「中国の展示会に出展してきました(最終回)」の巻
さて、この中国話も今回で最終回!!(長文注意)
何度も言うようだが、ホンマええ加減にしぃ~やぁ~中国・・・。
前回は、ホテルに戻って某経済団体の方が困っている場面に出くわした所まで書いた。
その続きから・・・。
私:「ああっ、〇〇さんお久しぶりですね。ところで何かトラブルでもありましたか?先程からバタバタしてらっしゃるようですけれど・・・」
経団:「それがぁ・・・、ボソボソッ・・・(よく聞き取れない)」
私:「えっ、どうされました?」
経団:「・・・実は・・・、パスポートが無くなったんです・・・・」
一瞬間が空いて、その場の雰囲気が凍り付く・・・。
私:「え~~~~~、それって大変じゃないですか!!!いったいどうして・・・」
経団:「実はチケットを買うのにこちらの旅行担当者にパスポートを渡したところ、チケットだけ持ってきてパスポートをもらい忘れてきたようなのです」
と・・・・。
よくよく聞いてみると、パスポートを受け取り損ねて帰ってきた旅行担当者と言うのは、私たちの頭を散々悩ませているあの旅行担当者であったのだ・・・!!
私:「あの〇〇(名前)のどアホぉ~なんですね!!」
私:「だいたい手配漏れですら頭にきていたのに、お客のパスポートを取り忘れるとはいったい何事や!!」
私:「それでも旅行会社なんかボケェ~~~」(旅行会社なんですよねぇ~、不思議と)
(不適切な表現が混じっておりますこと、深くお詫び申し上げます)
こうなってしまっては再発行をお願いするしか方法はないのだけれど・・・。
実はこの某経済団体の方、中国語が非常に堪能であった。
そこで自らいろいろ電話して、最終的に上海の領事館と交渉!!
そして何とかパスポートの替わりになる証明書を発行してもらえることに・・・(すごいお方だ・・・)。
自分の身は自分で守れということなのか・・・。
まあこうやってご自分で対応出来る方は良いのだろうが!!
しかし私たちではとてもとてもここまでの対応は出来ないよなぁ・・・。
はぁ~、中国・・・、やってくれるぜぇ~・・・。
まあここまでいろんな事が立て続けに起こると、もういろんな事に対していちいち驚かなくなってきている自分がいた・・・。
それでもパスポート事件だけは流石に度肝を抜かれたのだが・・・。
いろんな事件に隠れて、皆さん覚えてないかもしれませんが・・・。
そう・・・、そうなんです。
翌日の私の帰路の手段がまだ決まっていない・・・・(この時点で夜の7時くらい)。
とりあえず知人の中国人が、交通手配を行う現地中国人の連絡先をゲット。
そして交通手段が分かり次第、知人に電話が入るようにするところまで詰めた。
しかし自分たちでここまでせにゃぁ~ならんのですかい・・・、全く!!
とにかくそれから夕食へ向かったのであった・・・。
食事をしていると急にバタバタと日本人仲間がやって来て、
「高田さん、すぐにロビーの〇〇(旅行手配者)のところまでパスポートを持って行って下さい。明日の新幹線のチケットを取るみたいです」
との事。
まだ食事の途中であったが、そんな事は言ってられない・・・。
とにかく急いでロビーまで・・・(パスポートは常に携帯しとります)。
旅行手配者の〇〇の所に行くと、
「今から新幹線のチケットを取ります。パスポートを見せて下さい」
と言われる。
一瞬、
「げっ、一人で新幹線で帰ることになるのかよ・・・。大丈夫かなぁ・・・」
と湧き上がる不安。
すると、〇〇氏が
「明日の新幹線で銀行の方が上海まで帰るので、それに合わせて一緒に帰ることになりますが、それでよろしいですか?」
と言うではないか。
私からすると願ったり叶ったりの状況!!
速攻で、
「お~、それは助かります。それで手配をして下さい」
と依頼。
しかし、前にも言ったように新幹線チケットを取るのは至難の業。
何てったって土曜日のチケットだから・・・。
一抹の不安はあったものの、とにかくすぐに〇〇氏がスマホで予約を始める。
「あ~、まだ29人余裕がありますよ」
と言う。
その場に流れるちょっとした安堵の空気・・・。
私も少し安心して、若干の余裕さえ出てきた。
すると〇〇氏、何を考えたかチケット予約を一旦止め、別のクレーム対応を始めてしまった。
「おいおい、大丈夫かよ?」
と、ここでも不安になったけれど、
「まあ29席あるから大丈夫かな・・・?」
と、その場を見守っていた。
クレーム処理も終わり、チケット予約を再開。
すると〇〇氏の顔色が一変・・・。
「大変だ・・・、あと1席しかない・・・」
と言うではないか・・・(怒)。
「(てめぇ~、この席が取れなかったらマジにホテルの裏の工事現場に埋めたるぞ!!)」
と心の中に固く誓う・・・(これマジで)。
それから暫くスマホと格闘・・・。
イライラしながら待っていると、
「やりましたぁ~。取れましたよぉ~~~~~~~、席なしの席がぁ~~~~!!」
とにもかくにも、取れた事があまりに嬉しくて、
「よしっ!!よくやった!!でかした~~~」
と絶叫し、〇〇氏を褒めてあげた・・・。
のであるが・・・。
「ちょっと待てよ・・・、席なしの席っていったい何だ・・・?」
と、湧き上がる素朴な疑問・・・。
そこですかさず聞いてみた・・・。
すると、新幹線は全席指定となっているようなのだが、座らなければ買えるチケットがあるらしい。
まあ要は立ち席だということなのだけれども・・・。
普通なら激怒してバシバシ文句も言うのだろう・・・(あくまでここが日本ならね)。
がしかし、もうこの頃になるとすっかり中国に脳を冒されてしまっている・・・。
本当に怒る気すら湧いて来なかった・・・。
「まっ、乗れればいっかぁ~」
ってなもん・・・。
これが中国病?なんでしょうねぇ~・・・(苦笑)。
とにかく午後1時半の新幹線が取れたので、翌日の午前中を展示会場で過ごしてそれから新幹線に乗ることとした。
何だろう・・・、この数日間の間でこの瞬間が一番嬉しかったよ~な気が・・・(笑)。
そして久々に安堵の気持ちで夜を過ごせたのであった。
帰宅当日。
予定通り展示会場へ行き、ゆっくり会場を見て回った。
「いろんな出来事(事件)があったなぁ・・・」
と感傷に浸りながら、もう何もないだろうと思っていた・・・。
のだが・・・。
最後の最後に起きた大事件!!!!!
この頃は感覚がおかしくなっていたので、正しい判断が出来なくなっていたのだが・・・。
これが日本ならとんでもない事になるのは間違いない。
しゃれにならんぞぉ~、中国~~~~~~~~・・・。
チーム福岡のブースで出展されていた方の1人が、100元札を機械に通しに行った。
すると3枚の100元札が機械からハジかれたとの事・・・。
実際にそのお札を見せてもらったのだが・・・。
確かに1枚は古すぎてクチャクチャのため、機械に通らなかったのだろう・・・。
では残りの2枚はというと・・・。
「何か色が若干薄いよ~な気が・・・」
それでもよく見ないと、日本人には分からない程度。
さらに詳しく見ていたら・・・。
「あっ・・・、えっ、・・・・こっ、これって・・・。えぇ~~~~~~、何でぇ~~~~????」
そう、私たちは発見したのだ・・・。
その2枚のお札のシリアルナンバーが同じである事を・・・。
そう、これは正真正銘本物の偽札であった(表現方法がおかしいかな・・・)。
生まれて初めてこの目で見た偽札・・・。
しかしこんなに簡単に出回るかぁ~、普通・・・?
まったく・・・中国だぜぇ・・・。
しかもこの時に偽札を掴まされた方の反応も凄かった!!
「お~、こりゃ凄い!!日本に持って帰って額に飾ろうかな。はっはっはっ」(笑)。
って、皆どんだけ脳を冒されとんねん・・・。
恐るべし、中国病・・・(笑)。
ちなみに知人の中国人に聞いてみたところ、
「あ~、よくあることです」
の一言。
いやいやっ、よくあるで済ましちゃ~いかんでしょぉ~・・・全く・・・。
そうこうしているうちにお昼になったので、新幹線の駅へ移動しようという事になった。
もちろん、銀行の方と一緒に・・・。
車で送ってくれるという話だったのだが、またもここで若干のトラブル。
もう自分のなかでは、トラブルとしてさえも捉えていない状況・・・。
「まっ、遅れず着ければい~やぁ~」
ってな感じでね・・・(苦笑)。
何だろう、ここ数日で確実に悟りの境地に近づいたよ~な気がするのは気のせいだろうか・・・(苦笑)。
きっとブッダもインドではなくて、中国で修業していたらもっと早く悟りを開いていたのではなかろうか・・・(笑)。
新幹線では立ち席だったのだが、スーツケースを椅子代わりに使用。
乗車時間も1時間半と大した事なかったので、想像したよりは意外に快適だった。
よ~に思う・・・(何せまだ脳が冒されている状態なので・・・)。
そして上海虹橋駅に到着し、そこから地下鉄2号線で上海甫東空港へ。
途中で乗り換えればリニアにも乗れると聞いたので、ものは試しとリニアにも乗ってみた。
まあ全然大したことはなかったというのが正直な感想・・・。
飛行機も奇跡的に定時出発!!
帰路はあまりにもスムーズだったので、何か拍子抜けした・・・。
って、でも日本ではこれが当たり前なんだよなぁ・・・。
今回の展示会に行って思ったこと。
と言うよりは中国に行って思ったことだけれど、
日本の若者よ、もっと海外に出ていろんな経験をしなさい!!
日本がいかに快適な国かという事が、よ~く分かるから・・・(本当に)。
それに、いかに恵まれた環境の中で生活出来ているのかという事を・・・。
まあ説教臭い話は置いといて・・・。
銀行の方が話されていたのだが、
「中国に来て、同じような経験をされて、もう二度と中国には来ないと言われる企業さんが本当に多いんですよ」
と・・・。
まあ確かにそうなっても仕方ないなとは思う。
それでも、そのような環境であることを踏まえて、商売をするしないの判断を下さなければならない。
それでも私は続けようと思う。
どうなるかは分からないが、続けてみないと分からない事がたくさんあるから・・・。
と、いうことで7月に深圳で行われる展示会にも出品しま~す・・・(笑)。
まっ、その展示会へは知人が行くので、そいつに商品を預けて私は行かないんですけどもね・・・。
この知人は中国での展示会が初めてだと言っていたから、どのような事件?に出遭うのやら・・・。
my知人よ、いっぱい苦労してきぃ~やぁ~~~~(笑)。
はっはっはっ。
おあとがよろしいようで。
次回は
「中国の展示会に出展してきました(番外編)」の巻