「30年前の中国⑥(杭州編)・・・。」の巻
とりあえず、いろいろな経験をした「桂林」を出発し、一路「杭州」へ。
移動は列車・・・。
のんびりと車窓を流れる風景を楽しむ・・・。
と言っても、延々と同じような風景が続いていたような気が・・・(苦笑)。
そうこうしているうちに、杭州に到着!!
時期は2月なのだが、杭州は結構南方なのでかなり暑い!!
そこで全員がTシャツ姿に・・・(2月だよ、2月!!)。
いやいや・・・、こういう経験をすると中国は本当に広いって感じるよなぁ・・・(苦笑)。
そして先ずは食事でもしようという事に。
ちなみに、今まで書いてなかったのだが・・・(というより書くと長くなるので、あえて付け加えなかった)。
食事する時には必ず注文する料理があった。
それが、
「麻婆豆腐!!」
何と言おうか・・・。
中国がいろいろな民族の集合体とは知らなかったけれど・・・。
「北京料理」「広州料理」「四川料理」があるという事だけは知っていた私たち・・・(何かが間違っているような・・・苦笑)。
そこで、
「土地土地によって麻婆豆腐も味付けが違うのでは?」
と、検討を付けたので毎回頼んでみようという事になった訳である・・・(苦笑)。
とりあえず、上海を味の基点としたのだが。
桂林は上海より南になるので、味付けも辛かった・・・。
それでもまだ食べれる辛さ・・・。
これがさらに南の杭州となると・・・。
はい、そ~です・・・。
「激辛!!」
でございましたよ・・・(笑)。
多分、今なら食べれる辛さなのだろうけど・・・。
何せ当時はそこまで辛い食べ物をほとんど食べた事が無かったからなぁ・・・。
全身から汗が吹きだす吹きだす・・・(苦笑)。
でも美味しかったなぁ~・・・(マジで)。
話を戻そう・・・。
そこから例のごとく、飯店(ホテル)探しを始める。
ここでも意外とあっさり見つかる・・・。
金額も確か400~500円くらいだった・・・(日本円で)。
相変わらず中国は物価が安いよ・・・(笑)。
飯店でしばらくゆっくりしてから、とりあえず市内を散策・・・。
すると前方から、小さな女の子を抱えた女性が1人近寄ってきた・・・(またかい・・・)。
女性:「日本の方ですか?」
私たち:「はい、そうです。私たちは日本の大学生です。」
意外ときれいな日本語を話す女性・・・。
そこでしばらく話し込んで、
私たち:「今から晩ごはんに行こうと思ってるのですが、どこか地元の美味しい店はありませんか?」
女性:「それなら連れて行ってあげますよ。子供を家に預けてきますからちょっと待って下さい。」
と言われ、しばしの間その場で待機・・・(苦笑)。
しかしまあ何と言うか・・・。
旅行中、本当によく日本語で声を掛けられたもんだ・・・。
このことから、日本語を勉強している中国人がいかに多いかが分かった・・・。
でも彼らはいったいどこで日本語を勉強しているのだろか???
それが不思議で不思議で・・・(笑)。
それから女性が戻って来た。
そこから歩いて10分くらいで食事処に到着。
昼間も麻婆豆腐を食べたのだが、やはりここでも注文!!(はい、もちろん激辛です・・・苦笑)
でもそれ以外の注文はすべて彼女に任せてみた。
今では料理の名前もよく思い出せないが、私たちの全く知らない地元飯が次々と・・・。
どれも結構美味しかったのは言うまでも無い・・・(幸せ)。
その間、くだんの女性ともいろいろ話をした・・・。
すっかり仲良くなって楽しい時間を過ごしていると、急に女性が、
「すいません・・・、実はお願いがあるのですが・・・。」
と言い出した・・・。
そこでとりあえずお願いというのを聞いてみることに・・・。
すると、
「兌換券を交換してくれませんでしょうか。」
と、言うではないか・・・。
それまでの和やかムードもちょっとシラけ気味に・・・。
まあこれだけではあまり意味が分からないだろうから、改めて補足しよう。
兌換券が外国人専用通貨だということは以前書いた(1995年に廃止されたようだが)。
当時、国内のデパート等高級店で売られているような商品はこの兌換券でしか購入できないという決まりがあった。
つまり、中国の現地通貨ではこのような品々が買えないのである。
このことから兌換券にプレミアが付き、闇両替が後を絶たなかったという経緯がある。
当時、闇両替のレートが約2倍弱くらいだったので、末端価値としては3~4倍くらいになったのではないだろうか?
またもう1点。
私たち外国人が現地通貨を使用すること自体が違反だったのである!!(まあ少額くらいは使えましたが・・・苦笑)。
となると、大量に現地通貨を持っていても宝の持ち腐れになってしまう・・・。
下手すりゃ違反という事で没収の可能性すらある・・・。
こ~考えると、私たちにとって兌換券を交換するメリットは一切無いのである。
とは言え、怪しい両替商では無い一般家庭女性からのお願い・・・。
小さなお子さんもいるという点を鑑みると、そう無下には扱えなかった私たち・・・。
「(さて、どうしたものか・・・?)」
と、しばし考えた。
すると仲間連中のほとんどが
「交換してやろうよ・・・!!」
と言い出したのである・・・。
まあその気持ちも十二分に分かるんですけれども・・・、ね・・・。
そこでまた一計浮かんだ私!!
「(そ~だ、こ~すりゃい~じゃん!!)」
と、仲間にその内容を告げる。
すると全員即座に納得!!
で、その話を女性に提案した。
「兌換券は交換(両替)しない。」
「私たちの指定する商品を現地通貨で購入してくる事。」
「商品を確認後、兌換券にて支払う。」
といった3点。
実は私たち、中国現地で買い揃えようとしたものがある。
それが。
「人民服と人民コート!!」(笑)
人民服は多分皆さんも見たことがあるだろう、緑色の服・・・(生地は丈夫)。
人民コートは人民服と生地は同じで、中に分厚い綿が入ったもの・・・(結構暖かい)。
それを着て、中国を旅しようと決めていたのである・・・(爆)。
まあどこで買うか?とは考えていたけれど・・・。
まさか、クソ暑い杭州で買う事になろうとは夢にも思いませんでしたがね・・・(苦笑)。
何せ、これからクソ寒い北京へ向かうのだから、防寒具は必需品!!(中国は広いから・・・)。
とにかくだ。
この方法だと、
「私たちが探さなくても手に入るし、変にボッタクられることはない!!」
「現地女性が買えば、適正価格で良いものを買ってきてくれる!!」
「結果、女性は兌換券が手に入り、私たちも余計な現地通貨を持たなくて済む!!」
と、皆が幸せに!!(笑)。
まあ兌換券を使った買い物代行?みたいなものか・・・(爆)。
この話にはまだ続きがあるのだが・・・。
これ以上書くとかなり長くなるので、また次回ということでね・・・。
おあとがよろしいようで。
次回は
「30年前の中国⑦(杭州編②)・・・。」の巻