「銃砲所持許可証②」の巻

少々間が空いてしまい、失礼致しました。

話を続けましょう。

さて先日、ペーパーテストと身辺調査を終え、何とか実技試験へと進む事が出来た。

皆さんどういった試験が行われるのか興味深々だと思います。

そこで簡単な説明を。

 

試験方法

25発ワンセットの標的が1発づつ右方向から左方向へと空中を飛ぶ(約10~15m先)。

標的の大きさは、小ぶりの灰皿くらいで素焼きの陶器?のようなもので出来ている。

それを3セット行うのだが、最初の2セットは練習。

最後の1セットで25発中、3発当てれば合格(だったような気がする)。

 

とまあこう書けば大したことはないように思える。

しかし、海外で銃を撃った事のある人だったら、この難しさはすぐに理解出来るはず。

なんせ標的は止まっている訳ではなく、空中を動いている。

それに当てるなんて、至難の業。

合格ラインが3発なのもうなずける・・・。

普通こんな低い命中率で合格する試験なんぞ聞いた事がない。

ちなみに試験会場はクレイ射撃場となる。

(現在の試験方法は当時と変わっているようなので、あくまで20年以上前の話としてお聞き下さい)。

 

簡単な取扱い説明があり、そして実技が始まった。

最初の1セット。

肩に銃床を付け1発撃ってみる。

とたんに体中を襲うものすごい衝撃と音量(一瞬肩が外れるかと思った)。

こんな調子じゃ~当たる訳もない・・・。

もちろん25発中、命中は0発・・・(情けない・・・)。

 

ここで教官?からのアドバイス。

「的を狙うからだめなんだ、的のちょい先の下側を狙いなさい」。

つまり動いている標的をそのまま狙っても、交差位置がずれるから当たらない。

動いている方向の斜め下ぐらいを狙うと、交差位置に交わるため当たるとの事。

 

では何故少し斜め下を狙うのか。

拳銃を撃った事がある方はもうお分かりだろう。

そう、銃は発射する際にどうしても若干銃口が右上に跳ね上がるという性質がある。

この点を意識して2セット目。

 

やはり最初は当たらない。

しかしそのうち命中して、標的がきれいに粉々になるのも出てきた。

無我夢中でやっているうちに2セット目が終了。

しかしここで教官?は何発当たったか教えてくれない・・・。

「3発は当たったような気もするけど、どうだろう・・・」

こんな不安のまま3セット目が開始。

 

いよいよ本番。

たった50発しか撃っていないのに肩がパンパンに張っている(銃床の押さえつけ方が悪かったようだ)。

そして1発目が発射される。

当たったかどうかすらもう分からない。

そしてあっと言う間に実技が終了。

 

それから暫くして結果発表が。

教官:「本日はおつかれさまでした」

教官:「それでは早速ですが、実技試験の結果を発表致します」

私:「(どっきどっき、し~ん)」

教官:「おめでとうございます。合格です」

私:「・・・あっ、ありがとうございます(喜)」

 

何とか無事に合格したのでした・・・(あ~良かった良かった)。

教官に実際の所何発当たったのかを聞いてみたところ、

「25発中、18発命中」していたそうだ。

自分でもビックリ!!

「俺って、天才じゃねぇ?」と天狗状態。

 

それから正式な許可証が発行され、上下二連式の散弾銃を購入。

そして記録を超えてやるとばかりに、クレイ射撃場へいざ出陣。

意気込んでトライしたものの、命中率は10発程度・・・。

今思うと、あの時は銃の神様が降りて来ていたとしか思えない。

 

ここからは後日談であるが、この時の試験の合格率は2割程度。

本当に厳しい状況であった(我ながら良く合格したもんだと今更ながらに思う)。

そこでおっさん連中に、

「みなさん一発合格なんて優秀なんですね!!」

と話したところ全員大爆笑。

 

よくよく聞けば、全員が5~6回落ちてやっと合格をしたらしい・・・。

何が若い者が落ちたら大笑いだよ・・・。

ほんとにトボけたおっさん達だ・・・。

まあ猪肉を分けてくれるから良しとしときますかぁ・・・(苦笑)。

 

今はいろいろな都合で手放してしまったが、今の所もう一度取得しようとは思ってません。

あしからず

おあとがよろしいようで。

 

次回は

「落語会開催のお知らせ(個人的な告知ですいません)」の巻

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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