「私のバブル体験・・・社会人編」の巻
さてさて前回の続き・・・。
バブルの実感は学生時代より社会人時代のほうが凄かった・・・。
私が就職したのは、外資系の製薬会社・・・。
流石に金融や建築業界程バブリーではなかったものの、多少は社会の好景気の恩恵を受けていた。
先ず、社会人1年生になったばかりの時・・・。
会社から渡されたのは、
「JCBのゴールドカード」
いやいや・・・。
法人カードとはいえ、
「(よくもまあ新人にこんなカードを渡すもんだ・・・。)」
と、我が会社ながら呆れた記憶が・・・(苦笑)。
で、1万円以下の支出に関しては、
「事前申請必要無し」
って・・・。
しかも交際費とは別扱いされてたので、実質使いたい放題・・・。
いや~・・・、本当に良い時代でしたね・・・(爆)。
ちなみに会社の飲み会は、一次会こそ会費制だけれどもそれ以降は全部上司のオゴリ・・・。
小料理屋みたいなところで宴会して、その後は高級クラブに直行!!
キレイなお姉さん達と話しながら、自分まで偉くなったよ~な気に・・・(はい、バカな若者でした)。
それは良いのだけれど。
飲み会終了後に、タクシーがほとんど捕まらない点だけは難儀しましたけどね・・・。
だから、夜中の2時くらいまで飲んでそこでようやくタクシーを拾える・・・。
で、朝6時に起きて仕事に行っていたから、若いって大したもんだと今では思う・・・(爆)。
ところで、バブル時代1万円札を手に持ちそれを振ってタクシーを止めたといった話をTVで見たことがあるけれど・・・。
1回だけ私もそれをやった(やらされた)事がある・・・。
得意先のDrを接待した後、タクシーを捕まえようとしたのだが、とても捕まる状況ではなかった・・・。
するとそのDrがおもむろに1万円札を出し、
「これを振って拾え!!」
と言うではないか・・・。
で、言われた通りにやってみたところ、すぐに止まってくれた・・・(笑えんけど)。
あれって、運転手さんから見えているのだろうか???
すぐ止まったということは、やっぱり見えているんだろう・・・(苦笑)。
こんな時代の真っただ中にいたけれど・・・。
時には違和感を感じる事も多かったように思う・・・。
当時、日経新聞を取っており、その中に不動産売買情報が「チラシ」で入って来るのだが・・・。
その内容が、
「超格安物件!!渋谷1ルームマンション1億5千万円!!」
ってさぁ・・・。
これのどこが安いんだ???
もう想像の範囲を超えており、何が何だか分かりゃ~しない・・・。
それに、病院の医局に行くとTVがあるのだが・・・。
そこで流されているのは、日々の株価速報ばかり・・・。
また、それを食い入るように見つめるDrたち・・・。
果たしてこれを医術と言えるのだろうかと・・・。
製薬会社の営業担当ながら、この異常な光景には閉口した記憶がある・・・。
一種の熱に浮かされた日々は続いていく・・・。
随分昔にも書いたのだが・・・。
この頃、1週間に3回同じフランス料理店の同じメニューを食べた事がある・・・。
理由は、
「接待」
A医院とB医院、そしてC医院に話したところ、皆口を揃えて、
「浦和に新しく出来たフランス料理店にしよう!!」
との返事が・・・(笑えん)。
で、行くとメニューの選択肢はDrにあるわけだから、結局そこで
「おすすめコース(2万円、ワイン別)」
となるのであった・・・(爆)。
流石に2万円のコース料理。
最初に食べたときは本当に美味しかった・・・。
のだが・・・。
2回目となると、流石に
「もういいかな・・・。」
で、3度目ともなると、
「(見たくもないんだが・・・。)」
となってしまった・・・(そりゃそ~だ)。
食欲は無いのだが、食べないとDrに不審がられる・・・。
それに、相手が相手だけに仮病はきかない・・・(苦笑)。
ただひたすらに飲みこんだ記憶が・・・(マジきつかった)。
この日から5年くらいは、一切フランス料理を食べたいと思わなかった。
まあそ~なりますわな・・・(苦笑)。
軽いトラウマとでも言うのか・・・。
とにかく、日々がバブルだった・・・。
女性のファッションは、
「ワンレン」
「ボディコン」
「爪なが」
「ハイヒール」
といった姿がほとんど・・・。
登美丘高校ダンス部が着ている衣装そのものといったら分かり易いか・・・。
化粧ももちろんあの感じ・・・。
今思い出しても、結構濃い目のメークだったように思う・・・。
週末はスキーかディスコ。
「ジュリアナ東京」に集まる女性を目当てに男共が群がる・・・。
私はスキー派だったけど、私の友人はジュリアナ東京でナンパした女性と結婚した・・・(後に離婚)。
日々がキラキラと輝き、忙しいながらも充実した日々が続く・・・。
そして数年後・・・。
バブルは弾けた・・・。
冒頭でも書いたように、製薬会社だったこともあってかそこまで影響は受けなかった・・・。
感覚的に言わせてもらえれば、
「一気に悪くなるというより、徐々に悪くなっていった感じ・・・。」
といったところだろうか。
後に聞いたところによると、金融と建設業界はかなり大変だったようだ・・・。
そこから始まった、
「失われた20年間」
アベノミクスの影響かどうかは定かではないものの。
近年は景気も良くなってきているようだ・・・(平均求人倍率より算定)。
そこに現れた、平野ノラと登美丘高校というのも単なる偶然ではないのかな・・・(苦笑)。
まあ何れにせよ・・・。
もう1回バブルが来るというのなら、それを体験してみてもいいかな・・・(笑)。
とは言え、当時の元気は残ってませんがね・・・(爆)。
おあとがよろしいようで。
次回は
「高校の同級生同窓会・・・。」の巻