利益は激減しますがね・・・)。
当社も出来るだけ販売価格を下げたいと考えているが、郊外型ドラッグストアーに比べると商品の価格は高くならざるを得ない・・・。
ましてや、Amazon等のネット通販の価格となるともうお手上げである。
そりゃ~実店舗も持たずに倉庫から発送するだけなら大した固定費はかからない。
だからAmazon等のネット通販は安く価格設定出来るのである・・・。
前置きがかなり長くなったが・・・。
最近のお客様は商品を買う前にネットで価格を調べてから買いに来る傾向がある・・・。
それでネット価格と当社の価格を比べる・・。
結果、ネットが安ければそちらで買うというパターン(どうにかならんもんですかいのぉ~・・・)。
ただ、頭痛薬のように待てないものも当然ある。
そして買う時に、
「この頭痛薬高いね、他(郊外店・ネット)じゃ~もっと安く売ってるのに・・・」
と、一言。
これがまた何故か、年配の方がほとんどといった状況・・・???
気持ちは分からないでもない・・・。
ただ、他が安いというのであればそちらから購入すればよいだけの事。
文句をつけるくらいなら買わなければ良いのにと思ってしまう・・・(ちょいと乱暴だが)。
実際、数分歩けば別のドラッグストアーがある・・・。
当然お客さんには選ぶ権利がある訳だから、その数分を使って他店へ行くことも出来る訳だ。
それをしないで「他店が安い」と連発されてもねぇ~・・・。
そこに違和感を感じるのは私だけだろうか・・・。
実際にこのような方達を目の当たりにすると、
「この人は商売の仕組み(経済構造)が分かってないなぁ~」
と、つくづく思ってしまう。
例えば白菜1個の値段だが。
田舎(生産地近辺)の価格の方が、都心の価格より安い(これは当たり前)。
理由は単純で、そこに流通コストや固定費がかかっていないから。
それを都心で買う時に、田舎の方が安いからといって文句を言うのはねぇ・・・(苦笑)。
これと同じ事を言ってると、本人は思ってないのでしょうね・・・。
これも何だかなぁ~・・・(苦笑)。
この間、商売あるあるではないが、中々気に入ったエピソードがあったのでご紹介しよう。
ある客が店で文句(クレーム)をつけている・・・(店側に責任が無い問題で)。
店:「お客様、当店では受付けかねますのでお引き取り頂けますでしょうか」
客:「何ふざけたこと言ってるんだ!!」
(さらにキレて大声を出す客)。
店:「何度も申しますが、お引き取り願えますでしょうか・・・」
客:「何ぉ~、客をそんな扱いしやがって!!」
客:「だいたいお客様は神様じゃないのか~!!!!」
(客はかなり激怒している様子、周囲のお客はドン引き)
店:「はい、お客様は神様です。」
店:「ですから他の神様のご迷惑になりますので、お引き取り頂きたいと申し上げているのです」
客:「・・・・・・・・・・。」
(周囲のお客さん大喝采!!)
これには腹の底から久しぶりに笑った(爆)。
まあ何とユーモア溢れる返しなのでしょうね!!(称賛)。
まあ日々開店してますといろんな事がありますからねぇ~・・・。
「人のふり見て我がふり直せ」
商売に携わる者として、自分が変な客にならないように気を付けなきゃね!!
おあとがよろしいようで。
次回は
「国の補助金・助成金について」の巻