「台風一過」の巻
今回の台風でも大きな被害が出た・・・。
災害に遭われた方々が、一刻も早く復興出来ますよう心よりお祈り申し上げます。
皆様ご存知の通り、九州は台風が多い地域である。
こういう言い方は失礼だが、関東以北出身で九州在住の方々は相当過敏な反応を示される。
まあ慣れてないという部分が大きいのだろうが・・・(でも慣れればいいという問題でもないのだが)。
台風を経験したことのない方に、あの強風は脅威だろう・・・(苦笑)。
今回の台風15号。
久しぶりに福岡を直撃した!!
九州に住んでいると、台風のコースでどの県に被害が出るかの予想が付く。
そういう意味では地震と違って、
「前もってある程度の予想が立てられる!!」
という点でまだマシといえるのかも・・・(とりあえず台風に対する備えは出来る)。
台風が近づくと、連日ニュースが流れるのだが・・・。
そこで945ヘクトパスカル云々と言われても、あまり大きさがピンと来ない・・・。
では私たち(福岡市民限定)がどうやって台風の大きさを計るのか・・・。
これまた明確な基準があるので、今後福岡に来られる方々は是非ご参考にして頂きたい。
それは何かというと、
「公共の交通機関の運行状況」(予め運休予告の場合も含む)
である。
まあこう言っても分からないだろう・・・。
先ずは交通機関を4つに絞る。
「JR(在来線)」「JR(新幹線)」「私鉄(西日本鉄道)」「私バス(西鉄バス)」
それを踏まえて簡単に解説すると以下のようになる(あくまで私的経験や周囲の同意に基づく判断となりますので、クレームは受け付けません・・・笑)。
①「JR(在来線)」のみ運休の場合。
JR(在来線)は比較的早く運休を決め、比較的遅く運行再開をする。
そのため、福岡直撃は無い、もしくは来ても大したことない台風であると判断し、いつものように通勤や通学の用意をする。
②「JR(在来線)」「私鉄(西日本鉄道)」の2つが運休の場合
JR(在来線)は前述の通りなのだが、私鉄(西日本鉄道)はギリギリまで運行し、再開も早い。
ここのでポイントは「私鉄」が始発から止まっていないという前提。
ダイヤの乱れも出て来るので、車で通勤(通学)するという選択肢が出てくるのがこの場合。
とりあえず福岡直撃の可能性が大きい台風と判断し、多少気を付ける。
③「JR(在来線)」「私鉄(西日本鉄道)」「JR(新幹線)」の3つが運休の場合。
新幹線は余程の事が無い限り運行するので、これが止まるというのはかなり危険度高し!!
少なくとも停電等に備えて食料品の買い出しに出かけるくらいの警戒レベル。
ちなみにJR在来線が運休で新幹線に乗ると、特急料金は発生しません。
つまり普通料金で乗る事が出来ます(昨年の台風の時に新幹線を使った時の実際の経験です)。
④すべてが運休した場合
福岡市民にとって「西鉄バス」が止まるという事は先ず考えられない!!
これが止まるという事は、避難レベルの事態だと判断(実際県内のあちこちに避難勧告がでる)。
マジに窓ガラスにガムテープを貼るくらいの対応をし、車は近所の地下駐車場か立体駐車場に移動。
ちなみに今回の台風で西鉄バスが始発から運休になったが、こんなのこの20年間の中でも無かった事。
福岡市民の驚きたるや、そりゃそ~と~なものだった!!
台風と言えば、九州及び全国の皆さんが忘れることの出来ない台風がある。
そう、平成3年に上陸した「台風19号」。
これは九州に甚大な被害を与え、ましてや東北まで到達しリンゴ農園を壊滅状態に追い込んだ悪名高き台風(別名りんご台風とも呼ばれている)。
当時の状況は、今でも鮮明に覚えている。
かなり大きな台風とは聞いていたのだが、あまり危機感は無かったような気がする。
当時は会社員であり、その日は終日会議のために福岡支店に九州中の社員が集合。
しかし台風が近づいてきている事から、午後一番帰宅命令が出た。
西鉄電車も止まりそうだったので、比較的住居が近い人たちとタクシーで一緒に帰宅。
その途中ですら、タクシーが強風で蛇行するくらい。
帰宅したころには完全な暴風雨圏内!!
何とか家にたどり着き、ホッと一息。
当時、住まいは会社の借り上げ寮であり3DKのマンションに先輩と2人で住んでいた。
13階建ての6階が私たちの住まい。
外は物凄い暴風雨・・・。
風の音が暴力的にすら聞こえる・・・。
皆さんは信じられるだろうか・・・。
台風の強風でマンションが揺れるという事実を・・・。
これは流石に怖かったのを憶えている(普通風でここまで揺れんやろぉ~・・・)
そして暫くするといきなり停電に・・・。
3時くらいに停電して、結局復旧したのは夜の8時くらいだった。
それでも幸い?なことに、電車の駅に近い場所という事から停電の復旧は一番早かったようだ。
当時の私からすると、
「さっさと停電が復旧すればいいのに!!」
とブーたれていたのだが・・・。
後で聞いたところによると、遅いところは停電が復旧するのに3日もかかったそうだ・・・。
う~ん、ブーたれている場合じゃないよなぁ・・・(反省)。
ちなみにこの時は皆さん一番困ったのはお風呂だそうな(そりゃ~電気でお湯を沸かすからなぁ・・・)。
その影響か、資生堂の「水のいらないシャンプー」がバカ売れしたそうだが・・・。
話を戻そう・・・。
その台風のさなか、後輩からSOSの電話が来ていた。
そいつは電車で帰宅しようとしていたのだが、途中で電車が止まってしまってどうしようもないとの事。
車で迎えに行こうかとも思ったのだが、流石にこの強風では動けない・・・。
仕方がないので、台風がある程度収まるまで後輩を放置・・・(笑)。
まあ実際動けなかったのだからどうしようもなかったのだが・・・。
夜になってようやく風が収まりかけてきたので、とりあえず後輩を迎えに・・・。
後輩が足止めをくらっている駅まで、車で約40分くらい。
それまでマンションの中にいたのでよく分からなかったのだが・・・。
車で走り出してからはもう驚愕の連続!!
普段見る事のないような巨大な木の枝が道路に転がっている・・・。
そういう障害物?は沢山道路上にあったので、出来るだけ気を付けて運転・・・。
そして見通しの良い直線道路にきた瞬間、我が目を疑う光景が・・・。
「・・・で、電信柱が折れて倒れてる・・・・・・・・・」(延々と・・・)
「・・・ト、トラックが数台横転している・・・・・・・」(中に人はいなかったが・・・)
「・・・し、信号が変な方向に曲がって役に立たない・・・」(青か赤かマジに分からない)
この時、この台風の本当の凄惨さを実感したのであった・・・。
とりあえず何とか後輩を拾い、無事帰宅。
ようやく長い一日が終わったのであった・・・。
まあこの19号以来、ここまで酷い台風は来てないのだけれど・・・。
それにしても改めて自然の驚異と言うのは凄まじいもんですね・・・。
今回の台風15号でもあちこちに被害が出ております。
冒頭でも述べましたが、災害に遭われた地域の方々が一日でも早く復興出来ますよう心より深くお祈り申し上げます。
まあたまには真面目に締めることくらいあります・・・(苦笑)。
おあとがよろしいようで。
次回は
「50(歳)にして天命を知るとはいうけれど・・・」の巻