「第二回 落語と三味線の会!!」の巻
つい先日、「第二回 落語と三味線の会」を行った。
前回は今年の4月末くらいだったけれど、この時の盛り上がり方は想像以上に凄かった・・・(笑)。
何せ、参加者の半分以上が演者という集まり・・・。
演者 = 出たがり・・・(間違いないと思うが)。
そりゃ~弾けもするわなぁ・・・(爆)。
まあ内容としては前回と同じようなもの。
ただ、今回は新たに「博多にわか」が加わってバラエティーに富んだ会となり、一層和芸の厚みが増すことに!!
以前にも書いたが、この会は和服を着て、和の芸事を披露したり鑑賞したりすることを目的?としている。
と、言いつつも結局は宴会がメインとなるんですけどね・・・(苦笑)。
今回集まったのは全部で20名弱。
その中に、それぞれ
「三味線」「落語」「博多にわか」「民謡・端唄」「舞踊」「鳴り物(太鼓)」
をやるメンバーがいるのだから、大したもんだ・・・(苦笑)。
って、どんな集まりか想像つきにくいだろうなぁ~・・・(爆)。
ただただ「和の音色が響き渡る空間」にいる自分が物凄く心地よい・・・。
もちろん、私も落語で「和芸ならぬ話芸」を披露させて頂きましたけども・・・(苦笑)。
前回もそうだったのだが、毎回「落語」が最初に披露される・・・(私ともう一人)。
それが終わってから、宴会が始まるようになっている。
そして上記和芸が粛々と披露されて行くのであるが・・・。
実は、このような順番になるのにはそれなりの理由がある・・・。
知らない方々がほとんどだと思うが、実は宴席と落語の相性は最悪・・・。
他と違うのは、落語は最後のオチまで聞いてすべてが完結する・・・。
なので、途中でトイレ中座等あろうもんなら噺の内容は分からなくなる事に・・・(マジに)。
また、聞く方も理解しながら聞かなければいけないので、それなりの集中力が必要となる・・・。
だから、こういう場では「落語」を最初に30分(噺は二題)程度にして、
「まだ皆さんが疲れないうちにお開き(終わり)にする」
というのが大体のパターン!!
実際にプロの噺家の世界でも、「宴席での落語お断り」が当たり前の慣習となっている・・・。
実際、昔一度どうしても断れなくて宴席で落語をやったのだけれども・・・。
そりゃ~悲惨でしたよ・・・。
だってほとんど誰も聞いてないし・・・。
終わったことすら気付かない有様・・・。
落語は宴席ではNGだという慣習を身を持って体験させて頂きました・・・(二度とせんわい!!)
ただ、同じ宴席でも噺が終わって宴席(宴会)という場合は大歓迎ですよ・・・(苦笑)。
こういう場合は大体きちんと聞いてくれますので・・・。
今回私が披露した落語は、桂文枝師匠が作った新作落語で題名は「何考えとんねん」・・・。
文枝師匠と言って分からなければ、「新婚さんいらっしゃい!!」の司会で有名な桂三枝(以前の高座名)と言えば分かるかと・・・。
この文枝師匠が作る新作落語が面白すぎて、上方落語にハマってしまったという経緯あり・・・(苦笑)。
簡単に内容を説明すると・・・(ネタバレですが)。
高校生の不良息子を持った父親と母親が、子育てに苦労しているのだが・・・。
実はこの父親が1年前までは不良父ちゃんであり、家庭崩壊寸前にまで・・・。
そこで息子が一芝居うって、不良のマネごとをすることに・・・。
すると、その父親は人が変わったように真面目に家に帰ってくるようになり、両親の仲も修復。
さてさて、家庭崩壊の心配が無くなった息子は不良のマネごとを止めたいと思っているのだが・・・。
止めたらまた元の状況に戻っても困るので、不良の格好を止めるに止められなくなってしまう・・・(苦笑)。
子育てで苦悩している両親の苦労噺と思わせといて、実は息子が一番苦悩している・・・。
一見迷惑をかけていそうなこの不良息子がね・・・。
実は一番の孝行息子だったと言う噺なんです・・・(笑)。
もちろん親は気付いてませんけれども・・・(爆)。
この噺の面白いところは、たかだか10分程度の短い時間なのに全く先が読めないところにある・・・。
後で皆さんに感想を聞いたら、
「いやいや、普通そ~ゆ~展開に行かないだろう・・・、想像もつかなかった・・・笑。」
とか、
「息子が孝行息子だった所にやられた・・・苦笑。」
といった内容がほとんど・・・。
まあもっとも、そういう反応を狙ってこの噺にしたんですけれども・・・(笑)。
6時から始まったこの会・・・。
中締めが10時半・・・(どんだけ長い飲み会や)。
それでも約半数が残って、そこからラーメン屋さんへ・・・(苦笑)。
もちろん博多らしく「とんこつラーメン」ですが・・・、何か?(爆)
まあこの時間に食べるラーメンは、そのまま血となり肉となるからホントは困ったものなのだが・・・。
まあそこはご愛敬・・・(苦笑)。
もちろんビールやつまみも頼んで、今日の反省会がてらしばし楽しむ・・・。
さてそろそろ帰ろうかとした時に、隣のテーブルの家族連れから、
「あの~、みなさんどういうご集まりなのでしょうか?」
と尋ねられた・・・。
このご家族、お母さんと20代の息子と娘とおぼしき3名・・・。
まあ真夜中のラーメン屋で、8名程いるうちの半数が着物(浴衣)姿の私たち・・・。
そりゃ~周囲からしたら、不思議な集団であることは間違いないよなぁ・・・(苦笑)。
そこで、和服を着て和芸を披露したり鑑賞したりする会だと説明。
高尚な紹介はしたものの、単なる酒好き集団にしか見えなかったよ~な気も・・・(爆)。
それでもその親子連れ、
「私たち着物を着た事がないんですが、それでも参加出来ますでしょうか?」
と、かなり積極的・・・(驚)。
そこでどうしてそこまで興味を持ったのかを聞いてみたところ、
「皆さんの着物姿がとても素敵だったから」
との嬉しいお言葉が・・・(笑)。
まあご本人たちも着物を着てみたいという衝動?が湧いたのかもね・・・(苦笑)。
まあそうは行っても、これが呉服屋さんで言われるのならお世辞だろうけど、ここはラーメン屋さん・・・。
素直に受け止めておきますかぁ~・・・(ちょい自慢)。
とにかく、その場で「着物サタディ」の代表者が名刺を渡して連絡先を教えた次第・・・(まあ多分連絡は無いと思うけれど・・・)。
そもそも着物姿で街を歩く人を増やそうという考えがベースとなっている「着物サタディ」という会。
随分前にも書いたが、私たちの着物姿を見て格好いいと思い、着物に興味を持つ人(特に若い男性)を増やしたいという思いがある。
だから、今回のように興味を持ってくれた方から声をかけられると、非常~に嬉しいものが・・・(苦笑)。
まあ初めて、活動?の成果がでたような気もした・・・。
そろそろ9月も半ば・・・。
浴衣もシーズン的にお終い・・・。
これからは、アンサンブル(羽織・着物の組み合わせ)の出番・・・。
結構カチッと着こなして、颯爽と街を歩きましょうかね!!
でもなあ・・・。
アンサンブルは窮屈な部分もあるし・・・。
浴衣が気楽でよかったなぁ~・・・(苦笑)。
おあとがよろしいようで。
次回は
「学生と企業のコラボについて」の巻