「中国の展示会に出展してきました③」の巻
前回も書いたが、ホテルに到着して食事を終えてから改めて今回の展示会場を下見することとなった。
展示会場ではそれぞれの企業がブースを出して、商品の宣伝や小売りを行うというもの。
各社手荷物が多かったこともあり、
「前日のうちに荷物をブースに置いておきましょう。そのまま残って作業してもいいし翌朝から始めても結構ですよ」
と、主催者側から話があった・・・。
まあ私たちも疲れてはいたけれど、そこは日本人。
「出来ることは出来るうちに済ませておこう(段取り)!!」
との考えから、展示会場に行く事に対して誰からの異存もなかった。
そして会場に到着。
夜だったこともあり、全体像は掴めなかったものの相当広いことだけは分かった。
「展示会前日あるある」ではないが、山のような荷物が搬入されており全員が殺気立っている。
会場内はというと、こちらも設営準備に追われた人たちの殺気が・・・(苦笑)。
あちらこちらから上がる怒号と喧騒・・・。
「流石に中国は違うなぁ~」
と、日本とはまた違った雰囲気を楽しんでいた。
そして私たちのエリアへ。
今回は日本フェアの一環として、主催者側が広いエリアの中に多種類の商品(日本製)を陳列。
その一角を私たち企業のブースが囲むといった形式。
そしてお互いの日本製品をアピールしましょうという、いわば一体型の新たな展示方式。
各企業が重い荷物を運んできて、ようやく展示エリアに到着した・・・。
到着したのだが・・・。
エリアをよく見てみると、何かがおかしい・・・・。
何故かスーパーみたいに棚ばかりが並んでいる・・・。
えっ、何が足りないんだろう?と思った瞬間、
「・・・・、あ・・・ブ、ブースがない・・・」
と全員が気付いた・・・。
そこで慌てて先方に
「ブースはどうした!!俺たちはどこに展示するんだ!!」
と全員で詰め寄る。
すると日本側の主催者(福岡の〇〇という会社)が、
「皆さん、この空いている棚に並べて下さい」
と平気で言うではないか・・・(怒)。
当然ブースで出店を予定していた我々は速攻で団結し、チーム福岡を結成(全部で5社)!!
そして先方に、
「我々はブースに出展するという契約で来ている。いきなり契約違反じゃないか!!どうしてくれるんだ!!」
と団体で怒りをぶつける!!
すると先方はその勢いに圧されたのか、
「申し訳ございません。本当に申し訳ございません・・・。」
と只々繰り返すのみ・・・。
これではラチがあかんと判断し、チーム福岡で話し合いを行った。
そして次の案を先方に突き付ける。
①新たに各社のブースを用意する
②日本エリアにあるイートインスペースを我々のブースに差し替える
③我々の商品の全品買取
すると先方は、
「翌日まで待って下さい。何とかしますから・・・。お願いします。」
と懇願。
とにかくこの場はどうしようもないので、荷物だけ置いて一旦ホテルに帰る事に・・・。
そしてホテルに到着後、チーム福岡で改めてミーティングをした。
先方に突き付けた①は難しいかもしれないなとの結論(まあ急に場所が用意出来るはずはないので)。
③では、何のために展示会に来たか分からなくなる。そもそも目的は販売ではなく宣伝なのだから。
ということで、②のスペースの差し替えが一番現実的だろうとなった。
そして翌朝。
多分②になるだろうと思い、全員が不安を抱えたまま会場へ移動。
すると前日と何も変わっていないではないか・・・(怒)。
そこで再度抗議をしようとしたのだが、先方から日本エリアのすぐ横にある広めのブースを示された。
ここをチーム福岡で使用して下さいとの事。
通常のブース6個分の広さがあり、壁がないので広々としている。
ここを5社で使用しても、十分なスペースは確保出来る。
しかし、よく新たな場所を確保出来たもんだ・・・(こ~ゆ~ところが中国なんだよなぁ・・・。つくづくそう思う・・・)。
これが日本なら絶対に考えられない・・・!!(マジに当日変更なんてありえない)
その場を見た我々は、
「まあ・・・、これなら・・・、別に悪くはないよなぁ・・・。」
との結論に。
結局そこを使用する事にした(しぶしぶではあるが)。
後で聞いた話だが、担当者がブースを予約し忘れていたらしい・・・(ありえん)。
尚且つそれを上に報告していなかったとの事(さらにありえん・・・)。
それが前日になるまで伝わっていないなんて・・・。
いくら中国が酷いといっても、ここまで酷いとは・・・。
空いた口が塞がらないとはまさにこの事だ・・・。
それでも何とかチーム福岡で場所割をし、急いで出展準備を行い何とかオープンに間に合った。
というより間に合わせたのだが・・・。
初日と言うこともあり、各国のバイヤー達がズラズラと押し寄せる。
最初にも書いたが、展示会自体は素晴らしいのだ!!
出展して本当に良かったと思う。
正直なところ、初日だからバイヤーばかりかと思っていたら、どう見ても一般人にしか見えない人達がチラホラと・・・(苦笑)。
それに何故か偽物のヴィトンの財布を持ってコソコソ販売している怪しい中国人が多数・・・(笑)。
「こ~いうところが中国的だなぁ~・・・」
などと、少し笑う余裕も出てきた・・・。
まあバタバタはしたものの、とりあえず初日は無事終了・・・。
「はぁ~、やれやれ・・・」
と心地よい疲れを感じながら、後片付けを・・・。
さてさて、後はとりあえずホテルに帰るだけ!!
のはずだったのだが・・・。
またまた事件が大勃発!!!!!!
え~かげんにせぇ~やぁ~~~~~~~~~、中国!!(怒)
この続きはまた今度。
おあとがよろしいようで。
次回は
「中国の展示会に出展してきました④」の巻