「留学生と就職問題(留学生支援プロジェクト)」の巻

以前にも書いたのだが・・・。

私は現在ある大学のプロジェクトで、留学生支援を行う指導(メンター)を担当している。

 

まあ内容を簡単に説明すると、

「留学生の困ったを手助けして参りましょう」

といったもの。

 

実際はそんなに簡単なものではないが・・・。

住居問題やアルバイト、それにカゼやケガなどの医療等アドバイスを行っている。

そんな中でも留学生最大の望みは、

「日本(特に福岡)で就職する!!」

という点。

 

ちなみに皆さんは、福岡県の留学生受け入れ人数が東京に次いで全国第2位だという事実をご存知だろうか?

人口比率から考えても、大阪や名古屋よりも多いというのは凄いことだと思う・・・(マジで)。

福岡県民としては大変喜ばしい限りなのであるが・・・。

 

留学生が福岡で就職が決まる割合は、全体のわずか2%程度・・・。

「これじゃ~何のために福岡に留学したのか・・・」

といった声もチラホラと上がってきている・・・(残念ながら事実)。

 

大きな原因の1つとしては、福岡が「支店経済」であるという点。

つまり本社経済の東京や大阪・名古屋といったところが採用場所となり、福岡在住の留学生はその時点ですでに不利な状況・・・。

ましてや、企業数もその3つの都市の方が遥かに多いとなれば・・・。

そりゃ~福岡で就職が決まる率が低くなるのも、致し方無いところだろう・・・(泣)。

 

これに関連して、つい先日このような事があった・・・。

ある大手人材派遣会社より、私たちのプロジェクト宛に、

 

*あなた方のプロジェクトで集まる留学生専門の就活マッチングサイトを開催したい

*つきましては、留学生を集めたイベントを開催して欲しい

*イベントにかかる費用等は謝礼として支払う

 

といった提案が。

 

企業側が留学生専門のマッチングサイトを作ろうとしている意図は見え見えであるけれど・・・。

まあ私たちのプロジェクトにとっても、留学生の就職を支援出来るというのは良い事だと思う。

ただ、彼らは営利団体であるけれど、私たちは営利団体では無い。

ましてや、学生を中心に運営させるには余りにも荷が重すぎるだろうとは思う・・・。

 

現在ここは調整中なのであるが、ここからは私見として書いていきたい。

 

先ず、私たちプロジェクトで集めた留学生専用の就活サイトという点はとりあえずOK。

相手が大手派遣会社であるという事は、全国にネットワークがある。

という事は、留学生の就職確率は福岡県だけよりも確実に増える!!(東京・大阪・名古屋等)

まあこの点に反対する事はないだろう・・・(当たり前)。

 

次に、専用の就活サイトということなのだが・・・。

専用であるということは、その大手企業だけが留学生情報を握ることとなる。

一番引っかかったのがこの点。

 

1社だけが情報を持つということは、生殺与奪権を持つことになる。

極端に言えば、担当者の好き嫌いで企業へ紹介してもらえない場合も出て来る。

これは未だに人事担当者が内定をエサに性的関係を迫る不祥事が後を絶たないという事実からすれば、言わずもがなであろう。

これに関しては、1社だけでなく数社に声をかける事で未然に防げるだろうから、そのような形に持って行きたいとは考えているのだが・・・。

 

それから、謝礼が発生するのはまあある意味当然なのだろうけれど、

「じゃ~誰がそのお金を管理・運営するの?」

といった問題も・・・。

 

経験という意味で、学生達にやらせるのもアリかとも思ったが・・・。

どう考えても上手く行くイメージが湧かない・・・(苦笑)。

それに彼らには責任意識というものが薄い(というより無い!!)。

と、いう事が分かっていて任せる奴はいないよなぁ・・・(まあそういう事だ)。

 

学生達の意見を聞いてみたところ、出来ればやる方向で動きたいとの事。

まあそこまで考えているのであれば、止める理由も無い・・・(のだけれどねぇ・・・)。

とにかく脱線しないように、しっかり手綱だけは握っておかなければ・・・(笑)。

 

それにしても・・・。

今の学生はある意味恵まれていると感じる。

確かに私の年代はバブル景気のおかげで、就職には困らなかった。

しかしながら、初任給やボーナス、それに福利厚生という部分が先立ってしまい、企業の本質まで見ていなかったように思えるからだ。

その点、今の学生は就職が大変だけれどもインターン制度等で企業の本質という部分を身を持って体験出来る。

それに、学生時代から企業との協業を行うことで自分自身の成長にもつながってくる・・・。

 

まあ一概にどちらが良いとも言えないだろうが、一部を除けば企業側が学生側に結構寄り添うようになったという点は確実に良い点だと言える。

学生もこのような機会を存分に生かして欲しいものだ。

 

話が逸れたので戻そう・・・。

 

もし自分が留学生だとして、例えばオランダに行ったとする。

単に留学だけでなく、卒業後はオランダで働きたいと考えた場合・・・。

大手人材派遣業者に自分の履歴をエントリー出来ることは、確かにありがたいと思う。

間違いなく、面接機会は増えるだろうから・・・。

そう考えると、大手人材派遣会社との協業も進めた方がいいのだろうなぁ・・・。

もちろん前述のように、1社単独はあり得ないが・・・。

 

一口に留学生の支援といっても、中々大変なものはあるけれど・・・。

彼らが不安や困惑の中で生活しているのを見過ごすわけにはいかないし、少しでも役に立つようにしたいと考えている・・・。

それが私たちが取り組んでいるプロジェクトなのだから・・・。

 

しかしなぁ~・・・。

学生君達よ・・・。

も~少し責任感というものを持って活動してはくれないだろうか・・・。

ほんとに・・・。

 

このプロジェクトに関わりだして、忍耐力だけは上がったよ~な気がするんだよ・・・。

君らでなく、私だけはね・・・!!

おまけに血圧も・・・(爆)。

 

おあとがよろしいようで。

 

 

次回は

「中国人を連れて、とある企業へ商談に」の巻

 

 

 

 

 

 

 

 

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