「中国人観光客襲来」の巻

今年は特に日本へ観光?に来る中国人の数が半端なく多い・・・。

まあ円安であるという事もあるのだろうが、それ以上にビザの要件緩和という部分が大きいのだろうとは思う。

また、中国圏(台湾・香港)の正月行事である「春節」という言葉が日本に定着したのも今年ではないだろうか・・・。

 

TVのニュースでは銀座の店がよく出てきていたが、実は福岡に来る中国人観光客もかなり多いというのはご存知だろうか。

何せ上海から福岡までは飛行機で1時間半。

これは福岡から東京へ行く飛行時間と全く変わらない・・・。

まあそれはさて置き・・・。

 

彼らは観光客と呼ばれているが、私から見ると「日本製品の仕入れ」に来ているとしか思えない・・・(苦笑)。

お土産で同じ商品をいくつか買うというのは分かるけど、何十個も購入していくのは流石にねぇ・・・。

でも確かに中国では高く売れるらしい・・・(苦笑)。

中国でも同じものを売っているのにだ・・・。

 

そこで素朴な疑問として知人の中国人に聞いてみた。

すると、

中国人:「中国人は国内で売られているものを全くと言っていいほど信用していません。」

私:「えっ、そんなもんなの? でも材料も機械も日本と同じもので作ってるわけだよね。そういう意味では一緒だよね・・・。」

中国人:「確かにそれは同じみたいです」

私:「それなら日本で買うより中国で買えばいいと思うんだけど・・・。わざわざ日本まで来て買う理由が良く分からん・・・。」

中国人:「それは品質が全く違うからなんですよ・・・」

 

一瞬意味が分からなかった・・・、同じ材料と同じ機械で作っていて、いったい品質がどう違うというのだろうかと・・・?

そこでそれも素直に疑問をぶつけてみた。

 

私:「えっ、意味が分からん・・・。何で同じ機械や材料使って品質が違うの?」

中国人:「何故だか分かりますか?」

私:「(しばし考えて)・・・、分かった。きっと何か混ぜ物をして安く抑えようとしているのでは?」

中国人:「違います。混ぜ物はしません・・・」

私:「う~ん・・・(混ぜ物をしないのかぁ・・・)。分からん・・・、教えて!!」

 

この理由を聞いたとき、思わず納得したというか腑に落ちたと言うか・・・(苦笑)。

流石は中国だと思った次第・・・(本当にいい加減だとしか言いようがない・・・)。

 

中国人:「先ず、中国と日本では安全基準が違います。この点は分かりますか?」

私:「まあそうだろうねぇ・・・。国によってそれぞれの基準があるだろうし・・・。」

中国人:「何かを作るとした場合、その製造工程はいくつもあります。その工程毎に日本より低い基準で各工程を通過したとしましょう。するとどうなりますか?」

私:「どうなるって・・・、多分初めに予定していたようには出来ないだろうなぁ・・・。」

中国人:「そうなんですよ・・・、そこなんです!!特に化粧品はこの傾向が顕著だから、中国人は国内で化粧品を買いたがらないんですよ・・・。」

私:「成る程なぁ・・・、そこが本質的な問題なんだ・・・(納得)」

中国人:「だから日本製に人気が集まるんですよ。ただそうは言っても中国国内は偽物も多いので、余程の信頼がおけない限り店頭に置いてある日本製の化粧品は買いません・・・」

私:「ああ、だから日本にきた中国人が大量に日本製品を買って(爆買)いくんだね!!」

中国人:「そうです、一番信頼のおける商品は日本から買って来られたものなんですよ!!だって日本で買ったものに偽物はありませんから・・・(笑)」

 

って、

「どんだけ自国商品を信頼してねぇ~んだよ・・・」

と思わず心の中でツッコミましたけどね・・・(苦笑)。

 

しかし同じ機械と材料を使っても違うものが出来上がるなんて・・・。

でもよくよく考えてみたら、私がフランス料理を作るのと一緒みたいなもんだ・・・。

だって私とシェフが同じ材料使って同じ一品を作るとしたら、高くてもみんな迷わずシェフの方を選ぶよねぇ・・・(笑)。

 

中国人の爆買は特異な現象だと思っていたが・・・。

実は普通に良いものを使いたいという自然な欲求だったんだね・・・。

でも転売する方向にまでもって行くというのも何だかなぁ・・・。

さすがは転んでもただでは起きない中国人らしいと言っておこう・・・(笑)。

 

おあとがよろしいようで。

 

次回は

「全員を納得させることは出来ない」の巻

 

 

 

 

 

 

 

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