「どういう新人を採用したいか議論してみた・・・。」の巻

先日の事・・・。

仲の良い社長数人での飲み会があったのだけれど・・・（ほぼ同じ世代）。

そこで、ふとした事から、

「新人を採用する基準！！」

みたいな話になった・・・。

 

最近は多少景気も上向いて？来たのか、いわゆる「失業率」も減ってきているみたいだ・・・（実感は無いが）。

 

ちなみに、企業側からすると

「失業率が減る」　＝　「人材の確保がしにくくなる」

という構図に・・・。

といっても我ら中小、いや零細企業は常に人材確保が大変なので景気動向はあまり関係ないんですけどね・・・（爆）。

 

さてさて、よく「優秀な人材が欲しい」という社長の戯言？を聞くのだけれども・・・（苦笑）。

そもそも優秀な人材とは何なんだろうか・・・？

 

普通に考えたら、

「一流大学を出て」

「クラブ活動等でリーダーを務め」

「自らの判断で行動が出来、周囲との和も大事にする」

といったところか・・・。

 

って、こんな人間そうそういる訳が無い・・・（当たり前！！）。

大体そのような人材がいたとしても、自分たちのような会社に来てくれるハズもなし・・・。

この点については、周囲の社長連中も激しく同意してましたがね・・・（苦笑）。

まあ上記に当てはまるような人材は、超有名上場企業様へご入社なさるのでしょう・・・（爆）。

 

そこで私たちは考えた・・・。

どういう人材（人物像）が欲しいのかを・・・。

ここではあくまで、SEみたいな専門職は除かせて頂く・・・。

そうして全員の意見がある１点でまとまった・・・。

それが、

 

 

 

「幹事をきちんと出来る人」

 

 

 

という点。

 

実際に「幹事」をする場合、いかに想像力を働かせる事が出来るかが重要となる。

予算・場所・時間・食事内容等・・・。

それに皆がある程度満足するだけのセッティングをしなければならない。

まあ、少人数だと多少の変更はすぐに効くので問題が表面化することは少ないのだが・・・。

これが大人数となると、ちょっとした事が後々尾を引く事に・・・。

 

暫く前に、私がアドバイザーをしている学生団体が、留学生を集めて６０名程度のＢＢＱパーティを行ったのだけれども・・・。

ちなみに、このイベントには別の先約があったので行けなかったのだが・・・。

内容を聞いた瞬間に、一気に頭を抱えてしまった・・・。

その最大の理由が・・・。

 

 

「ＢＢＱ用具（焼く台）と場所のみの提供（食材は自分たちで用意）」

 

 

という内容だったからだ・・・。

 

まあ普通ある程度の食材も用意されているというのであれば、それをベースにプラスする食材等を選べばよい・・・（これは簡単）。

しかしながら、食材から何から１から全部用意しなくちゃいけないとなるとねぇ～・・・。

それに、聞くところによると経験者の数も多くなさそうだ・・・。

もうこうなると、このＢＢＱがまともに成功するよ～な気がしなかった・・・（苦笑）。

 

ＢＢＱの前に、とりあえず学生達に食材等の見積を出すように話した。

すると、きちんと食材の見積を出してきたのだが・・・。

今回は「アルコール無し」という点からしても、そう外れた見積りでも無かった・・・。

まあ、多少不安はあったものの任せてみることに・・・。

 

その結果なのだけれども・・・。

はぁ～・・・、これがねぇ～・・・、まったく・・・、頭痛が・・・（マジに）。

 

このＢＢＱで肉の見積金額は３万円・・・（とりあえず肉だけの話で）。

６０名で３万円はどうかとも思ったが、学生だし業務用スーパー等から仕入れれば結構な量は買える。

それに、肉だけの金額だしこれに野菜や海鮮材料は別だから、まあ十分行けると思っていたのだが・・・。

 

何とこやつらが買ってきた肉は、「１００グラム６００円」という高級牛肉！！（何考えとんじゃ～ボケェ～！！）。

単純に計算してみよう・・・。

３万円で買える肉の量は約５ｋｇ、それを６０名で割ったとしたら・・・。

「一人頭、食べられる量は約８０ｇ・・・」

ってさぁ～・・・。

何をどう計算したらこうなる訳？？？

１人、たったの８０ｇだよぉ～・・・。

肉を２～３口しか食べられないＢＢＱなんて・・・。

それをＢＢＱと呼べるのかぁ～・・・？？？（マジ前代未聞や！！）。

 

何故、こういう事に気が付かないのだろう・・・。

いや、気が付けないのだろうか・・・。

 

案の定、お世話係は何度も何度も買い出しに出かけたそうな・・・（そりゃ当たり前）。

他にも、火を起こすのにものすごく時間がかかったとかいろいろ問題はあったらしい・・・。

留学生に「日本人って手際悪いよな」と思わなければ良いと願うばかりであったが・・・。

 

これもすべて「想像力の欠如」と言ってよいだろう。

普通なら、人数（一人頭）に対して必要な「肉・野菜・海鮮・飲み物等」を計算する。

そこで予算が足りないようだと、少しでも安く購入出来るところを探して、足りない部分を埋める工夫をする・・・。

それだけ、身体と頭を使う必要があるのだけれど・・・。

今回の彼らのやった事は、「身体も頭も使わずに、金だけ使った」という最悪パターン！！

 

とは言え、最初からすべて上手く行かない場合も多いのでそこは大目に見るとしても・・・。

私はすぐ彼らに今回の反省を含めて「ＢＢＱマニュアル」を作成するように通達。

そしてそれを全員で共有するようにさせた・・・。

これで次回から同じ間違いを繰り返す事は少なくなるだろう・・・（とも思えないんだな、これが・・・苦笑）。

 

大分、話がそれてしまったが・・・。

 

当初に出て来た「幹事をきちんと出来る人」という、私たちが求める像の意味が分かったのではないかと思う。

少なくとも今回のＢＢＱで、「１００ｇ６００円の肉」を買ってくるよ～な方々はご遠慮願うしかないかと・・・（苦笑）。

これはどこの企業であれ、同じだと思う。

まあもっとも、これを経験として次回からちゃんと出来れば別ですよ！！

先程も言ったように、最初から上手く出来る出来る人なんてそうそういないので・・・。

そういう意味でも、このような経験は非常に大事なんですけどね・・・。

 

もし自分に幹事が回って来たとしたら・・・。

普通なら「面倒なことを押しつけられた」と思う人が大半か・・・。

 

しかし、ここで考えて欲しい（特に学生は）。

「幹事をする　＝　自分のスキルを磨く良い機会」

だと捉えて欲しい。

特に大人数になればなる程よい！！（それだけ問題も増えるので）

これをやる事により、確実にマネジメント能力が高まる・・・（経験から）。

 

昔、お花見の幹事は新人の仕事と言われていた・・・（私もやらされた事がある）。

今思えば、これは「自分が試されていた」という事・・・。

確かに、会社側からするとその人間のマネジメント能力を計る絶好の機会！！

そこで私個人への判断がされていたかと思うと・・・。

多少ゾッとはしましたけどね・・・（苦笑）。

 

ちなみに今は試す側・・・。

だから新人が入ってきたら絶対に「お花見幹事」はやらせます・・・（爆）。

もちろん私の周りにいる社長連中も同じような事を言ってますがね・・・。

 

学生諸君、何れにせよ「幹事」はどんどんやるべし！！

 

少なくとも、私たちのような社長連中からは「採用」される確率は高くなります！！（笑）。

 

零細企業社長座談会本音トークでございました・・・（爆）。

 

 

おあとがよろしいようで。

 

 

 

次回は

「学生プロジェクトの内部発表審査会に行ってきた・・・」の巻