「本当に中国経済は危ないのか・・・?」の巻

最近のニュースや新聞を見ていると、

「中国の成長率に陰りが出てきた!!」

「順調に成長してきた中国経済もついに終焉!!」

「中国バブルついに崩壊か!!」

などと、今にも中国経済が破たんしそうなことばかりが喧伝されている・・・。

 

まあ私はその道の専門家ではないので、エラそ~なことは言えないのであるが・・・。

 

ただ、仕事で中国へ行ったり、日本で中国人の方々と多く話をしたりする機会は多い。

そこで、私なりに見聞きした「中国の実体経済?」について話してみたいと思う。

 

普通あれだけ株価が下落したら、海外旅行どころの騒ぎではないはず・・・。

もしこれが日本で起きていたら、間違いなく旅行ツアーのキャンセルが相次いでいるだろう・・・。

なのに、中国人の日本爆買いツアーは減るどころか逆に増えてさえいる状況・・・。

実際これだけで判断は出来ないものの、

「何だ・・・、まだまだ余力があるやん!!」

と思ってしまうのは私だけだろうか・・・。

 

毎年8%の成長を続けてきた中国。

新聞やTVでは、

「来年からは6.8%に下方修正!!」

「ついに経済失速!!」

とか喚いているようだが、私から言わせると6.8%も成長出来るなら別にいいんじゃない?と思ってしまう・・・。

だって、「まだ6.8%」も成長出来る力があるという事だから。

 

ただ中国へ行った際、確実に経済失速?を感じさせるものがあった。

それは、

「工事が途中で止まってしまったマンション群」。

これは田舎の方に行けば行くほど顕著であった。

 

最初は、

「マンションがこれだけ工事中なのは大したもんだ。やっぱり中国経済は伸びてるんだな!!」

と感心していたのだが・・・。

途中から、「あれっ?」という思いに変わった・・・。

 

「・・・工事が途中の割りに人の姿は見えないし、そもそも機械がないってどういう事?」

「それに思いっきり鉄筋錆びてるし・・・。」

「これって、この状態で放置されてるという事だよなぁ・・・!!」

 

これが1か所だけならそう思わないのだろう・・・。

だが、どこへ行っても同じような光景を見かけた・・・。

こうなると完全に中国の不動産へ資金は流れていないというのが分かる。

 

多くの中国人が借金までして、不動産(マンション等)に投資する。

そして頃合いを見計らって売却し、その利益を得るという単純な方法。

しかし彼らは肝心な事を忘れていた・・・。

そう。

「買う(マンションを)人がいなければ、このモデルは成り立たない」

という事を・・・。

そりゃ~買う人がいなくて、投資物件だけ増えていけば遅かれ早かれ破たんするわなぁ・・・(苦笑)。

 

その最たる現象を見たのでご紹介すると・・・。

浙江省のある地域での事。

立派なマンションが3棟並んでいた(日本でいう億ションみたいな)。

1階は飲食店が入っている(中国でよく見かけるパターン)。

昼間に見た時「火鍋屋」さんがあったので、夜にでも行ってみようかと考えていた。

そして夜になり、改めてそのマンションを見て驚いた!!

 

何と、1階を除いてすべての階が真っ暗。

一瞬計画停電か?とも思ったが、そんな器用な電気の止め方が出来るはずもない・・・。

そう、すべての階に住人がいないのだ!!

「おいおい、これは無しやろぉ~・・・」

日本のバブル時期でも、ここまで酷くなかったし・・・。

流石にただただ呆れるばかりであった・・・。

 

それともう1つ気付いた事。

それは、

「昨年に比べると、上海の空がキレイだった」

という点。

 

昨年・一昨年と上海に行った際は、昼間でも霧がかかっているように景色や空がうすぼんやりとしていた。

そのせいなのか、行く度にノドをやられていたのだが・・・(笑えん・・・)。

それがどうだろう・・・。

今年の6月に立ち寄った際には、キレイな青空が見えたではないか!!

 

一瞬、

「いよいよ中国も環境問題に力を入れ始めたか?」

と思ったもののそこは中国、当然そのよ~な事をするはずが無い!!(爆)

よくよく聞いてみたら、工場の稼働率が減った事で煤煙の量も減り、空の青さが戻ったとの事。

まあこれもど~なの?という気もしないではないが・・・。

 

建築中のままで放置されたマンションや、工場稼働率の低下でキレイになった青空をみていると、

「中国の経済は確かに減速してきているのだろ~なぁ・・・」

と実感してしまう・・・。

 

と、こう書くと「やっぱり中国は危ないんだ!!」と思われる方も多いだろう・・・。

実際私もそのようには感じているのであるが・・・。

 

実は、中国株価大暴落以降、弊社ドラッグストアーに若干の異変が・・・。

元々爆買いの対象店とはなっていないので中国人客は多くはない。

だだ、場所柄(駅立地で便利)観光客より、日本在住外国人の来客の方が多いくらいだ。

その彼らから、

「商品をある程度まとめて売って(卸して)欲しい」

というリクエストが圧倒的に増えたのである。

まあ流石に以前みたいな「コンテナ1台分」などというふざけた注文は無いけれど・・・。

 

しかし、これには思わず私も「???」の世界である。

だって、「こんな状況で注文が増える訳などない」と考えるのが普通だし・・・。

事実「中国の現状をみたら、単純に日本製品の需要は減るはずでは?」

と思っていたところに、逆のカウンター攻撃(笑)。

 

もっと極端なのは、

「アリババの正式な日本卸代理店になりませんか?」

といった話まで・・・(いったいどないなっとんじゃ~???)。

本当に訳が分かりません・・・(苦笑)。

 

知人の中国人が言っていた・・・。

「中国人は自分が欲しいと思ったものを買うだけです!!」

「そのためのお金は惜しみません!!」

 

これは結構意味が深い・・・。

極端な話、彼らの言う「欲しい物」とは「日本製品」なのである。

つまり、景気がどうなろうが日本製品は買いますと言っているよ~なもんなのだ(驚)。

「中国の景気が下がったら、日本製品が売れなくなる」

などという定説は全く当てはまらない・・・。

 

しかしまあ何というか・・・。

このような状況を見ていると、

「中国人って、やっぱり逞しいよなぁ~!!」

と思ってしまう私であった・・・(苦笑)。

 

と、いうことで中国経済が危機なのかどうかは、ぜ~んぜん分かりません(爆)。

少なくとも、国の景気が悪くなっても個人個人は全く別物だと考えた方が良い。

 

中国の有名なことわざ?に、

「上に政策あれば、下に対策あり!!」

というものがある。

 

結局、中国にこのことわざがある限り実体経済は分からないんだろうなぁ~・・・。

まっ、これが中国なんだろうけどね・・・(苦笑)。

 

おあとがよろしいようで。

 

 

次回は

「留学生に日本語を教えよう!!」の巻

 

 

 

 

 

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