「支払い方法は中国の方が便利だよなぁ・・・。」の巻

先ずはこの記事を読んでもらいたい・・・。

 

11月28日付けの日経新聞によると中国で「生活インフラ」として定着したスマートフォン(スマホ)決済が2年で6倍に増え、年間660兆円にも達したそうである。

上海の一角に密集する八百屋や雑貨店など20店に聞くと、電子決済を使えないのは婦人靴店1店のみだとか。中国のスマホ決済は「支付宝(アリペイ)」と「ウィーチャットペイ」の2強に延べ12億人が登録しているそうである。

 

これを見てピンとこられない方々も多いとは思うけれど・・・。

「アリペイ」と「ウィチャットペイ」は日本で言うところの「ラインペイ」や「アップルペイ」のようなもの。

つまり、中国ではスマホを使った商取引(決済方法)が街の小さな店にまで行き渡っているのである。

 

ではこれのいったい何が凄いのか???

 

①クレジットカードではなくデビットカード

中国ではクレジットカード(以下クレカ)の不正使用等が多いため、一般的にクレカが発行されない場合が多い。

そこでその替わりとしてデビット機能を持つアリペイやウィチャットペイが伸びて来た訳なのであるが・・・。

基本的に入金額以上の使用が出来ないので、信用審査なんてものが必要無い!!

足りなければ買えないだけ・・・。

しかもクレカと違って支払いの時点でお互い入出金される(お金を1ケ月寝かせる必要がない)

こうなると、高額の買い物以外クレカの意味があまり無いことに・・・。

 

②レジ・お釣り等が不要

アリペイ・ウィチャットペイもQRコードを読み込んで決済するだけなので、スマホ1台で済む。

それに伴って、お釣りの準備をする必要も無くなる・・・(ゼロではないにせよ)。

つまりいつでもどこでも商売が可能となる画期的システムなのである!!

 

③外貨両替に伴うデメリットが減少

通常海外で買い物するには現地通貨に両替する必要がある(クレカ除く)。

その時、為替レートは仕方ないにせよ使えない小銭が残ってしまうという経験を誰もがしていることかと・・・。

結果、小銭を集めて無理して何か買うか募金箱に寄付することに・・・。

つまりこのようなことも無くなる訳だ・・・。

しかもクレカと違って、少額利用にも嫌な顔はされない!!(これが大きい)

 

このように①~③を見てみると、いいことづくめなのだが・・・。

そこに手数料という必要経費は絡んでくる・・・。

とは言え、クレカと同じくらいの3.5%なのでそう問題になるとも思えない・・・。

こ~なると、クレカの意味はあるのだろうか・・・。

 

実際、私が中国の展示会に行った際にアリペイのお世話になったことがある・・・。

もちろん私が持っている訳では無いが・・・。

 

展示会で日本商品を販売していた時、ある程度の金額になったお客さん。

手持ちの現金が足りない様子・・・。

当然、現金での販売しかしていないのだが、近くに銀行は無い状況・・・。

 

「(こりゃ品数減らすしかないな・・・。)」

 

と考えた私・・・(普通そう思う)。

するとそのお客さん、私の通訳をしている中国人と何やら話し始めた・・・。

しばらくして話がまとまったようで・・・。

お互いスマホを出してやり取り・・・。

それを確認した後に、通訳が現金を私に渡してくるではないか・・・。

一瞬、

 

「???」

 

となったのだが・・・。

通訳によると

 

「アリペイでお金のやり取りが出来たので、私が払いますね。」

 

との事。

その時、

 

「何て便利なシステムなんだ!!」

 

と驚いた事を今でも憶えている。

 

あと、フリーマーケットでも威力を発揮することは言うまでも無い。

先程「お釣り」のことを書いたが、実はこのお釣りを用意するのが結構大変で・・・。

これは経験した方なら誰でも実感したはず。

 

極端な話、10万円分のお釣りを用意したとしよう。

そしてお客さんが100円の物を買う。

その際、1万円を出されたら・・・。

そう、これが10人続こうもんならあっという間にお釣りが無くなってしまう・・・。

そこから銀行に走るか、周りに頭を下げて両替してもらうか・・・。

と、このようにフリーマーケットでは売るよりお釣りの方が大変といった変な事態があるのだ・・・。

 

まあこれは極端な例としてもだ・・・。

知人である中国人が、

 

「日本に来ると、一時代前に戻った気がする・・・。」

 

と言っていた・・・。

つまり、中国ではスマホ1つで何でも済むのに日本だと面倒なお金のやり取りをしなければならない。

この彼の一言に結構ショックを受けた私がいた・・・。

もう中国は私たちのイメージしてる昔の中国ではないのだ・・・。

 

冒頭でも書いたように、12億人が利用しているこのシステム・・・。

アップルペイやラインペイをも飲みこんで行くような気がする・・・。

 

いつ頃くらいからだろう・・・。

仮想マネーが現実マネー(現金)を凌駕すると言われてきた・・・。

当初、

 

「そんなはずないだろう!!」

 

と思っていたものの・・・。

すでに現実になろうとしている・・・。

いや、すでに中国では現実となっている・・・。

日本はこの変化に付いていけるのだろうか・・・。

 

って、その前に私が付いていけるのかど~かの方が不安ですがね・・・(爆)。

 

 

おあとがよろしいようで。

 

 

次回は

「自分に合った男性用着物の選び方」の巻

 

日向当帰のご購入はここをクリック

コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ