「30年前の中国⑧(長距離移動編)・・・。」の巻

さて昨日の歓待の余韻も冷めやらぬまま・・・。

我々は杭州を出発し、いざ北京を目指す!!

 

のであるが・・・。

 

簡単に杭州から北京というけれど・・・。

実は列車で36時間かかるのである!!

36時間ですよ・・・、36時間・・・(爆)。

丸々1日半は列車に乗っているという事に・・・(どんだけぇ~~~・・・笑)。

 

一応飛行機という選択肢もあったけれど、何せ高い!!

それに時間だけは十分過ぎるくらいあった私たち。

そこで迷わず列車を選択したという訳なのである。

まあ後にも先にも36時間列車に乗ったのはこの時だけなんですがね!!

 

とりあえず、ぼちぼち書いて参りましょうか・・・(苦笑)。

 

昨日の女性が見送りに来てくれて、列車の切符を買うのも手伝ってくれた!!

これは非常に助かった!!

何せここは中国!!

列に並ぶどころか、割り込みすら当たり前・・・。

 

「遅れる奴がマヌケなのさ!!」

 

的な雰囲気満載!!(苦笑)。

くだんの女性のおかげで無事切符を購入出来た。

ちなみに席は軟臥・硬臥・硬座の3種類。

まあ順番に特等席・1等席・2等席のように考えて頂ければ分かり易いかと。

長旅も考慮して、軟臥を購入した私たち・・・。

 

列車の出発までしばらくあったので、駅周辺をブラブラ・・・。

そして改札へ行こうとした時に、仲間の1人が、

 

 

 

 

「大変だ・・・、切符が無い・・・!!」

 

 

 

 

と言い出したではないか!!

慌てて荷物をひっくり返して探してみても、切符はどこにも無い・・・。

どうやらどこかで落としてしまったらしい・・・(アホな奴!!)。

 

列車の出発時刻は迫ってくるし、さてどうしようかと・・・。

 

とりあえず軟臥の場所は確保されてる訳だから、一旦一番安い硬座の切符を買う。

そして、改めて列車内で軟臥の金額を支払おうという事に・・・。

速攻で切符売り場に行き、硬座の切符を購入。

もちろん、例の女性が付いてきてくれたので無事買えたのは言うまでも無い・・・。

 

しかもこのどアホ。

この女性に切符代を払ってもらっている・・・(呆れた)。

そりゃ現地の人が買えば安いにしてもだ・・・。

それなりの金額にはなるはず!!

 

でもまあ兌換券交換で結構潤ったであろう女性家族。

前回書きそびれたのだが・・・。

女性宅で食事を終えて帰る際に、御礼?食事代?として1人40元の兌換券を置いてきた(6名で240元)。

当時の収入レベル(物価)からすると、結構な大金になったはず。

それもあって切符代金を払ってくれたのだろうけど・・・。

 

それにしても、こいつにだけは皆呆れてしまった次第・・・。

中国人に何か買ってあげた奴はいるにしてもだ・・・。

逆に中国人から買ってもらった日本人はいないだろぉ~、ボケェ~~~・・・(まったく)。

凄いのやら情けないのやら、よ~分かりまっしぇ~~~ん(笑)。

 

ちなみに切符を無くした張本人・・・。

こいつは大学時代からの遅刻常習犯!!

そういった点が少々ルーズだったのだが・・・。

そいつが今や某大手旅行代理店の部長さん!!

ってさぁ~・・・、マジ大丈夫なのかこの会社???(爆)

 

そして列車の出発時刻に・・・。

列車の窓を開け、短かった杭州の思い出と共に女性に別れの手を振る私たち・・・。

動き出した列車に女性も手を振って応えてくれる・・・。

5m程動いた瞬間だったろうか・・・、

 

「プシュ~・・・。」

 

という音とともに、列車が止まった・・・。

 

「んっ・・・、何だ何だ???」

 

と、一瞬状況が掴めなかった・・・。

それでも

 

「まあ、すぐ動き出すだろう!!」

 

と考えていた私たち・・・。

 

それから暫く時間が経った・・・。

 

それでも中々動き出さない・・・。

 

旅の別れの風情がどんどん白けていく・・・(苦笑)。

 

で、結局列車が動き出したのは、

 

 

 

 

「1時間半後・・・。」

 

 

 

 

ってさぁ~・・・、いくら何でもそりゃ酷すぎじゃね???

もうお互い手を振り過ぎて疲れてるんですが・・・(苦笑)。

 

いろんなトラブルが降って湧いて、ようやく杭州を出発できた私たち・・・(苦笑)。

これじゃ~先が思いやられるよ・・・、まったく・・・(疲)。

という訳で。

36時間の列車の旅が始まったのである!!(あ~やれやれ)

 

列車内は4人のコンパートメント形式。

私たちは6人だったので、2人が相席(別室)に・・・。

個室内は至って快適!!

日本の寝台列車を想像してもらえるだろうか?

それと基本は同じよ~な作り・・・。

流石に軟臥(特等席)だけのことはある!!

座り心地は十分満足のいくものだった!!

夜になると、2段ベッド方式?で寝る体制を整える。

今までさんざん泊まった1泊4~500円の宿より快適なくらい・・・(苦笑)。

 

しばらくすると、別室の仲間2名が同室になったという中国人2名を連れて私たちの部屋にやってきた。

まあ良いヒマつぶし?いや国際交流と思い、喜んで話をしてみる・・・。

すると彼らも大学生のようで、意外と日本語も話せる。

細かな伝わりづらい部分に関しては英語で!!

私の人生の中で、これからの社会に英語は必要だとつくづく思った瞬間の1つかな・・・(苦笑)。

 

まあ学生の身分で軟臥を予約出来るくらいだから、それなりにこの中国人の実家は金持ちなんだろう・・・。

お互いに住所を教え合って、

 

「じゃあ手紙でも書くよ!!」

 

と話したら、その中国人が

 

中国人:「手紙っていう漢字だけど、中国語だとどんな意味になるか知ってる?」

私たち:「えっ、手紙は手紙でしょ・・・。英語で言うLetterじゃないの?」

 

すると中国人が笑いながら、

 

中国人:「手紙は中国語でトイレの紙。」

中国人:「つまりトイレットペーパーの事を言うんだよ。」(笑)。

 

私たち一同:「え~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!」

 

今まで少なからず筆談はしてきたが・・・。

そもそもこんな意味すら違う使い方をされる単語があるのなら・・・。

今までの筆談は正しかったのだろうかと、マジ不安になった私たちがいた・・・(爆)。

 

36時間の旅ともなると・・・、途中で15分~30分程度駅に止まる事がある。

多分乗員の交代や食料・燃料補給といったところか・・・。

この時だけはトイレ禁止だったよ~な記憶が・・・(苦笑)。

要は垂れ流し方式だったから、駅ではダメよということなのだろう・・・。

街中いたるところで垂れ流している人が多いのに、

 

「今更何を言ってんの???」

 

てな感じでしたがね・・・(爆)。

 

そして何度目の停車だっただろうか・・・。

丸々1日以上列車に乗って、飽き飽きしていた私たち・・・。

列車内は快適なので、杭州と同じようにTシャツで過ごしていたのだが・・・。

列車が止まると同時に外へ飛び出した!!

その瞬間、

 

 

「寒っ・・・。」

「白っ・・・。」

「足冷たっ・・・。」

 

 

そうです・・・。

そこは一面の銀世界・・・。

マジに慌てて列車内に戻る私たち・・・(苦笑)。

後で車掌さん?に聞いたのだが・・・。

その時の気温が

 

 

「-5℃・・・。」

 

 

ってさぁ~・・・。

流石の中国だよね・・・。

つい1日前は酷暑の杭州だったのに、たった1日でここまで変わるなんて・・・。

改めて、中国の広さに感心したのであった・・・。

 

まだまだ書きたい事もあるけれど。

これ以上書くとまたマジに長くなるのでこれくらいにしときますかね・・・。

 

と、いうことで次回をお楽しみに!!

 

おあとがよろしいようで。

 

 

次回は

「30年前の中国⑨(北京編)・・・。」の巻

 

 

 

 

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