「銃砲所持許可証」の巻

昔、と言っても20代の前半くらいに「鉄砲」を持っていた。

こう聞くと皆さん引いてしまうでしょうが、きちんと所持を許可されてました。

「警察でもないのに何で?」とお思いの方もいらっしゃるでしょう。

 

鉄砲は鉄砲でも「散弾銃」です(余計分からないか・・・)。

基本的に狩猟を目的とした銃身の長い銃であり、通常2発弾が出るようになってます。

まあ5発程度連射できるものもございますが・・・。

 

住んでいたところが結構田舎だったので、近所のおっさん連中がよく山へ狩に行っていた。

そして猪を取ってきては、自宅の庭先で解体。

たまに私も手伝っていたという経緯がある(まあ特異な体験と言った方がいいでしょうか・・・)。

そんなおっさん連中に勧められ(そそのかされ?)、銃砲所持の試験を受けてみる事になった。

おっさん連中が言うには、「簡単だから、若いお前みたいなのが落ちたら大笑い」だとの事。

そこで私もある程度気楽に構えていた。

 

そして試験当日。

受験者は大体40名くらいだったと思う。

簡単な説明が始まり、先ず午前中に講義があり午後から試験だとの事。

「な~んだ楽勝じゃん」

と思っていたのだが、実際に講義が始まるとこれが意外と難しい内容。

「えっ、よくこんな難しい内容にあのおっさん達は付いて行けたなぁ・・・」

「いかん、俺も頑張らねば」

とここで気合を入れ直す。

 

とここで教官が一言。

教官:「あ~皆さん。予め言っておきますが、今日の問題は4択となってます」

教官:「他県では3択ですが、どうして福岡だけ4択なんでしょうね。はっはっは・・・」

受講者一同:「し~ん・・・・」

私:「えっ、3択だって聞いてたのに・・・、参ったなぁ・・・」

私:「これって絶対落とす為の方の試験だ!!」

と即座に理解。

 

とりあえず午前中の講義が終わり、午後からの試験が始まった。

問題を見てマジに頭が一瞬クラッとなった・・・。

「(こっ、こっ、これ難しすぎ・・・、ほとんど法律問題じゃないか・・・・。)」

「(マジこんなんで受かる奴はいるのかぁ?)」

と心の中で絶叫・・・。

とにかくひたすら頭を使って無事試験は終了し、疲労困憊で帰路についた。

 

ちなみに試験結果は即座に発表される訳ではない。

ペーパー試験は第一関門に過ぎない。

いったいどういう事だと皆さんは思われるでしょう。

 

実は通過後に身辺調査が開始される。

そして初めて第一関門通過?の連絡が入るようになっている(私の記憶ではそうだったような)。

過去に犯罪歴は無いか?

家族や親類縁者にその筋の方はいないか?

またその人物の交友関係や会社関係まで調べ上げられる。

もちろん身辺調査の末に問題があれば、不合格となる。

 

ちなみに私の場合以前の外資系製薬会社に警察から連絡がきた。

当時の上司を呼び出した警察が、

「只今調査をおこなっておりますが、高田さんはお酒を飲まれるとどうなりますか?」

と聞かれたそうだ(要は酒乱ではないか等のチェック。そこまでやるかと思った・・・)。

それからすぐに上司は

「あ~、あいつは酒飲んだらご機嫌になって大声で喋るだけですよ。はっはっはっ」

と答えたそうな・・・。

おいおい、もっとましな答え方があるんじゃないのかい、上司さんよ・・・(泣)。

 

ちなみにおっさん連中が、

「鉄砲を持てるという事は、その人の人物像なり社会的背景に警察が太鼓判を押しているという事だ」

と言っていたが、成程そういう意味だったのかとその時理解。

昔は鉄砲を持っていると、見合いの話がたくさん来たそうな・・・。

しかしそのおっさん連中を見ていると、当てはまらないよ~な気がするのは私だけだろうか・・・(苦笑)。

 

とりあえず身辺調査が終了し、一時通過の連絡が来た。

しかしこれで終わりではない。

第二関門がある。

そう、「実技」である。

これをクリアーして初めて、許可証を発行してもらえるのだ。

これがまた結構大変で大変で・・・。

まあこの話はまた次回に。

おあとがよろしいようで。

 

次回

「銃砲所持許可証②」の巻

 

 

 

 

 

予め聞かされていたのだが、おっさん連中は合格するまでに平均3~4回受験したとの事。

合格率も大体

 

 

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