糖尿病に対する日向当帰(ヒュウガトウキ)の働き

糖尿病の主な症状

糖尿病には1型と2型の2種類があります。1型は子供や若い人に多く、急に発症し症状も急速に悪化します。これは膵臓のβ細胞が壊れてインスリンが分泌されなくなるため発症するもので、インスリン注射による治療が必要不可欠となります。

2型は中高年に多く、肥満や遺伝的体質によって発症します。進行は緩やかで生活習慣や食生活の改善によりある程度症状の悪化を防ぐことができます。ただし進行が緩やかであるが故に、自覚症状を感じるのも遅くなりますので注意が必要です。

ここでは主に2型糖尿病について解説します。

  1. 口が良く乾き、頻尿や大量の尿が出るようになる。
  2. ダイエットなど特に何もしなくても痩せていく。
  3. 低血糖や高血糖状態による脱力感。

糖尿病の主な原因

以前は2型糖尿病は遺伝的要因が大きいと考えられていましたが、現代社会で糖尿病患者数が増加していることを考えると、遺伝的な要因だけでないことは明らかです。生活習慣による要因も大きいのですが、同じ習慣で生活している人が必ず糖尿病になるわけではありません。

また甘いものをよく食べるから糖尿病になりやすいというわけではありません。ただし元々持っていた糖尿病の素因を引き出して、発症のきっかけとなることは考えられます。

  1. 遺伝(家族や親族で糖尿病になった人がいる場合、発症率が高い傾向があります。)
  2. 生活習慣(運動不足や高脂肪や糖分の多い食事などが挙げられます。)
  3. 肥満(肥満が必ずしも糖尿病の原因ではなく、食生活や運動不足の結果として肥満になったためと考えられます。)

糖尿病の予防と対策

糖尿病は発症した場合の治療法としては食事療法が基本です。糖尿病はその病気そのものよりも糖尿病三大合併症といわれている糖尿病性網膜症・糖尿病性腎症・糖尿病性神経障害など合併症による重大な病気を引き起こす可能性があるため、根気よく食事療法を続ける必要があります。この食事療法は糖尿病そのものの発症を防ぐという意味でも効果があると考えられています。

また糖尿病が原因で動脈硬化が進み、脳梗塞・心筋梗塞・下肢閉塞性動脈硬化症などを引き起こす可能性がありますので、注意しましょう。

さらに運動療法を加えることで効果が上がりますが、病気の状態によっては逆効果となる場合もありますので主治医と相談しながら行ってください。

カロリー計算した適正な食事量
カロリー摂取が過剰にならないようにカロリーコントロールは食事療法の基本です。
インスリン量と炭水化物のバランスをとる
血糖値を正常に近い状態に保つために身体から分泌されるインスリンの量似合わせた炭水化物の摂取が必要です。
栄養バランスに配慮した食事
食品交換表を参考にして、自分の好きなものだけでなく1日30品目を目標にバランスの良い食事をしましょう。
運動療法
30分程度の有酸素運動は体脂肪の燃焼を促進します。ウォーキングや自転車など身体に負担が少ない適度な運動を心がけましょう。

日向当帰(ヒュウガトウキ)が糖尿病に働く仕組み

日向当帰(ヒュウガトウキ)に含まれている栄養素の中でも、特に含有量の多い食物繊維(紫蘇の約5.7倍)、ビタミンB2(モロヘイヤの約1.4倍)が効果を発揮します。

また日向当帰(ヒュウガトウキ)に糖尿病を治す効能はありませんが、食事療法や経口抗糖尿病薬と日向当帰を併用することで、高血糖状態をコントロールし血管合併症の発生を抑制します。

食物繊維
食物繊維にはコレステロール値を下げる、血糖値の上昇を防ぐ働きがあります。
ビタミンB2
ビタミンB2は細胞の新陳代謝を促進するほか、糖尿病予防効果、ダイエット効果があります。糖尿病は生活習慣が原因である場合がありますので、生活習慣の改善を促すことで糖尿病の予防につながります。
実験の結果
日向当帰が持つ機能や働きはまだ完全には解明されていません。ですから今現在も日向当帰の働きを調べるための実験や研究が進んでいます。その中で仕組みや成分はまだ解明されていませんが、抹消組織内でインシュリンの作用を増強する働きのある生理活性物質が日向当帰(ヒュウガトウキ)のなかに存在するため、食事療法や経口抗糖尿病薬と併用することで、高血糖状態をコントロールし血管合併症の発生を抑制すると考えられています。

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