「ブレークスループロジェクト開始」の巻

以前にも、このブレークスループロジェクトの事は書いた。

ご存じない方のために、簡単に内容を説明すると・・・。

 

大学と企業が組んで、企業毎にプロジェクトを設定。

そのプロジェクトに対し、そこでの活動を希望する学生がインターンとして参加。

約1年間かけて、プロジェクトの課題に取り組んでいくというもの。

 

プロジェクト内容は毎年変わる事が多い(継続する場合もあるが・・・)。

そして先日、今年度の新たなブレークスループロジェクトがスタートしたのだ。

 

スタートするにあたり、先ずは各プロジェクトの説明会(プレゼン)がある。

この活動を中心に行っているのは福岡大学という所になるのだが・・・。

このブレークスルーの凄いところは、

「どこの大学生でもこのプロジェクトに参加出来る!!」

という非常にオープンであるという点。

 

昨年までは流石に活動の中心である福岡大学の学生が大半であった。

しかしながら、今年はどこからどう聞きつけてきたものか、他の大学からも多数参加していたのには驚いた。

そういう意味で、「意識高い系」の学生が増えたと感じたものだ・・・。

 

まあ実際にそのプロジェクトでの働きが認められ、その企業に就職したと言う学生もいるくらいだから・・・。

まあそういった話を聞けば、

「じゃ~自分も是非!!」

となるのは自然な流れなのだろうとは思う・・・。

 

しかし・・・。

しかしである・・・。

 

説明会の会場に来ている学生を見ると・・・。

何と90%以上が女性なのである・・・。

 

「おいおい男共よ、もちょっとしっかりせんか~い!!」

と思わず愚痴の一つも言いたくなってしまう。

まあアンテナの高さというか感度と言うのか・・・。

こういった状況では常に女性の方が積極的だ・・・。

しかしそれにしても・・・・。

ますます男共が情けなく思えて来るのは気のせいだろうか・・・(笑えん・・・)。

 

まあそれはさて置き・・・。

 

私がメンターとして、いわゆる助言者として関わっているプロジェクトがある。

それが「福岡友情ネットワーク」である。

この言い方はあまり好きではないのだが、内容はズバリ「留学生支援」。

(本当は、「留学生支援ネットワーク」としたかったのだが・・・)

 

このプロジェクトに関わりだして分かったのだが、留学生が日本に来て困っている事が山ほどある。

例えば「住居」にしてもそう。

外国人留学生にすんなりアパートを貸してくれる所は非常に少ないとの事。

 

これがまだ留学生の受け入れの少ない県であれば分かる。

しかしながら福岡県は、全国で東京に次いで2番目に留学生の多い県。

せっかく来たいと言う留学生が多くても、受け入れ態勢が整ってないではねぇ・・・。

まあこのプロジェクトで今すぐ住居問題を解決出来る訳ではない・・・。

しかしながら、今後留学生を受け入れてくれるアパートを増やして行くための活動を始めたところである。

これは本当に素敵な活動だと思っている!!

私はそんな活動をしている学生達をフォローしている。

 

実際彼らの活動している姿をみると、実に清々しい。

それはきっと、

「自分たちが考えたことを自分たちで実行する」

といった自主性から来ているのであろう。

 

また、他にはアルバイトの問題もある。

一番のネックは「言葉の壁」。

そりゃ喋れなければ普通雇ってはもらえないよなぁ・・・。

 

しかし昨年この課題を見事解決したプロジェクトがあった。

(株)メモリードという企業のプロジェクトで、その名も「タコ焼きプロジェクト」。

要は、留学生にタコ焼きを作らせてその場で売るというもの。

もちろん、きちんとした設備を整え、ちゃんと販売許可も取得した上で・・・。

これなら言葉の障壁もそう高くはないし、留学生の空いた時間でシフトを組むことが出来る。

 

実際に立ち上げてみると・・・。

これがまた見事に当たった!!

ちゃんと収益も出て成功したのだ。

今では店舗数も増え、留学生達の生活を支える良いアルバイトになっている。

 

こういう事が本当の意味での留学生支援と言えるのではないだろうか。

 

これに関連した話だが、福岡県の飯塚市に「飯塚友情ネットワーク」という団体がある。

そもそも福岡友情ネットワークはこの団体を模したものである。

 

医者である縄田先生という方が立ち上げた会なのであるが、その設立した動機を聞いて驚いた。

今から20年以上前に、飯塚に留学生が来たとの事。

すると彼らは生活物資を粗大ごみの中から拾ってきて、それを使っているという事を知ったそうだ・・・。

すると、

「これじゃ~いかん!!留学生にそんな生活をさせてはならない。」

といった考えの元、生活物資の提供や医療の無償提供などを始めるところからスタート。

そして「飯塚友情ネットワーク」が誕生したのであった。

 

今ではその留学生達も本国に帰って、政府の要職についている人も多いらしい・・・。

これも凄いことだと思う・・・。

 

まあ政府関係の職に就くだけがすべてではないけれど・・・。

「確実に日本という国を理解してくれる外国人が増える!!」

という点においては、非常に有意義な事ではないだろうか。

 

ちなみに近々「福岡友情ネットワーク」では、留学生を交えた「浴衣パーティー」を開くそうな・・・。

そして出来るだけ日本語だけで会話をし、留学生達の日本語レベルを上げることを目標としているらしい・・・。

 

まあ・・・、それはそれで良いのだが・・・。

 

対応している学生達の会話を聞いていると、

留学生達が、

「ちょ~ヤバいんですけど!!」

みたいな日本語を使いそうな気がするのは私だけだろうか・・・。

 

留学生達よりも、今の日本の学生達にこそ日本語を教えたいと切に思っている私がいるのでした・・・(苦笑)。

 

おあとがよろしいようで。

 

次回は

「サザンのコンサートに行ってきました」の巻

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