「私の商売の原点②・・・。」の巻
さてさて先日の続きから・・・。
今回のブログは久しぶりに周囲から、
「早く続きを書け!!」
「次はいつ頃?」
といった、問い合わせが多かった・・・(苦笑)。
まあこのような反応があるのは嬉しい限りだと思うし、書き手冥利に尽きると言うもんだ・・・。
ということで、早めにUPすることにした・・・。
それでは前回の続きをば・・・。
例の、お土産お菓子事件?があったのを機会に・・・。
今まではリリースしていた類(たぐい)のクワガタ・カブトも持って帰るようになった私・・・(ちゃっかりしてるなぁ)。
そして、ある日の事・・・。
いつもクワガタ・カブトを採った後は、峠の茶屋みたいなところでたむろして、その日の収穫?を自慢し合うのを常としていた私達・・・。
その日も同じように、友人たちと質の良さを比べ合っていたのだが・・・。
そこに、いかにも都心から来ましたという男の子が近寄って来た・・・。
すごく目をキラキラさせながら・・・。
まあきっとクワガタ・カブトが大好きなのだろう・・・(って、キライな男子はいませんがね・・・笑)。
いつもはリリースする分まで持って帰ってきていることもあってか、虫カゴの中は満杯状態・・・。
そこで、
「(まあ2~3匹くらいならあげてもいっかぁ~、どうせカス(失礼)だし・・・。)」
と思い、その場でプレゼントしてあげた・・・。
その場で狂喜乱舞する男の子・・・。
私たちからすると、
「(大して価値も無いクワガタ貰っていったい何が嬉しいんだろう・・・???)」(あくまで私たちの基準で)
と不思議でならなかった・・・。
まあここが都会と田舎の男の子の差なのでしょう・・・。
お互いの価値観?生活環境?の違いとでも言おうか・・・。
そこからすぐにその男の子のお母さんが来て、随分と丁寧な御礼を言われたのにまたビックリ・・・。
私たちからすると、そもそも大人は子供を叱る怖い存在!!(私たちの普段の行いが悪いんでしょうけど・・・爆)。
それに加えて、
「クワガタの御礼にお菓子を買ってあげる!!」
と言うではないか・・・。
今度はこちらが狂喜乱舞・・・(子供一同歓喜)。
まあお互いWinWinな関係でその場は終わった・・・。
のだが・・・。
そこでまた1つ気付いた私・・・(笑)。
「(あれっ、父親に渡したら数日してからお菓子が来るけど・・・。)」
「(ここならすぐお菓子になるんだ!!)」
「(と、いうことは父親とは別にここでやれば二重にお菓子が食べられる!!)」
まあ小学生のガキが考えつきそうな流れ・・・(苦笑)。
でもそれを物凄い発見だと思った私達・・・。
それから日曜日は必ず峠の茶屋へ行き、クワガタ・カブトをお菓子に変えるようになったのである・・・。
まあある意味とんでもない小学生ですよね・・・(爆)。
しかし、これも長続きしなかった・・・。
別に親に見つかったとかの問題ではない・・・。
理由は・・・。
そう・・・。
「お菓子を食べ飽てしまった!!」
からである・・・。
所詮、峠の茶屋で売られているお菓子の種類なんぞたかが知れている・・・。
最初のうちは喜んで食べてはいたが・・・。
それが続くと流石にねぇ~・・・、飽きますってば・・・(苦笑)
と、いうことでそれを境に「売る」ことにした!!
この辺りからだろうか、どんどん商売化してきたのは・・・(苦笑)。
1匹30~50円程度なので、それだけ見ると大した金額ではないのだが・・・。
基本的に仕入れはタダですからねぇ・・・。
それに買う側からすると、都会で買う値段の3割程度で買えるのだから無茶苦茶お買い得!!
結構お客様?に恵まれて、何やかやと1日で200円~300円程度にはなった記憶がある。
ほんと、我ながらとんでもない小学生だったよなぁ~~~・・・(爆)。
そんな事を繰り返していたある日の事。
いつものように峠の茶屋に友達といたところ、ある家族が近づいてきた・・・。
今でも鮮明に覚えているのだが、これが絵にかいたような上流階級お金持ち系であろうご家族・・・。
車も普段見たことがないようなカッコいい車・・・(多分外車だったのだろう)。
子供が2人(お兄ちゃんと妹)いたのだが、明らかに私たちとは違う洋服・・・(どちらも小学生で私たちより下級生)。
あまりの違いに一瞬警戒する私たち・・・。
そこのお父さんが私たちに向かって話しかけてきた・・・。
家族父:「この辺りでクワガタ虫やカブト虫が採れるところはないかな?」
私達:「・・・、あるけどちょっと離れてるよ・・・。」
家族父:「そうなんだ・・・。よかったらそこに案内してくれないか?」
家族父:「子供たちに採らせてあげたいんだ・・・。」
との事。
さてどうしようかと悩んでいる私たちに、そのお父さんが一言!!
家族父:「案内してくれたら千円あげるよ。」
私達:「行きましょう!!」(速攻返事)
まあ何とも現金な小学生だが・・・・。
そりゃ~お年玉でもなけりゃ普段千円札なんて見ない私たちからすれば・・・、ね・・・(爆)。
先ずはどのポイントへ行こうかと考えた私たち。
子供だけ連れて行くのかと思えば、親も付いてくるとの事・・・(そりゃそ~だ)。
これも今だに鮮明に憶えているのだが、お母さんの靴がハイヒール!!
これじゃ~山中にはとてもじゃないが入れない・・・。
もちろん、山中でない(足場の良い)ポイントもあるにはあるのだが・・・。
そこは石段の数が半端なく、私たちでもたまにしか行かないところ・・・。
ただ、行けばそれなりに収穫?出来るので、いろいろ判断した結果ここへ行く事に。
最初、そのお母さんには下で待っててくれと言ったのだが、どうしても付いてくるとの事。
せっかく親切で言ってあげてるのにとも思いつつ、一緒に上りだした。
まあ案の定といったところか・・・。
お母さんの足取りは鈍く遅れがち・・・。
それでも何とか必死で付いてきていたので、私たちが歩調を合わせてあげる・・・。
その家族の全員がほぼバテかけた頃に、ようやくポイントに到着!!
ご家族の皆様、息をゼェ~ゼェ~させながら半分死にかけている・・・(まあこんなもんでしょ)。
まっ、私たちにとってはいつもの事なので、どうってこと無かったんですけれど・・・。
それでも付いてこれたお母さんは立派だったと私たちは感心しきり!!(エライ)
ポイントに到着したのが午後2時~3時くらいだったか・・・。
大体、採るのに最適な時間は早朝か夜・・・(夜は仕掛けをした場合)。
昼過ぎはあまり良い時間帯ではない。
それでもこの家族の執念?なのか・・・。
この日はそこら中にいるわいるわ・・・。
まあポイント的に大物がいる場所では無いが、それなりの良型が沢山採れた・・・。
もうあっと言う間に虫カゴは一杯に!!
それでも足りないので、別のビニール袋にも入れてあげた。
子供たちの大喜びする姿を見て、親たちも大満足!!
私たちも千円もらってHappyHappy!!
と、素敵な1日が過ごせたのであった・・・。
まあ何と言おうか・・・。
当初は、全く価値の無いものと思っていたクワガタ・カブトが・・・(私たちの基準を外れた分)。
物々交換出来る価値のあるものだと気付き・・・。
物理的に食べ物では飽和状況に来たから、お菓子でなく金銭に・・・。
そして最後は家族ごとポイントに連れて行き、販売よりも高額を得る・・・。
これって、完全に商売の流れだよなぁ・・・。
仕入れたものを、物と交換するのか販売するのか。
はたまたコンサルとして体験型パッケージとして販売するのか。
経済学の「経」の字も知らない小学生が、実践してましたからね・・・、ほんと・・・(爆)。
以上の経験が、私の商売に於ける原点となっているのであった!!
それにしてもだ・・・。
大人になった今も商売をしている訳なのだが・・・。
売るものが違っても、やっている事が同じような気がするのは気のせいだろうか・・・。
それとも・・・。
私が成長していないというだけの話だろうか・・・。
いや、きっとそんなことは無いはず!!
商売の基本というものは、普遍的に変わらないはずだから・・・!!
と、いうことにしておこう・・・(苦笑)。
でもなぁ・・・。
商売の原点が小学生時代にあるっていうのもど~なんだろうね・・・(爆)。
おあとがよろしいようで。
次回は
「私の商売の原点・・・番外編」の巻