「無病息災ならぬ、1病息災?②」の巻
電車の中で胸が痛くなり、翌日病院に行こうと決めたところまで書いた・・・。
その続編・・・。
ここ2年程、検診も通院もしていなかったので、以前診てもらったところへ行こうと思ったのだが・・・。
よくよく考えてみると、この医院には「CTスキャナー」が無い・・・。
「ど~せなら、CT使った3次元画像を出してもらい血管の状況を自分の眼で確かめたい!!」
という欲望?が・・・(こ~いうところが医薬関係者っぽい・・・苦笑)。
またそれに、
「以前言われた血管の状況が今もそうなのか?」
「もしかしたらもっと悪くなってないか?」
という点を確かめたかったというのもある・・・。
それはCT画像を見れば一発で分かる事。
そこでCTがある病院を探してみた。
これは意外と簡単に見つかった!!
スマホって、何て便利なんでしょうね!!(笑)。
とにもかくにも、自分の命がかかっているので早速その病院へGO。
午前中は仕事の都合で行けなかったので、午後一番の診療時間に合わせて行く事に。
とりあえず受付に保険証を出し、症状を説明。
すると受付から、
「午後は予約の患者様だけとなっております。」
と、鬼のような言葉が・・・。
切羽詰まった私からすると、マジ鬼のよ~な言葉に聞こえたのは言うまでもない・・・(本当に)。
それで、
「今でも胸に違和感があるんです!!」
と必死で訴えたら、何とか診てもらえることに・・・(ちょっと安心)。
先ずはレントゲン撮影から・・・。
その後、心臓のエコー検査と続く・・・。
そして心電図へ・・・。
この心電図、2回計ることになっており、初回は安静時。
2回目は、自転車型の機械(フィットネスクラブによくあるような)を力一杯漕いで、心拍数が150回を超えるまで計測・・・。
これは結構きつかった・・・。
とにかく安静時のデータと心臓に負荷をかけた場合のデータを計測・・・。
「(狭心症の疑いがある私にここまでさせるかぁ~?)」
と、心で愚痴を言いながらも、
「(まあ何かあってもここは病院だから、すぐ手当できるからそこは良しとしよう・・・)」
みたいな、訳の分からん自分への言い訳を繰り返す・・・。
そして、そのデータが医師の元へ・・・。
それから暫くは待合室で待機・・・。
すると看護師がスタスタとやって来て、
「先生が今からCTを撮ろうかと言ってますが、お時間は大丈夫でしょうか?」
との問いかけが・・・。
一瞬、
「(うっ・・・、マジにそこまで状態は良くないのか・・・、参ったなぁ・・・どうしよう。)」
と考えたけど、流石に心の準備が全く出来ていない!!(はい。そ~ですヘタレです。)
とりあえず看護師さんには、
「今日は時間が無いので、次回お願いします・・・。」
ということで、その場で日時を調整・・・。
その日は水曜日で翌日は病院が休み。
そこで休み明けの金曜日、午前中の一番にCTの予約を入れてもらう・・・。
その後、診察室へ・・・。
そこで医師が、
「とりあえずCT画像を見てみないと何とも言えない状況です・・・」
とのたまうではないか!!
「(こりゃ~あんまり状況が良くないようだな・・・。)」
と、自分なりに判断・・・。
休みが1日入ることもあり、その間に発作(胸の痛み)が出たら大変だということで、ニトロを処方してもらう。
これはTVや映画に良く出て来るけど、狭心症の発作が出た場合に舌下でその薬を溶かす事で血管を拡張し症状を和らげるというもの。
そもそも狭心症というのは。心臓の血管が詰まって起きる症状。
だから薬で血管を拡げれば血液が流れて、一時的にでも症状は治まるのだ・・・。
とにかく処方箋を出してもらい、薬局へ・・・。
ニトロを受け取ってその日は終了・・・。
いろんな妄想が浮かんでは消え、消えては浮かび・・・。
「果たして自分はこれからどうなるのだろう???」
などと悩みつつ、その日を過ごした・・・。
そして1日おいた金曜日、CT検査の日がやって来た・・・。
受付を済ませ、看護師さんに導かれて検査室へ移動・・・。
ここで検査服?に着替え、いざCTスキャナー台の前へ・・・。
CTを撮る際は、直前に造影剤を体に注入するのだが・・・。
この時はすでに針が腕に刺してある状況で、台に乗ってすぐ造影剤の入った管へと繋がれる・・・。
また看護師や検査技師より、
「まれに造影剤を注入する時に気分が悪くなる方がいらっしゃいますので、もしそうなった場合はすぐに言ってくださいね!!」
と、5~6回くらい言われた・・・。
「(おいおい、そんなに何度も言われたらマジに気分が悪くなりそうだから止めて欲しいなぁ・・・)」
と思いつつも、CT台で仰向けに・・・。
ここで検査技師より、
「それでは息を止める練習をしましょう」
と言われた・・・。
「息を止める練習???」
と思ったのだが、何でもレントゲンと同じ要領で息を止めている間に画像を撮るらしいのだ。
ただレントゲンと違うのは、
「大きく息を吸わない」
という点。
まあ言ってしまえば、普通に呼吸した状態で息を止めろという事。
何故かこれを5回も練習させられた・・・(そこまで必要か?)。
しかし実際にCT台に乗ってみると、あの圧迫感と言うか機械に飲み込まれる感というのか・・・。
しかもあのブーンという音の不気味なこと不気味なこと・・・。
ともかく、次は絶対利用したくないと思うレベル・・・(マジで)。
それでも撮らなきゃ心臓や血管の状況が分からないため、ひたすら我慢・・・(泣)。
また、「造影剤を注入するときに体の芯が熱く感じられます」という説明もあった・・・。
でももうここまできた以上「ど~にでもしやがれ!!」みたいな気持ちに・・・(苦笑)。
そして検査開始!!
造影剤が注入された瞬間、身体の中心部からヘソの下くらいまで一気に熱が・・・。
マジに熱いし、ここまで熱くなるとは思ってなかったのでかなりビックリ!!(確実に心拍数は上がったはず・・・)。
そうして検査が終了・・・。
この間約5分程度・・・(だと思う)。
しっかしまぁ~なんと長く感じられた時間であったことか・・・。
とにかく検査は終了したので、着替えて待合室で待機・・・。
1時間程経った頃に、診察室へ呼ばれる・・・。
「(ついにこの時が来たかぁ~・・・、結果はどうなんだ???)」
という一抹の不安を抱えつつ診察室へ・・・。
今日は前回先生と違う、院長先生が担当・・・。
その院長・・・、暫くCT画像を見ながら一言・・・。
「何の問題もありません・・・」
この一言を聞いた瞬間、頭の中が真っ白に!!
私:「えっ・・・?問題無いって・・・。」(いったいど~いう事なんだ?)
院長:「そうですね。心臓に血液を送る血管はどれも詰まってませんし、細くもなってませんね・・・。」
院長:「それに、血管を輪切りにしてみると石灰化も全くありませんし・・・。」
院長:「まっ、普通の50歳の血管ですかね・・・。」
私:「・・・・・・・・・。」(意味が分からん・・・)。
それに加えて、
院長:「心電図ですが、負荷をかけたデータを見ても特に問題は無いようです・・・。」
院長:「それに血圧が若干高めですが、血管がこれだけキレイならこれも問題ありません・・・。」
院長:「血液検査の結果も、尿酸値が少し高いのを除けばあとは全て正常値範囲内です・・・。」
院長:「まっ、データを見る限りでは至って健康体のようですね・・・。」
とまあこう言われて初めて、少し状況が見えてきた・・・。
てっきり「あまりよろしくない状況」だと思い込んでいた私・・・。
何か思いっきり肩透かしをくらったよ~な感じが・・・(苦笑)。
私:「じゃ~先生、この痛みは何だったのでしょう・・・?」
院長:「それはこの場では分かりませんが、心臓が原因でない事だけは確かです・・・。」
私:「そっ・・・、そうなんですかぁ・・・。」
私:「ではこれから定期的に通院した方がよいでしょうか?」
院長:「まあ2~3年に1回検診に来てもらえれば大丈夫かと・・・。」
私:「はぁ・・・(って、そんなもんかぁ~~~い!!)」
とにかくこの日はこれで終了・・・。
特に薬が出る訳でもない・・・。
病院を出る時のあの何とも言えない複雑な感情・・・。
結局自分の思い込みだけで騒ぐだけ騒いで落ち込んで・・・。
その挙句が「問題無し」って・・・。
私はいったい何をしてたんだぁ~・・・?
まったくもって、何だかなぁ~・・・(苦笑)。
しかしまあ・・・、何と言うか・・・。
以前に検査をした医院とは真逆の結果・・・。
確かに心電図やエコーだけでは血管の状況は分からないにせよ・・・。
今回の検査結果と全然違うのはど~いうこった・・・?
最近はセカンドオピニオンという言葉をよく聞くが・・・。
やはり1医院だけで判断してはいけないのかもしれない・・・。
最低2ケ所は行って、その結果が同じようなものであれば、それは信じるに値するだろう・・・(きっと)。
今回は自分が医薬関係者であるがゆえに陥った間違った思い込み・・・(反省)。
皆さんも、体調がおかしいと思ったら出来るだけ早く病医院へ行きましょう!!
その結果が大したこと無い場合だってあるんですよ・・・(自爆ギャグかい・・・)。
とは言え・・・。
胸の痛みがあったのは事実だし・・・。
まあ原因は特定しておきたいからなぁ・・・(確かに)。
さ~て、今度行くとしたら胃腸科か呼吸器科だな・・・(爆)。
こ~して病院通いはまだまだ続くのであった・・・(苦笑)。
おあとがよろしいようで。
次回は
「お盆はお墓参りに行きましょうね・・・」の巻