「越境EC補助金説明会に行ってきた・・・。」の巻

起業している方々ならいつも気にかけている事柄・・・。

それが「補助金」!!

以前も少し書いたが、これはもう様々な種類があり、ある意味そこから自社に合う補助金を探す方が大変なくらい・・・(苦笑)。

 

今回の補助金説明会は「越境EC」についてのもの。

通常、説明会が開かれるものとそうでない物がある・・・。

そういう意味では、説明会が開かれるだけでも利用者に優しい補助金に分類されるだろう・・・。

 

さてさて、ある程度は事前に要項を読んでいたのだけれども・・・。

正直な話、「???」な点が多いように思えた・・・(私にとっては)。

 

この補助金を簡単に説明すると、

 

*海外(TPP国のみ対象)のECサイトに掲載するための費用は認める

*そのサイトを維持するための費用(運用・人件費)は認めない

*ある程度具体的な方策を示せる企業を優先

*3年間輸出実績のない企業は加点

*補助金額は使用額の3分の2であり上限は100万円(150万円くらい使うのが一番効率的)

 

まあ、国の定める内容なので、この決まり事は守らなければならない・・・。

 

でもねぇ・・・、先程も述べたような「???」がなぁ~・・・(苦笑)。

私がECサイト(プラットフォームとして)の運営を行っているから、逆に良く分かるのだが・・・。

 

実は海外のECサイトに掲載するだけであれば、左程費用を必要とはしない・・・。

それこそ10万円~20万円程度・・・(デザイン料等は除外)。

下手すりゃ「掲載まではタダで行います!!」というところさえある状況!!

 

では掲載料を安くして、どこで儲けるのかというと、

「運営費(代行費用等)」

なのである。

 

まあプリンター商法と例えると分かり易いかと・・・。

プリンター本体(ECサイト掲載)は激安にして、インク代(運営・代行費用)で利益を稼ぐという考え方・・・。

 

そこにどうやって100万円を使え?というのだろうか・・・。

まあ仮に、翻訳料やデザイン・制作料、それに掲載費用まで入れて150万円使ったとしよう。

この場合、実質負担は50万円で済む(3分の2補助で上限100だから)。

それでしっかりしたページが出来て、尚且つ掲載出来ればまあ文句は無いだろう・・・。

 

と、ここまでは良いのだが・・・。

ただね・・・、載せただけじゃ~売れないんですよ、商品ってやつは・・・。

載せた後にいろんなプロモーション等を行うから販売に繋がるという現状がある。

だからプロモーションを含めたサイト維持費が高くなるんです!!

実際に、安く掲載出来たはいいが維持費が高いためECサイト掲載を取りやめたという企業は数知れず!!

 

ここなんですよ、ここ!!

国の補助金政策は非常にありがたいのだが、先述の補助金要綱では国も企業もOUT!!

国は掲載企業が続けられる補助金の出し方にしないと、確実に出し損になる。

また、企業も継続出来なければ売れないので補助金以外の手出し分が丸損・・・。

そもそも継続出来なければ何の意味もない!!

 

今回初めて出た補助金という点を差し引いても、いささか使い勝手が悪いとしか言いようがない・・・。

極端な話、

国:「海外のECサイトに掲載するまでの費用は補助してやるよ~!!」

企業:「ははぁ~、ありがたきお話でござります。ところで掲載した後の方が費用がかかるのでございますけれども・・・」

国:「そんなん自己負担でやってちょ~だい。こっちの仕事じゃ無いし・・・!!」

ってところでしょうか・・・(苦笑)。

 

それに、具体的な方策を示せる企業を優先って・・・。

今、世間で言われている「越境EC」の大半は中国なんですよ!!

それを「TPP国に限定!!」って、これもまたどんな縛りなんだか・・・(中国はTPP対象外)。

アメリカ・カナダ・マレーシア・シンガポール・メキシコ・チリ・オーストラリア等々・・・。

ここに具体的な方策(各国のECサイトに掲載)を示せる企業がどれだけあるというのだろう・・・(マジ疑問!!)。

 

また、海外輸出を3年行っていない企業には加点って・・・。

これもかなり矛盾してるんだよなぁ・・・(苦笑)。

具体的な方策を示せる企業が少ないだろうから、3年実績のない企業を優遇してバランスを取りましょうという帳尻合わせ的な内容が見え見え・・・。

そもそも3年実績のない企業が、どうやって具体的方策を示せるというのだろう・・・(意味が分からん!!)。

 

実際のところ、

「企業に使って欲しいの?」

「でも本当は出すけど使って欲しくないんじゃ~ないの?」

といった疑惑?すら湧いてくる・・・。

もはや「通すためというよりは、落とすため」としか思えないんだよなぁ・・・。

 

まあ国が出してくれる補助金なので、そのルールの中で獲得するなり使用する必要はある。

何度も言うが、出してくれる事自体は非常にありがたい!!

のだけれどもねぇ・・・。

失礼ながら、今回ばかりは越境ECの事を全く知らないお上が作ったとしか思えない。

何せ、あまりにも実情に即してないので・・・。

 

本当はねぇ・・・。

海外への売上を増やすという点に重点を置くなら、継続できるシステムまでを範囲に含める必要はあるのですよ・・・。

そこまでして初めて商品の販売にまで結び付く訳だから・・・。

 

以上のようなことから、とりあえず今回の補助金を申請するのは止めにした・・・。

理由は簡単。

 

「使い勝手が悪いから・・・」

 

まっ、今回の申請具合で国も考え直すでしょ!!

きっと採用数が極端に少なくなるハズだから・・・(どんな企業が通るというのだろう?)。

 

と、いうことで次回の補助金までにTPP関係の準備をしときま~~~っす!!

 

って、間に合うのだろうか・・・(苦笑)。

 

おあとがよろしいようで。

 

 

次回は

「知人(先輩)のヨットでクルージング!!」の巻

 

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