「治験委員会の委員になりました・・・」の巻

さて、治験という耳慣れない言葉が出て来てさぞ驚いたことでしょう・・・。

まあいろんな付き合いがございまして・・・。

気が付けばいつの間にか治験委員になってしまった・・・(苦笑)。

 

しかしまあ私みたいな薬屋のオヤジでもなれるもんなんですねぇ~・・・、治験委員に・・・(不思議)。

てっきりドクターと薬剤師、そして薬品メーカーだけでやっていると思ったんですけど・・・。

まあ出来るだけ幅広い方々の意見を伺いたいらしいので、こんな私にでもお声がかかったのであろう・・・。

 

と、いうわけで第1回目となる治験委員会に行ってきた。

 

まあ内容に触れるような事は流石に言えないので、そこはご了承頂きたい。

参加メンバーであるが、やはり医薬関係者がほとんど。

医者を始めとして、薬剤師や薬品の卸問屋・・・(まあ分かるような気も)。

場合によっては薬品メーカーも参加するとの事であった・・・。

 

一通り皆様にご挨拶をしているうちに、時間となったので治験委員会が始まった。

資料だけでも約1cmの厚さが・・・(苦笑)。

それに沿って話が進められていく・・・。

今回が初参加ということもあり、まあ見事に訳が分からない分からない・・・(笑えん・・・)。

それもそのはず。

今まで検討してきたことの結果だから、途中参加していない私に理解しろという方が所詮無理な話な訳で・・・(自己弁護?)

それでも、治験の結果報告は非常に興味深いものがあった・・・。

 

日本の製薬メーカーの治験だったので、てっきり日本国内で行われているかと思いきや、アメリカ・ポーランド・カナダ等の国々の人が被験者となっていた・・・。

素直に、

「何故、外国で治験?」

とは思ったものの、流石にその場で聞くのも憚られたのでとりあえずスルー・・・。

まあ問題は効果であって、国籍じゃ~ありませんからねぇ・・・。

参加者も別に指摘しない所を見ると、さして重要なことではないのだろう・・・(納得)。

 

治験委員会は、実際に臨床現場で行った結果が委員に報告されるのだが・・・。

その結果等に対して、委員会が「現在行っている治験の継続・中止」を判断。

そういう意味での責任は、重く受け止める必要があると感じた次第・・・(マジに)。

 

ある治験薬に対しての結果なのだが・・・。

Aという治験対象者(患者)の場合、その病院(医師)が下した結論は、

「数か月投与しても改善が見られないため、治験を中止!!」

 

「(おいおい、これはマジに病院とメーカーの癒着が無いガチの治験じゃねぇ~かよ!!)」

と、思わず心の中で叫んでしまった・・・。

昔、某外資系製薬メーカーにいたので分かるのだが、治験と言えば病院とメーカーの慣れ合い部分が少しは・・・、ねっ・・・(苦笑)。

その結果、いろんな薬害問題が発生してしまったという医薬品業界全体としての苦い経緯がある。

まあその分、今ではかなり厳しくチェックされているハズ!!(と、思うんだけど・・・)

でもそれが、本来の意味での正しい治験なんでしょうけどね・・・。

 

Bという治験対象者の場合。

「途中死亡による治験の中止!!」

という結果が・・・。

一瞬、

「(おっ、薬が原因かぁ~?)」

と思ったものの、治験薬が原因という訳ではなかった・・・(因果関係なし)。

この治験対象者は他にもいろんな疾病を抱えていたようなので、そのどれかが悪化した結果らしい・・・。

こう言っては何だが、治験途中に死亡の可能性がある人を使わなくても・・・、ねぇ・・・。

他にいなかったんかい!!(もっと対象者を探せよなぁ~・・・!!)

 

ちなみにCという治験対象者は。

「治験途中の引っ越しにより、継続的な治験が不可能なため中止!!」

とあった・・・。

まあ笑っては失礼だが、思わず笑ってしまった・・・(すいません)。

実際、Cさんにとって治験薬の効果は実感出来なかったのではないかと思う・・・。

もし本当に効果を実感出来ていたら、引っ越し先の病院を紹介してもらってでも治験を継続していたのではないだろうか・・・。

 

まあ昔から薬は、1000個開発されるうち、1個当たれば万々歳といった山師的なところがある。

治験しても効果が無い場合も多々あるだろう・・・。

それでも治験をしないと効果の判断が出来ないので、これは絶対に必要なシステムだと思う(恣意的なデータ改ざんは別)。

そして提出されたデータ結果を元に、第三者である治験審査委員会のようなところが治験の継続・中止等の判断を行う・・・。

まあ普通に考えれば、真っ当なシステムですね・・・(本当に)。

 

ただ、新たな可能性を秘めている薬の治験結果をいち早く見られるのは素直に嬉しい。

もちろん薬の名前は分からないけど・・・(番号とアルファベット表記されている)。

ちなみに、製薬メーカーとどういった症状に対して投与されているかは分かる。

もしきちんと治験結果がでて、数年後に上梓されたらちょっと感激してしまうかな・・・(笑)。

 

皆さんが飲まれているお薬は、このような段階を経て製造されているのです。

そういう段階を踏まえて出て来た薬でも、100%安全とは言えません・・・(データ改ざんされた場合)。

私が治験委員会に携わったところで何の役にも立たないかもしれないが、明らかにおかしいと思えるような場合には積極的な発言して行きたいと考えている・・・。

 

まっ、たまには真面目な話もしなきゃね・・・(笑)。

ただでさえ、普段からふざけていると見られがちですので・・・。

 

えっ?

本当にふざけていないのかって?

 

う~ん、即座に返答できない自分が情けない気も・・・(爆)。

 

 

おあとがよろしいようで。

 

 

次回は

「35歳を過ぎた女性の結婚できる確率は1%未満という衝撃」の巻

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